岡山県倉敷市児島を拠点にする老舗ブランド、Johnbull(ジョンブル)。
1952年の創業以来、ジーンズやワークウェア、ミリタリーを軸にした、品質の高いカジュアルウェアが人気です 。
しかし、その長い歴史とは裏腹に、一部ではジョンブルはダサい、もしかして時代遅れ?といった不安の声もあるようです。
そこでこの記事では、SNSやYouTube、通販サイトのレビューなどをリサーチし、ジョンブルがダサいと言われる理由を探ります。
そのうえで、ジョンブルが本当におすすめできる人・できない人を解説します。
ジョンブルの服が欲しいけど、着ていて恥ずかしいと思われないか不安な人は、ぜひ参考にしてください。
Johnbull(ジョンブル)とは?
Johnbull(ジョンブル)は、1952年に岡山県倉敷市児島で生まれたブランドです 。
児島はジーンズの本拠地とも呼ばれる日本有数の繊維の街。ジョンブルはその地で半世紀以上、こだわりの素材や加工を開発し続けてきました 。
ブランドが大切にしているのは、ジーンズ、ワーク、ミリタリーといった労働着のルーツや魅力を深く理解すること。
そのうえで、リアリティとクオリティを意識したモノづくりをベースに、新しい価値観を表現しています 。
ただ流行の服を作るのではなく、時代を超えて愛され続けるプロダクトとして、ジーンズの価値を高めることを目指しています。
今でも、分厚い生地を縫うために使われていたユニオンスペシャルというミシンが現役で動いており、その技術と品質へのこだわりがブランドの核となっています 。
Johnbull(ジョンブル)がダサいと言われている理由
確かな品質と歴史を持つジョンブルですが、なぜダサいという評価が生まれるのでしょうか。
それは、どのブランドにも当てはまる曖昧な理由ではなく、ジョンブルの特性に深く関係しているようです。
本格的なワーク感が野暮ったい
ジョンブルの強みは、そのルーツであるワークウェアやミリタリーの本格的な作りにあります 。
しかし、この本格志向が、時にはマイナスに働くこともあるようです。
M-51コート(モッズコート)やデニムのオールインワン(サロペット)などは、もともと作業着や軍服だったものです 。
そのため、着こなしを工夫しないと、その武骨さや作業着感がそのまま出てしまい、野暮ったい、センスがないという印象につながる可能性があります。
特にサロペットやオールインワンは、大人が着ると子供っぽく見えたり 、どうしても作業員のように見えて恥ずかしい、といった声がSNSなどでも見られる難しいアイテムです。
ジョンブルの作りが本物志向であるほど、それをファッションとして着こなす難易度は上がります。このジャンル特有の難しさが、ブランド自体がダサいという誤解を生んでいるのかもしれません。
愛用者の年齢層が高く時代遅れに見える
SNSやファッションコーディネートサイト(WEARなど)を調べてみると、ジョンブルを愛用しているのは40代から50代(アラフィフ)の人が目立ちます 。
例えば、50代のファッションブロガーが「やっぱり好きなJohnbullのデニム」と愛用を公言していたり 、コーディネート検索でも40代の着用例が多く見つかったりします 。
これは、ジョンブルの品質の高さと、体型を拾いすぎずに美しく見せるシルエットが、経験を積んだ大人に強く支持されている証拠です。
しかし、この大人の支持が、10代から30代前半の若い世代から見ると、おじさんやおばさんが着るブランド、古臭い、時代遅れ、といったイメージにつながることがあります。
ジョンブルが終わったわけではなく、その品質と価格帯に見合ったターゲット層が成熟しているのです。この世代間のギャップが、時代遅れという評価を生んでいるようです。
価格の高さゆえの期待はずれ感
ジョンブルのアイテムは、安くありません。
Tシャツで8,000円台 、デニムは2万円台から3万円台 、アウターは3万円台から4万円台が中心です 。
一部では安っぽいという声も探しましたが、それよりも目立ったのは、この価格の高さからくる期待はずれという評価でした 。
児島デニムやユニオンスペシャルといった情報から、硬くてゴワゴワした本格的なヴィンテージ品を期待する人もいます。
しかし、実際の購入者レビューでは「思ったよりソフトな風合いで柔らかい」 、「期待はずれでした。メンズのアウターの方が生地が分厚くて丈夫な気がする」 といった声が見られます。
これは品質が低いのではなく、ジョンブルが昔のヴィンテージをそのまま復刻するのではなく、現代の着やすさ(軽さ、ストレッチ性 、肌触りの良さ )を加えて作り直しているためです。
この現代的な着やすさが、期待と異なった人にとっては、この値段でこの生地?という不満になり、価格に見合わないというネガティブな評価につながっていると考えられます。
Johnbull(ジョンブル)の評判・口コミ
SNSや通販サイトで見られた生の声を、良い点と悪い点に分けて整理しました。
良い口コミ
悪い口コミ
Johnbull(ジョンブル)がおすすめな人
ジョンブルは、どういう人ならかっこよく着こなせるのでしょうか。具体的な人物像をまとめました。
流行に左右されない本物のデニムを長く愛用したい人
ジョンブルは、時代を超えて愛され続けるプロダクトを作ることを大切にしています 。
ワンシーズンで着られなくなる服ではなく、児島の技術に裏打ちされた高品質なアイテムを、手入れしながら5年、10年と愛用したい人にとって、ジョンブルは最高のパートナーになるでしょう。
40代以上で、体型をカバーしつつ小綺麗なカジュアルを求める人
