個性的なシルエットとダークな世界観で、特定の界隈から熱烈な支持を受けているディオラート。しかし、ネット上の一部ではディオラートはダサいという声もチラホラ聞こえてきます。これから買おうか迷っている人にとっては、どうしても気になってしまうポイントですよね。
そこで本記事では、ディオラートがダサいと言われてしまう理由や、逆におすすめできる人・できない人の特徴を解説します。ディオラートの服が気になっているけど、周りからどう見られるか心配という人は、ぜひ参考にしてみてください。
ディオラートとは?
ディオラートは、ゴシック、パンク、ロックなどの要素をミックスした日本のファッションブランドです。黒を基調としたダークな色使いや、ゆったりとしたオーバーサイズのシルエットが特徴的。ヴィジュアル系バンドの衣装や、最近では「地雷系」「サブカル系」と呼ばれるファッションを好む層から人気があります。
原宿ファッションの流れを汲んでいますが、実店舗よりも通販での展開が強く、アニメやゲームのような非日常的なデザインを日常着に落とし込んでいるのがポイントです。
ディオラートがダサいと言われている理由
独自の世界観を持っているディオラートですが、なぜ一部でダサいと言われてしまうのでしょうか。SNSの声や評判を調べてみると、いくつかの共通した理由が見えてきました。
中二病っぽいデザインが痛いから
ディオラートの最大の特徴でもあるのですが、デザインがどうしても中二病感を漂わせてしまうようです。大量の安全ピン、ジッパー、包帯のようなベルト、ドクロや十字架のプリントなど、かつて思春期に憧れた要素がてんこ盛りになっています。
これが好きな人にはたまらないのですが、一般的な感覚の人から見ると「アニメのキャラクターみたい」「いい大人が着るには痛い」と映ってしまうことがあります。特に、全身をコテコテに固めてしまうと、街中で浮いてしまい、それがダサいという評価につながっているようです。
素材が安っぽく見えるから
デザインは凝っているものの、生地の質感が値段に見合っていないという声も少なくありません。ディオラートのアイテムはポリエステルなどの化学繊維が多く使われているのですが、物によっては独特のテカリがあったり、生地が薄くてペラペラだったりすることがあるようです。
ネット上の写真では重厚感があるように見えても、実際に届いて実物を見ると「あれ、なんか安っぽい?」と感じてしまうギャップが、ネガティブな評価を生んでいるのかもしれません。特に黒い服は素材の良し悪しが目立ちやすいので、チープに見える=ダサいとなってしまうのです。
ひと昔前のバンドマンに見えるから
ディオラートのデザインには、2000年代のヴィジュアル系ブームやKERA全盛期の雰囲気が色濃く残っています。今のトレンドである「Y2K」とは少し違う、平成のバンドマンのようなスタイルは、見る人によっては「時代遅れ」「古臭い」と感じられてしまうようです。
特に30代以上の人が当時の感覚のまま着ていると、「昔のバンギャがそのまま歳をとった」ような哀愁を感じさせてしまい、それがダサいと言われる原因の一つになっています。
ディオラートの評判・口コミ
実際にディオラートを着ている人や、ブランドを知っている人はどう感じているのでしょうか。良い意見と悪い意見を、それぞれの視点で整理してみました。
良い口コミ
- 体型を気にせず着られるオーバーサイズが最高
- 他にはない独特のデザインで、着ているだけでテンションが上がる
- ライブやイベントに着ていくと目立てるし、推し被りもしない
- 和装ミックスやチャイナ風など、流行りのサブカル要素も取り入れている
- 男女兼用で着られるので、カップルでシェアできるのが嬉しい
悪い口コミ
- 値段のわりに生地が薄くて、冬場は寒くて着られない
- 洗濯するとすぐに毛玉ができたり、プリントが剥げたりする
- デザインが奇抜すぎて、着ていく場所が限られる
- 写真と実物のイメージが違うことが多く、通販で買うのが怖い
- 街中で着ているとジロジロ見られている気がして恥ずかしい
ディオラートがおすすめな人
ダサいという意見がある一方で、ディオラートがバチッとハマる人も確実に存在します。以下のような人には、ディオラートはとてもおすすめできるブランドです。
ライブやイベント用の勝負服が欲しい人
日常着としてではなく、ライブハウスやコンカフェ、イベントなどの「非日常空間」で着る服を探している人には最適です。ディオラートの服は照明映えしますし、周りも個性的なファッションの人が多いので浮くことはありません。むしろ、「その服どこで買ったの?」と褒められることも多いでしょう。自分の世界観を全開にして楽しみたい時には、これ以上ない味方になってくれます。
体型をカバーしたい人
ディオラートの服は、基本的にダボっとしたオーバーサイズで作られています。体のラインを拾わないので、体型にコンプレックスがある人や、華奢に見せたい人にはぴったりです。メンズ・レディースの区別がないアイテムも多いので、背の高い女性や小柄な男性でも、違和感なく着こなせるのが魅力です。
地雷系・サブカル系ファッションが好きな人
