ミニマルで洗練されたデザインが魅力のダニエル・ウェリントン。2010年代に世界的なブームを巻き起こしたスウェーデン発の腕時計ブランドです。
しかし、その人気とは裏腹に、一部ではダサい、もう時代遅れだという声もあるようです 。SNSでは、終わった、恥ずかしいといった意見が見られることも。
そこでこの記事では、ダニエル・ウェリントンがダサいと言われる理由と、おすすめできる人・できない人を解説します。
ダニエル・ウェリントンの時計が欲しいけど、もしかしてダサいのかな?と不安な人はぜひ参考にしてください。
ダニエル・ウェリントンとは?
ダニエル・ウェリントンは、2011年にスウェーデンでフィリップ・タイサンダーが設立した腕時計とアクセサリーのブランドです 。
創業者タイサンダーが旅の途中で出会った、ヴィンテージの腕時計をNATOストラップでお洒落に着こなす英国紳士、ダニエル・ウェリントン氏がブランド名の由来となっています 。
ブランドのコンセプトは、ミニマルで洗練されたクラシックなデザイン 。
余計な飾りをなくした大きな文字盤と薄いケースが特徴で、気分や服装に合わせて簡単に付け替えられる豊富なストラップも魅力です 。
特にブランドの成功を後押ししたのが、Instagramを活用したインフルエンサーマーケティングでした 。
有名人だけでなく、ファッション感度の高い一般のユーザーに商品を送り、ハッシュタグ「#DanielWellington」付きの投稿を促すことで、爆発的な知名度を獲得 。
この戦略が成功し、2014年の日本上陸後は若者を中心に社会現象ともいえるブームを巻き起こしました 。
ダニエル・ウェリントンがダサいと言われている理由
一世を風靡したダニエル・ウェリントンですが、なぜ今になってダサいと言われてしまうのでしょうか。その背景には、ブランド特有の理由がいくつかあるようです。
一大ブームの反動で量産型のイメージがついた
ダニエル・ウェリントンがダサいと言われる一番の理由は、皮肉にもその人気すぎた過去にあるようです。
インフルエンサーを使ったマーケティングが大きな成功を収め、ブランドの腕時計はあっという間に街に溢れました。
その結果、誰もが持っている時計というイメージがつき、特別感が失われてしまったのかもしれません 。
ファッションで個性を出したい人にとって、他の人とかぶりやすいアイテムは敬遠されがちです。
かつてはお洒落の象徴だった時計が、いつしか流行に乗っているだけの没個性的なアイテムと見なされるようになってしまいました。
インフルエンサーマーケティングが時代遅れに
ブランドの成長を引っ張ったインフルエンサーマーケティングも、時を経てネガティブなイメージを生む原因になりました。
ブームの時期には、SNSを開けば「ダニエル・ウェリントン様から時計をプレゼントしていただきました」といった投稿で溢れていました 。
最初は新鮮だったこの手法も、あまりに多く見かけるようになったことで、ステマっぽい、あざとい、といった冷めた目で見られるようになります 。
このマーケティング手法自体が少し前の流行と感じられるようになり、その象徴だったダニエル・ウェリントンにも時代遅れのイメージがついてしまったようです 。
大学生の時計というイメージが定着した
比較的手ごろな価格とシンプルなデザインで、特に若者から絶大な支持を集めました。
大学の入学祝いなどで選ばれることが非常に多く、大学生の時計というイメージが定着したのです 。
実際に、就職活動で着けていたら「学生っぽいね」と指摘されたという声もあります 。
社会人経験を積んだ大人が着けていると、場面によっては若作りしているように見えたり、安っぽく感じられたりするかもしれません。
そのため、多くの人が年齢を重ねるとダニエル・ウェリントンを卒業し、次のステップの時計へと移っていく傾向があるようです 。
ダニエル・ウェリントンの評判・口コミ
ここでは、SNSなどで見られるダニエル・ウェリントンのリアルな評判や口コミを紹介します。良い口コミと悪い口コミ、それぞれ見ていきましょう。
良い口コミ
製品のデザインや使いやすさについては、今でも高く評価する声が多く見られます。
- とにかく薄くて軽いので、一日中着けていても全く疲れない
- ミニマルなデザインで、カジュアルからスーツまでどんな服装にも合わせやすい
- 文字盤がシンプルで大きく、パッと見て時間が分かりやすいのが良い
- 高級感があるのに価格が手頃で、コストパフォーマンスが非常に高い
- ベルトを簡単に交換できるので、一本で色々な表情を楽しめるのが嬉しい
悪い口コミ
一方で、悪い口コミのほとんどは、製品の品質というよりブランドのイメージに関するものです。
- 数年前に流行りすぎて、今さら着けていると時代遅れな感じがする
- 周りで着けている人が多すぎて、個性がなく量産型に見えてしまうのが恥ずかしい
- 大学生や新社会人のイメージが強く、30代が着けるには少し子供っぽいかもしれない
- インフルエンサーの案件というイメージが強くて、ミーハーだと思われそう
- 新品の革ベルトは最初はかなり硬くて、手首に馴染むまで時間がかかる
悪い評判は、時代遅れ、量産型、子供っぽいといった、社会的なイメージに集中していることが分かります 。
対照的に、良い評判は、薄くて軽い、合わせやすい、コスパが良いなど、時計そのものの実用性に関するものが中心です 。
ダニエル・ウェリントンがおすすめな人
