ファーマフラーは、そのふわふわとした質感と抜群の暖かさで、冬の定番アクセサリーとして人気です。
しかし、一部では「ファーマフラーはダサい」「時代遅れだ」という人も存在します。
そこで本記事では、ファーマフラーがダサいと言われる理由とおすすめできる人・できない人を、SNSや口コミの評判を交えて解説します。
「ファーマフラーが欲しいけど、もしかしてダサい?」と不安な人はぜひ参考にしてください。
ファーマフラーとは?
ファーマフラーは、その名の通り「ファー(毛皮)」を使用した襟巻きのことです。
大きく分けると、ミンクやフォックスなど動物の毛皮を使用した「リアルファー」と、化学繊維で毛皮の質感を再現した「フェイクファー(エコファー)」の2種類があります 。
かつてはリアルファーが高級品やステータスの象徴とされていましたが、近年では動物愛護の観点や品質の向上から、エコファーが主流となっています 。
首元を暖める防寒アイテムとしてはもちろん、コーディネートに華やかさや季節感をプラスするファッションアイテムとして愛用されています。
ファーマフラーがダサいと言われている理由
暖かく可愛らしい印象のファーマフラーですが、なぜ一部でダサいイメージが持たれているのでしょうか。そこには、過去のイメージやアイテム特有の質感の問題があるようです。
バブル時代の「盛りすぎ」なイメージが残っているから
ファー、特にボリュームのあるリアルファーは、1980年代から90年代のバブル経済期に流行したアイテムです。
当時は、富やステータスの象徴として、肩パッドの入ったスーツや派手なドレスに大振りのファーを合わせるスタイルが一種の流行でした。
その「派手」「盛りすぎ」といった過剰な装飾のイメージが今も強く残っているため、現代のシンプルなファッションの中で使うと「時代遅れ」「野暮ったい」と感じられてしまうことがあるようです。
派手な印象が「水商売っぽい」と感じられるから
バブル時代のイメージとも関連しますが、ファーの持つ過度な「ゴージャス感」や「セクシーさ」が、特定の職業イメージ、いわゆる「水商売っぽさ」に結び付けられることがあります。
SNSなどでは、TPOに合わない(例えば、日中のカジュアルな服装に不釣り合いなほど豪華なファー)場合に、「品がない」「ケバケバしい」といった印象を持つという声も見られます。
このネガティブなイメージが、ファーマフラーを身につけること自体を「恥ずかしい」と感じさせる一因になっているのかもしれません。
毛が抜けて「安っぽい」印象を与えるから
ファーマフラーがダサいと言われる、非常に現実的な理由が「抜け毛」です。これは特に品質の低いファー製品に見られる問題です。
実際の口コミでは、「とにかくどんなにブラシをかけても抜け毛がひどくて使用できません」、「コートは毛だらけ状態です」 といった深刻な声が上がっています。
いくらデザインが可愛くても、一緒に着ているコートやトップスに毛が大量に付着していると、一気に「安っぽい」だらしない印象を与えてしまいます。この「安っぽさ」が、ダサいという評価に直結しているようです 。
質感が「ゴワゴワ」で安物に見えるから
消費者がファーマフラーに期待するのは、「ふわふわ」「もこもこ」といった心地よい肌触りです 。
しかし、期待に反して「肌触りがふわふわではなく、ごわごわという感じ」、「ゴワゴワ、ガサゴワ、買って損した」 という製品も少なくありません。
あるフェイクファー製品のレビューには、「申し訳ないけど 外出着には ちょっと 躊躇います。安っぽいです」 という率直な意見もありました。
見た目や質感が明らかに安物だと感じられると、それを身につけて外出すること自体がためらわれ、「ダサい」アイテムと認識されてしまいます。
リアルファーが倫理的に「恥ずかしい」と感じる人が増えたから
ここ数年で大きく変化したのが、動物愛護(アニマルウェルフェア)の観点です。
動物の毛皮をそのまま使用するリアルファーは、その生産背景から「残酷だ」と考える人が世界的に増えました。
その結果、リアルファーを身につけること自体が「倫理的に恥ずかしい」「時代遅れだ」と感じられるようになっています。
以前は「フェイク(偽物)」と呼ばれネガティブな意味合いだったものが、今や「エコ(環境配慮)」と呼ばれるようになったこと が、この価値観の変化を象徴しています。
ファーマフラーの評判・口コミ
では、実際にファーマフラーを使っている人はどのように感じているのでしょうか。SNSや通販サイトのレビューから、特徴的な意見をまとめました。
良い口コミ
- とにかく暖かくて可愛い。首が暖かいと上着がいらない時もある
- めちゃくちゃ可愛いです!ふわふわのマフラーに埋もれられます!!