最近のトレンドである「地雷系」や「サブカル女子・男子」のスタイルが好きなら、ディオラートは宝の山です。量産型の地雷系ブランドとは一味違う、少し毒のあるデザインや、黒を基調としたコーディネートは、SNS映えも抜群。周りと差をつけたい、個性的な自撮りをアップしたいという人には強くおすすめします。
ディオラートがおすすめできない人
逆に、以下のようなタイプの人には、ディオラートはあまりおすすめできません。買ってから後悔しないためにも、チェックしておきましょう。
素材や品質にこだわる大人
服を選ぶ基準として、生地の上質さや縫製の良さを重視する人には、ディオラートは不向きかもしれません。価格帯は決して安くはないのですが、そのコストの多くは複雑なデザインや装飾にかかっており、生地そのものは化学繊維メインのことが多いからです。天然素材の風合いや、長く着られる耐久性を求めるなら、他のブランドを探したほうが無難です。
TPOを気にする人
職場や学校、デートなど、一般的なTPOが求められる場面でディオラートを着るのはハードルが高いです。親戚の集まりや、初対面の人と会う場所に着ていくと、相手をギョッとさせてしまう可能性があります。「周りからどう見られるか」を常に気にしてしまう人や、場に馴染むことを優先したい人には、ストレスの原因になってしまうかもしれません。
シンプルなファッションが好きな人
無地Tシャツにデニムといった、シンプルで清潔感のあるスタイルが好きな人とは、水と油の関係です。ディオラートの服は「足し算」のデザインなので、引き算の美学を好む人からすると、どうしても「うるさい」「ごちゃごちゃしている」と感じてしまいます。ノームコアやミニマリストを目指す人は、避けたほうが良いでしょう。
ディオラートのおすすめポイント
ここまで厳しい意見も紹介しましたが、それでもディオラートが長く愛され続けているのには理由があります。このブランドならではの魅力を3つ紹介します。
唯一無二の「闇カワ」世界観
ディオラートの一番の魅力は、なんといってもそのブレない世界観です。「毒」や「病み」、「闇」といったネガティブな要素を、ファッションとして可愛く、かっこよく昇華させています。この独特の雰囲気は、ユニクロやGUなどのファストファッションでは絶対に手に入りません。自分の内面にあるモヤモヤした感情を、服で表現できる数少ないブランドと言えます。
ジェンダーレスで楽しめる自由さ
多くのブランドが「メンズ」「レディース」で売り場を分けている中で、ディオラートはその境界線がとても曖昧です。男性がスカートのようなパンツを履いたり、女性が大きめのパーカーをワンピース風に着たりと、性別にとらわれない自由な着こなしが楽しめます。パートナーと服を共有したり、お揃いコーデを楽しんだりするのにも最適です。
一枚でコーデが完成する存在感
コーディネートを考えるのが苦手な人にとって、ディオラートのアイテムは救世主になり得ます。デザイン自体にインパクトがあるので、トップス一枚、パンツ一着を変えるだけで、一気に「雰囲気のある人」になれます。アクセサリーをあれこれ付けなくても、服についているチェーンやベルトが装飾の代わりになるので、実はズボラな人にも優しいブランドなのです。
ディオラートのおすすめアイテム
最後に、ディオラートの中でも特に人気があり、ブランドの良さを感じられるアイテムをいくつか紹介します。
ネコ耳付きオーバーサイズパーカー
ディオラートの定番とも言えるのが、フードにネコ耳がついたパーカーです。ただ可愛いだけでなく、安全ピンやチェーンがあしらわれていて、少しパンクな要素が入っているのがポイント。ダボっと着られるので、地雷系メイクとの相性も抜群です。これ一枚着るだけで、一気にサブカル感が出せますよ。
袴(はかま)風ワイドパンツ
和装とモードをミックスしたような、極太シルエットのパンツも人気です。歩くたびに裾が翻る様子はとても雰囲気があります。一見難易度が高そうですが、ウエストがゴムになっているものが多く、履き心地はとても楽ちん。黒無地のものを選べば、意外とどんなトップスとも合わせやすく、初心者にもおすすめです。
アシンメトリー変形カーディガン
裾の長さが左右で違ったり、ドレープがたっぷり入っていたりする変形カーディガンは、羽織るだけで「魔王感」や「黒幕感」を演出できる優れものです。季節の変わり目に重宝しますし、シンプルなTシャツの上に羽織るだけで一気にディオラートの世界観を作れます。体型隠しにも最適なので、一着持っておくと便利です。
まとめ
ディオラートがダサいと言われる理由は、個性的すぎるデザインや、素材感のチープさ、そして着る場所を選ぶTPOの問題にあるようです。しかし、それは裏を返せば「他の人とは違うファッションを楽しめる」という強力な武器でもあります。
ライブやイベント、あるいは自分の好きな世界に浸りたい時には、これ以上ない相棒になってくれるはずです。周りの目なんて気にせず、自分の「好き」を貫きたい人にとっては、最高のブランドと言えるでしょう。もしあなたがディオラートの世界観に惹かれているなら、世間の評価なんて気にせず、堂々と着こなしてみてはいかがでしょうか。