ダサいという評価がある一方で、ダニエル・ウェリントンの時計が魅力的な選択肢になる人もいます。次のような人には、おすすめできる時計です。
初めて腕時計に挑戦する10代〜20代前半の人
これから腕時計デビューを考えている10代や20代前半の人には、ダニエル・ウェリントンはぴったりの一本です。
シンプルなデザインなのでどんなファッションにも合わせやすく、初めての腕時計として失敗が少ないでしょう。
比較的手ごろな価格帯なのも、挑戦しやすいポイントです 。
コーディネートを選ばない万能な時計が欲しい人
毎日時計を選ぶのが面倒、どんな服装にも合う一本があれば十分、と考えている人にとって、ダニエル・ウェリントンの合わせやすさは大きな魅力です。
Tシャツとジーンズのようなカジュアルなスタイルから、ジャケットスタイルまで、幅広いシーンで活躍します 。
時計をファッションアイテムとして楽しみたい人
ダニエル・ウェリントンの特徴であるストラップ交換は、時計をファッションの一部として楽しみたい人にぴったりです 。
平日は革ベルト、休日はカラフルな布ベルトに付け替えるだけで、時計の印象は大きく変わります。
別売りのブレスレットと重ね付けして、より個性的なスタイリングを楽しむのもおすすめです 。
ダニエル・ウェリントンがおすすめできない人
一方で、特定の目的を持つ人にとっては、ダニエル・ウェリントンはあまり向かないかもしれません。
時計にステータス性や個性を求める人
腕時計を自分の地位やこだわりを示すアイテムと考えている人には、ダニエル・ウェリントンは物足りないかもしれません。
広く普及したため、時計好きからはファッションウォッチとして見られがちです。
自分だけの個性を表現したいなら、より専門的な機械式時計や、知る人ぞ知るブランドを探す方が満足できるでしょう 。
30代以上で大人にふさわしい一本を探している人
ダニエル・ウェリントンには若者の時計というイメージがついています 。
ビジネスシーンで落ち着いた印象を与えたい30代以上の人が身につけていると、少し軽いイメージを持たれてしまう可能性があります。
年齢に相応しい一本を探しているのであれば、より重厚感のあるブランドを選ぶのが無難かもしれません。
過去の流行に敏感で「今っぽさ」を重視する人
ファッションのトレンドに敏感で、今っぽさを大切にする人にとって、ダニエル・ウェリントンは少し前の流行アイテムに見えてしまうようです。
ブームが過ぎたアイテムを身につけることに抵抗がある人は、他の時計を探した方が良いでしょう。
ダニエル・ウェリントンのおすすめポイント
ネガティブなイメージもありますが、それを上回る確かな魅力がダニエル・ウェリントンにはあります。改めておすすめのポイントを3つ紹介します。
手頃な価格と洗練されたデザイン
ダニエル・ウェリントンの魅力は、上品なデザインを誰もが手に取れる価格で実現したことです。
1万円台から3万円台という価格帯でありながら、見た目には高級感があり、コストパフォーマンスは非常に高いと言えます 。
驚くほどの薄さと軽さ
多くの口コミで評価されているのが、その快適な着け心地です 。
ケースの厚みはわずか6mm程度と非常に薄く、軽いため、長時間つけていてもストレスを感じにくいでしょう 。
普段腕時計を着け慣れていない人にもおすすめです。
ストラップ交換で広がるスタイリング
ブランドの象徴ともいえるストラップ交換機能も大きなポイントです 。
工具なしで簡単にベルトを交換できるので、その日の服装や気分に合わせて時計の表情を変えられます。
一本の時計で何通りもの楽しみ方ができるのは、ダニエル・ウェリントンならではの強みです 。
ダニエル・ウェリントンのおすすめアイテム
現在のダニエル・ウェリントンは、定番モデルだけでなく、様々なコレクションを展開しています。ここでは、特におすすめのアイテムを3つ紹介します。
定番の魅力「Classic」コレクション
ブランドの原点であり、最も象徴的なコレクションがClassicです 。
無駄を削ぎ落とした丸い文字盤とシンプルなデザインは、流行に左右されない普遍的な美しさを持っています。
ダニエル・ウェリントンの世界観を純粋に体現した、間違いのない選択肢と言えるでしょう。
知的でモダンな印象「Quadro」コレクション
Quadroは、四角いフェイスが特徴的なコレクションです 。
定番の丸型とは違う、よりモダンで知的な印象を与えます。
ブームの時に流行ったモデルとは異なるため、量産型のイメージも薄く、新鮮さが欲しいという人におすすめです。
時計と合わせて楽しむアクセサリー
ダニエル・ウェリントンは時計だけでなく、ブレスレットやリングなどのアクセサリーも人気です 。
特にClassic Braceletは、時計と同じミニマルなデザインで統一されており、重ね付けすることで腕元に洗練されたまとまりが生まれます 。
まとめ
ダニエル・ウェリントンがダサいと言われるのは、爆発的な人気の反動による量産型イメージや、大学生の時計という若者向けのイメージが定着したことが主な理由のようです。
しかし、製品自体が持つ、洗練されたデザイン、快適な着け心地、高いコストパフォーマンスといった本質的な魅力は、今も変わっていません。
最終的にダニエル・ウェリントンを選ぶかどうかは、その人の価値観次第です。
周りの評価や過去の流行を気にせず、そのデザインが純粋に好きで、自分のスタイルに合うと感じるなら、それはあなたにとって良い選択になるでしょう。