レビューで絶賛されている小尻効果 や絶妙なフィット感 は、ジョンブルが日本人の体型、特に年齢と共に変化するラインをよく知っているからこそです。
愛用者の年齢層が高い のも、その証拠と言えます。
最近、若い頃に履いていたデニムが似合わなくなってきたと感じる40代・50代が、体型をカバーしつつ、だらしなく見えない大人のカジュアルスタイルを目指す上で、ジョンブルは最適な選択肢になります。
ワークウェアの重さや硬さが苦手な人
ダサい理由の裏返しになりますが、ジョンブルはヴィンテージの重さや硬さ、ゴワゴワ感を、現代の技術で軽く、柔らかく、着やすくアップデートしています 。
M-51やワークパンツの見た目は好きだけど、本物の着心地は苦手、という人にとって、ジョンブルは「良いとこ取り」ができるブランドです。
武骨さを残しつつ、洗練された着こなしを可能にします。
Johnbull(ジョンブル)がおすすめできない人
一方で、購入後に「ダサい買い物だったかも」と後悔する可能性が高い人の特徴もまとめました。
常に最新のトレンドや今っぽさを最優先する人
ジョンブルの基本は、あくまでアメカジ・ワーク・ミリタリーです 。
韓国ファッションや最新のストリートモードのような、分かりやすい流行や今っぽさを求める人には、ジョンブルのデザインは地味、古臭い、野暮ったいと映る可能性が高いです。
コストパフォーマンス(安さ)を重視する人
前述の通り、ジョンブルの価格帯は高めです 。
これは児島での製造コスト、高品質な素材、ブランドの歴史を反映したものです 。
服は安ければ安いほど良い、見た目さえ似ていれば良い、という価値観の人には、ジョンブルの価格は高すぎると感じるだけで、その価値を理解するのは難しいかもしれません。
アメカジ=ダサいという固定観念を持つ人
ジョンブルの服は、アメカジやミリタリーの要素を抜きにしては語れません 。
もし、デニムジャケット(Gジャン)やカーゴパンツ、サロペットといったアイテムそのものに、センスがない、時代遅れ、恥ずかしいといった先入観を持っている場合 、ジョンブルのアイテムを購入してもダサいという評価から逃れられないでしょう。
Johnbull(ジョンブル)のおすすめポイント
ここで、ジョンブルの魅力を確認しておきましょう。おすすめポイントは3つです。
児島クオリティの生地と加工技術
1952年からの歴史 と、ジーニングの本拠地・児島 で培われた技術は本物です。
特にデニムの加工技術は高く、リアルなユーズド感 や、深みのある生地感 は、他のブランドでは真似できない領域です。
計算され尽くした美しいシルエット
多くの口コミが証明しているシルエットの美しさ は、ジョンブル最大の武器の一つです。
これは、海外のヴィンテージレプリカをそのまま作るのではなく、日本人の体型を徹底的に研究し、パターンに落とし込んでいる証拠です。
特にパンツ類は、一度履くと他のブランドに戻れなくなるほどの計算された美しさがあります。
サステナビリティへの先進的な取り組み
時代遅れという評価に反して、ジョンブルには「rebear by Johnbull」というアップサイクル(再利用・再構築)プロジェクトが存在します 。
デッドストックや過去のアイテム、ヴィンテージ品を解体し、パッチワークなどで新しい服を生み出す試みは、サステナビリティ(持続可能性)が注目される現代において非常に先進的です。
ジョンブルは単に古いものを守るブランドではなく、過去の資産を未来に繋げるブランドです。
Johnbull(ジョンブル)のおすすめアイテム
「具体的に何から買えば失敗しないのか?」という疑問に答えるため、人気のある定番アイテムを紹介します。
ダブルストレッチテーパードジーンズ
ブランドがおすすめするこのジーンズは、従来のストレッチデニムの横伸びに加え、縦伸びも実現し、驚異的な履き心地を追求したモデルです 。
スッキリとしたテーパードシルエットで、トレンドのビッグシルエットのトップスとも相性が良いです 。
硬いデニムは苦手という人 の「最初の一本」として最適です。
M-51コート(モッズコート)
レディースの人気ランキングでも上位に入る定番アウターがM-51コートです 。
本格的なミリタリーのディテールを持ちながら、現代的な軽量素材やクリーンなシルエットにアップデートされています。
YouTubeのレビューでも、その着やすさと軽さが高く評価されており 、まさにジョンブルらしさを体現する一着です。
デニムオールインワン
ダサいと言われるリスクを承知の上で推薦したいのが、デニムオールインワンです。
1940年代のアメリカ軍がモチーフですが、細かいデザインを削ぎ落とし、現代の街着としてシンプルに仕上げているのが特徴 。
ラフに着こなすストリートスタイルから、公式が提案するようなフェミニンなブラウスと合わせる上級者コーデまで、着る人のセンスを刺激するアイテムです 。
まとめ
Johnbull(ジョンブル)がダサいと言われる理由は、主にワークウェア特有の野暮ったさ、愛用者の年齢層の高さからくる時代遅れ感、価格と期待のミスマッチ、の3点にあることを解説しました。
しかし、これらはブランドの一面に過ぎません。
その背景には、本物の品質、日本人の体型を美しく見せるシルエット、ヴィンテージを着やすく作り直す技術力といった、確かな強みがあります。
ジョンブルは、最新トレンドを追いかける人や、安さだけを求める人にはおすすめできません。
しかし、流行に左右されず、品質の良いものを長く着たい、アメカジの良さを、現代的なシルエットで楽しみたい、と考える大人の男女にとって、ジョンブルはこれ以上なく信頼できるブランドです。
購入後にダサい、恥ずかしいと後悔する可能性は低いでしょう。


