冬のアウターといえば、ふわふわのファーがついたコートを思い浮かべる人も多いですよね。首元が暖かくて豪華に見えるし、一着は持っているという方もいるかもしれません。
でも最近、SNSやネットを見ているとファー付きコートはダサいとか、時代遅れなんて言葉を目にして不安になっていませんか?せっかく高いお金を出して買うなら、長く愛用したいし、周りから変に思われたくないですよね。
そこで今回は、ファー付きコートがなぜダサいと言われてしまうのか、その理由を徹底的に調べてみました。実際に着ている人のリアルな口コミや、どんな人にならおすすめできるのかも正直に解説します。
ファー付きコートを買おうか迷っているけど、ダサいと思われないか心配。そんな人はぜひ参考にしてくださいね。
ファー付きコートとは?
ファー付きコートというのは、フードや襟、袖口などに動物の毛皮や人工の毛皮がついたアウターのことです。ダウンジャケットやモッズコート、ウールコートなどによく見られますよね。
一番の魅力はなんといってもその暖かさと、見た目の華やかさです。昔はファーといえばリアルファーが主流で、ボリュームがあればあるほどリッチでステータスがあるなんて時代もありました。
でも今は、動物愛護の観点からハイブランドでもリアルファーを使わない動きが進んでいたり、技術の進化でエコファーの質がぐんと上がっていたりと、事情が変わってきています。
お店ではまだまだ見かける冬の定番アイテムですが、着こなしや選び方によっては、ちょっと前の流行を引きずっているように見えてしまうこともあるんです。
ファー付きコートがダサいと言われている理由
長年愛されてきたファー付きコートですが、なぜ今ダサいなんて言われてしまうのでしょうか。SNSやファッションに敏感な人たちの声を調べてみると、いくつかの納得できる理由が見えてきました。
エシカルな意識が高まってリアルファーが古く見えるから
ここ数年で、ファッションの世界では動物や環境に配慮しようという考え方が当たり前になってきました。ハイブランドが次々とリアルファーの廃止を宣言しています 。
こうした流れの中で、あからさまに動物の毛皮を使ったボリューミーなコートを着ていると、今の時代の空気感を読んでいない人、倫理的な意識が低い人といったネガティブな印象を持たれてしまうことがあるんです。
特に若い世代やトレンドに敏感な層からは、リアルファーをこれ見よがしに着るのはちょっと痛い、時代錯誤だという厳しい目で見られることもあります。
着膨れして雪だるまみたいに見えるから
最近のファッションは、骨格診断などが広まったこともあって、自分の体をきれいに見せることがとても重視されています。
ファー付きコート、特にダウンジャケットの場合、ファーのボリュームにダウンの厚みが加わって、どうしても上半身が大きく見えがちです。
SNSなどでも、着ると雪だるまみたいになる、プロレスラーのような威圧感が出てしまうなんていう失敗談がよく聞かれます 。
今はオーバーサイズでもすっきり見せるのが主流なので、着膨れして野暮ったく見えるシルエットは、どうしてもダサいという評価につながりやすいんですね。
一昔前のギャルやヤンキーっぽいイメージがあるから
これは日本特有の理由かもしれませんが、2000年代のギャルブームや、一部のヤンキー文化でファー付きのアウターが大流行した時期がありました。
ジャージにファーが付いていたり、派手な色のナイロンにこれまた派手なファーが付いていたり。当時のイメージが強烈に残っている人からすると、ファー付きコートを見るとどうしてもその頃のヤンキーっぽさや、若作りしている痛々しさを思い出してしまうようです 。
今のトレンドであるシンプルで洗練されたスタイルとは真逆の、安っぽくて派手な印象を与えてしまうリスクがあるということですね。
日本の冬には暑すぎて必死に見えるから
最近の日本の冬は暖冬傾向ですし、電車や商業施設の中は暖房がしっかり効いていますよね。