- 肌触りが抜群にいいし、とても暖かい。毛布をまとっているみたい
- ボリュームがあって、小顔効果もありそう
- エコファーはリアルファーと違って、手入れが楽で耐久性も高いのが良い
- 差し込みタイプ(ティペット)は、巻き方を考えなくても形が決まるから楽
悪い口コミ
- 抜け毛がひどすぎる。黒いコートを着たら毛だらけになって最悪だった
- 安いとだめですね。毛が抜けてだんだんボリュームが減って貧相になってきた
- 期待したけど、質感がふわふわじゃなくてゴワゴワ。買って損した
- 安っぽくて、外に着ていくのは恥ずかしい
- 静電気がすごくて、コートや顔に毛が張り付いて不快
ファーマフラーがおすすめな人
ファーマフラーの特性を踏まえると、以下のような人には特におすすめです。
骨格ストレート・ナチュラルタイプの人
ファーマフラーはボリュームが出やすいため、そのボリュームに負けない骨格の人が似合います。
骨格ストレートタイプは、フォックスファー調のような毛足が整っていて上品なボリュームがあるものが得意です 。
また、骨格ナチュラルタイプは、羊のようなモコモコしたファーや、毛足が長くランダムなデザイン性のあるファーも着こなせます 。
手軽に冬の「可愛い」を演出したい人
ファーマフラーの最大の魅力は、やはり「ふわふわ」「もこもこ」とした見た目の可愛さです 。
「ふわふわのマフラーに埋もれられる」 という表現があるように、顔周りにボリュームを持たせることで、防寒と同時に小顔効果も期待できます 。
難しいテクニックなしに、巻くだけで冬らしい季節感と可愛らしさをプラスしたい人には最適です。
手入れの手間を省きたい人(エコファーの場合)
これはリアルファーには当てはまりませんが、「エコファー」に限れば手入れが非常に楽なアイテムです 。
リアルファーのように専門のクリーニングに出す必要がなく、多くは自宅で手洗い可能です 。
また、化学繊維であるためカビや水濡れの心配も少なく、耐久性が高いのもメリットです 。
ファーマフラーがおすすめできない人
一方で、ファーマフラーの特性がデメリットになってしまう人もいます。
骨格ウェーブタイプの人
骨格ウェーブタイプは、華奢な体つきで、ボリュームのあるアイテムが苦手とされています 。
ファーマフラー、特にボリュームが出すぎるタイプを選ぶと、バランスが悪く「服に着られている」状態になりがちです。
もし取り入れる場合は、ラビットファー調のような毛足が短く、毛足が揃ったコンパクトなタイプを選ぶ必要があります 。
抜け毛や静電気が絶対に許せない人
悪い口コミにもあった通り、ファーアイテムと「抜け毛」「静電気」は切っても切れない関係です 。
特に安価な製品は抜け毛がひどい傾向があります 。
また、ウールのコートなどと合わせると静電気が発生しやすく、毛が服に大量に付着する可能性があります 。
静電気防止スプレーである程度対策はできますが 、黒っぽい服装が多く、少しの毛羽立ちも許せないという人にはストレスの原因になるかもしれません。
服はコンサバ系でまとめることが多い人
ファーマフラーを、タイトなニットやコンサバティブなワンピースなど、隙のない「きれいめ」な服装に合わせると、一気に「盛りすぎ」な印象になりがちです。
それこそが、「バブルっぽい」「水商売っぽい」と揶揄される典型的なスタイルでもあります。
現代のファッションでファーをおしゃれに取り入れるには、あえてカジュアルなアイテムと合わせる「ハズし」のテクニックが求められるため、全身をコンサバ系で固めたい人には向きません。