そんな中で、極寒の地に行くようなフル装備のファー付きダウンを着て満員電車に乗っていると、TPOに合っていない、季節感がおかしいと見られてしまいます。
汗だくになりながら分厚いコートを着ている姿は、おしゃれというよりは必死に見えてしまうもの。街中ではそこまでの装備は必要ないんじゃない?という冷ややかな視線も、ダサいと言われる一因になっています 。
ファー付きコートの評判・口コミ
では、実際にファー付きコートを持っている人や、購入を検討した人はどう感じているのでしょうか。ネット上のリアルな声を良いものも悪いものも集めてみました。
良い口コミ
- マフラーがいらないくらい首元が暖かくて、真冬の自転車通勤や子供の公園遊びには絶対に手放せません 。
- 顔周りにふわふわのファーがあると、対比で顔が小さく見えるのが嬉しいです。アクセサリーなしでも華やかになります。
- タトラスなどのいいブランドのダウンは、ファーの質感が良くて着ているだけで気分が上がります。安物とは違うオーラが出ますね 。
- フードやファーが取り外せるタイプだと、平日は仕事用にシンプルに、休日は華やかにと使い分けができて便利です 。
- 最近のエコファーは手触りがすごく良くて、本物と見分けがつかないくらいです。手入れも楽だし動物の匂いもしないので気に入っています 。
悪い口コミ
- ファーとフードの重みで肩が凝ります。長時間着ていると疲れてしまうので、結局軽いコートばかり着てしまいます 。
- クリーニング代が高くてびっくりしました。ファーだけ別料金だったりして、維持費がかかるのが痛いです 。
- 満員電車で周りの人の顔にファーが当たってしまって、迷惑そうな顔をされたことがあります。気を使うので着る場所を選びます。
- 数年前に買った高いコートですが、今着るとデザインが古く感じてクローゼットの肥やしになっています 。
- 骨格ストレートの私が着ると、上半身が巨大化して強そうに見えてしまいます。モデルさんが着ているのと全然違ってショックでした 。
ファー付きコートがおすすめな人
ネガティブな意見もありましたが、それでもファー付きコートが活躍する場面はあります。こんな人には自信を持っておすすめできます。
寒い地域に住んでいる人や外にいる時間が長い人
ファッション性以前に、寒さから身を守るために必要という人には最強のアイテムです。
北海道や東北などの寒い地域に住んでいる人、冬のスポーツ観戦が趣味の人、犬の散歩や子供の外遊びに付き合うママさんなど。長時間外にいるなら、首元を温めてくれるファーは本当に頼りになります。
この場合は機能として着ている説得力があるので、ダサいなんて気にする必要はありません 。
エレガントなスタイルが好きな人
カジュアルよりも、きれいめで女性らしいファッションが好きな人にはよく似合います。
デニムにヒールを合わせてリッチなダウンを羽織るような、大人の余裕を感じさせるスタイルが得意な人なら、ファーのボリュームがプラスに働きます。自分の雰囲気に合っていれば、それは時代遅れではなく、その人のスタイルとして素敵に見えます 。
首が長くて華奢なタイプの人
骨格でいうとウェーブタイプのような、上半身が華奢で首が長めの人におすすめです。
ファーのボリュームに負けず、むしろ寂しくなりがちな上半身を華やかに見せてくれます。全体のバランスが整って、とても洗練された印象になりますよ。
ファー付きコートがおすすめできない人
逆に、こんな人はファー付きコートを買うのはちょっと待ったほうがいいかもしれません。
流行りのシンプルコーデや抜け感を重視したい人
今のトレンドである、シンプルで頑張りすぎないおしゃれを目指したい人には不向きです。
ファーの持つ重厚感やゴージャスさは、今のトレンドが求める軽やかさとは真逆の要素です。流行に敏感だと思われたいなら、ファーのないすっきりしたコートや、シンプルなデザインのアウターを選んだほうが無難です 。