ファーマフラーのおすすめポイント
「ダサい」というイメージを払拭する、現代のファーマフラーのおすすめポイントを紹介します。
進化した「エコファー」の品質
最大のおすすめポイントは、エコファー(フェイクファー)の技術が格段に進歩したことです 。
かつての「偽物=安っぽい」というイメージとは異なり、近年の高品質なエコファーは、リアルファーと見間違うほどの滑らかな質感を持っています 。
それでいて、リアルファーにはない鮮やかな発色が可能だったり 、手入れが楽で耐久性が高かったり と、メリットが非常に多いのが特徴です。
コンパクトな「ティペット」という選択肢
「ファーマフラー=ダサい」と感じる原因の多くは、ボリュームがありすぎる「マフラー」形状にあります。
しかし、現在のトレンドは、首元にコンパクトに収まる「ティペット」と呼ばれる形状です 。
特に、片方の穴にもう片方を通す「差し込み式」のティペットは、ZOZOTOWNや楽天市場のランキング上位を占めています 。
これなら過剰なボリュームが出ず、アクセサリー感覚で上品に取り入れられるため、「盛りすぎ」になる心配がありません。
カジュアルダウンで「こなれ感」が出せる
ファーマフラーは、あえてカジュアルな服装と合わせることで、その真価を発揮します。
スウェット、ロゴTシャツ、デニム、マウンテンパーカーといった、ファーとは正反対のアイテムと組み合わせるのが現代的な着こなしです。
ファーの持つ「ゴージャス感」が、カジュアルな服装を格上げする「ハズし」として機能し、洗練された「こなれ感」を演出できます。
ファーマフラーのおすすめアイテム
最後に、トレンドを押さえたおすすめのファーアイテムを紹介します。
coca(コカ) フェイクファーナローティペット
ZOZOTOWNのマフラーランキングで1位を獲得したこともある、絶大な人気を誇るアイテムです 。
1,000円台という手頃な価格ながら、その名の通り「ナロー(細身)」な「ティペット」形状で、現代のニーズを完璧に捉えています。
ボリュームが出すぎず、どんな服装にも合わせやすいのが人気の理由です。
FURLA(フルラ) エコファーマフラー
ギフトや、少し良いものが欲しいという層に人気なのがFURLA(フルラ)です 。
ロゴプレートやベルトデザインなど、上品なアクセントが効いたエコファーアイテムを展開しています 。
エコファーがもはや「安価な代替品」ではなく、ファッションブランドの主力商品として確立されていることを示しています。
Honeys(ハニーズ) エコファーティペット
cocaと同様に、手頃な価格でトレンドのティペットを展開しているのがHoneys(ハニーズ)です 。
吸湿発熱素材を使ったものなど、機能性を高めたエコファーティペットも見られます 。
まずは手頃な価格でファーアイテムを試してみたいという人に最適です。
まとめ
ファーマフラーが「ダサい」と言われる背景には、バブル時代の古いイメージや、抜け毛・質感の悪い「安っぽい」製品の存在がありました。
しかし、現代の主流は、動物愛護の観点からも支持される高品質な「エコファー」であり、形状も「ティペット」と呼ばれるコンパクトなものが人気です 。
質の良いエコファーティペットを選び、コンサバな服装ではなくカジュアルな服装に合わせる「カジュアルダウン」を意識すれば、ダサいどころか、暖かさと可愛らしさを両立できる冬の必須アイテムとなります。