メンテナンスが面倒だと感じる人
服は洗濯機で洗いたい、クリーニング屋に行くのは面倒という人には絶対におすすめしません。
特にリアルファーや質の良いエコファーは、水に濡れると匂いが出たり、手入れをサボると毛束が固まって貧相になったりします。ペッタンコのファーほど悲しいものはありませんし、不潔に見えてしまいます。
骨格ストレートタイプや上半身に厚みがある人
元々上半身に厚みがある人や首が短めの人が着ると、着膨れ事故が起きやすいです。
必要以上に体が大きく見えてしまい、野暮ったさの原因になります。スタイル良く見せたいなら、首元がすっきりしたチェスターコートや、ファーのないダウンを選んだほうが本来の良さを活かせます 。
ファー付きコートのおすすめポイント
いろいろ言いましたが、ファー付きコートにはこのアイテムならではの良さも確かにあります。
小顔効果はやっぱりすごい
フードや襟元のボリュームあるファーは、顔を小さく見せてくれる最強のツールです。
肩幅が気になる人や、顔の大きさを気にしている人にとって、視線をファーに集めて顔の輪郭をごまかしてくれる効果は絶大です。マフラーやストールを巻くよりも自然にスタイルアップできることもあります。
流行り廃りを超えた防寒機能
トレンドの波はありますが、物理的に暖かいという事実は変わりません。
タトラスやケープホーンのような機能性の高いブランドのコートは、10年着られる丈夫さと暖かさを持っています。流行を追うのではなく、寒さをしのぐための優秀な道具として割り切って投資するなら、とてもコスパの良いアイテムです 。
ファー付きコートのおすすめアイテム
ダサいと言われないためには、アイテム選びが重要です。今選ぶならこれ、という間違いないアイテムを紹介します。
タトラス|細身で都会的なシルエット
ダウンは着膨れする、という常識を覆してくれるブランドです。
特にサルマやポリテアマといったモデルは、ウエストがシェイプされていて驚くほどすっきり見えます。ファーもボリュームがあるのに上品で、日本人の体型にもよく合います。きれいめな格好が多い人にはぴったりです 。
モンクレール|やっぱり憧れのハイブランド
ダウンの最高峰といえばやっぱりここです。
2024年頃からはファーの素材が変わったりとトレンドに合わせて進化しています。ショート丈のボエなどはベルト付きで脚長効果も抜群。値段は高いですが、リセールバリューもいいので、一生モノとして大切に着たい人におすすめです 。
ケープホーン|コスパと機能性のバランスが最高
イタリア発のブランドで、シルエットがきれいなのにハイブランドほど高すぎないのが魅力です。
特にエコファーを使ったモデルに力を入れていて、マットな生地との組み合わせがいやらしくなくて上品です。リアルファーには抵抗があるけど、安っぽいのは嫌という今の気分にちょうどいいブランドです 。
ユニクロなどの取り外し可能な2WAYコート
ブランドにこだわらないなら、フードやファーが完全に取り外せるタイプを選ぶのが賢いです。
ユニクロのハイブリッドダウンのように、シーンに合わせて使い分けられるものは、トレンドが変わっても柔軟に対応できます。平日はファーなしですっきりと、休日はファーありで暖かくと使い分ければ、ダサいと言われるリスクも減らせます 。
まとめ
ファー付きコートがダサいと言われるのは、動物愛護の意識の変化や、着膨れしやすいシルエット、一昔前の派手なイメージなどが理由でした。
でも、寒い地域やアウトドアでは頼りになる相棒ですし、似合う人が着ればとてもエレガントで素敵に見えるアイテムでもあります。
大切なのは、思考停止でなんとなく着るのではなく、自分の住んでいる環境や体型、そしてなりたいイメージに合わせて選ぶことです。
周りの声を気にしすぎず、もし着るならメンテナンスをしっかりして、清潔感のある着こなしを楽しんでくださいね。


