松本恵奈さんが手がけるCLANE(クラネ)は、30代以上の女性を中心に絶大な人気を誇るブランドです。
シンプルながらもひと癖あるデザインで、着るだけでおしゃれに見えると評判ですが、一方でネット上ではクラネはダサいという声もちらほら聞こえてきます。
人気ブランドなのになぜネガティブな意見があるのでしょうか。
そこで本記事では、クラネがダサいと言われる理由とおすすめできる人、できない人を解説します。
クラネの服が気になっているけど、失敗したくないという人はぜひ参考にしてください。
CLANE(クラネ)とは?
CLANE(クラネ)は、2015年に松本恵奈さんが立ち上げた日本のファッションブランドです。
松本さんといえば、かつてEMODA(エモダ)のプロデューサーとして109系ファッションを牽引したカリスマ的存在ですね。
そんな彼女が結婚や出産を経て、大人の女性に向けてスタートさせたのがこのブランドです。
コンセプトはORIGINAL STANDARD(オリジナルスタンダード)。
スタンダードなアイテムに現代的な柄や素材、デザインを取り入れて、新しいフォルムを提案するという意味が込められています。
ターゲット層は主に30代以上の女性で、家事や育児、仕事に忙しいけれどおしゃれも楽しみたいという人たちから支持されています。
価格帯はトップスで1万円台後半から、アウターだと4万円から6万円ほど。
決して安くはありませんが、ハイブランドほど高すぎない、いわゆるベターゾーンに位置しています。
シンプルだけど普通じゃない、そんな絶妙な立ち位置が多くの女性の心を掴んでいるようです。
CLANE(クラネ)がダサいと言われている理由
おしゃれな人がこぞって着ているイメージのクラネですが、なぜ一部ではダサいと言われてしまうのでしょうか。
その理由を深掘りしてみると、ブランド特有のデザインやサイズ感が関係していることがわかりました。
服に着られている感が出るから
クラネのデザインで一番の特徴とも言えるのが、ゆったりとしたオーバーサイズなシルエットです。
これがハマれば抜け感が出ておしゃれなのですが、サイズ選びを間違えると服に着られているように見えてしまいます。
特に小柄な人や華奢な人が着ると、服のボリュームに体が負けてしまい、だらしなく見えたり、子供が大人の服を着ているように見えたりすることがあるようです。
無理してサイズの合わない服を着ている状態は、客観的に見てあまりスタイリッシュとは言えません。
それがダサいという評価につながっているのかもしれません。
個性的すぎてコーディネートが浮くから
スタンダードと言いつつも、クラネの服にはかなり個性的なデザインのものが多くあります。
背中がぱっくり開いていたり、袖が極端に長かったり、独特なカッティングが施されていたりします。
こういったアイテムは単体で見ると素敵ですが、いざ手持ちの普通の服と合わせようとすると難易度が跳ね上がります。
全身クラネで固めれば世界観が統一されますが、プチプラの服と適当に合わせると、クラネの服だけが悪目立ちしてしまい、ちぐはぐな印象を与えてしまうことがあります。
おしゃれを頑張りすぎて空回りしているように見られると、どうしてもダサいと思われてしまうようです。
インフルエンサーブランドへの偏見があるから
プロデューサーの松本恵奈さんは、SNSのフォロワー数も多く、非常に影響力のあるインフルエンサーでもあります。
そのため、クラネの服を着ている=松本恵奈さんの信者という見られ方をすることがあるようです。
みんなで同じようなベージュやカーキのゆったりした服を着て、同じような髪型をしている集団を見ると、量産型に見えてしまうという意見もあります。
自分のスタイルがなく、ただ流行りやインフルエンサーに乗っかっているだけに見えることが、一部の人からはネガティブに捉えられているようです。
価格と品質が見合っていないと感じるから
クラネの服はデザイン料が含まれているため、価格設定はやや高めです。
しかし、デザイン重視のためにポリエステルなどの化学繊維が使われていることも多く、素材にこだわる人からは値段の割に安っぽいと言われることがあります。
数万円するニットがすぐに毛玉になったり、コートが重くて肩が凝ったりすると、高いお金を出して質の悪い服を買うのは賢くない、つまりダサいという判断になるのかもしれません。
特に天然素材の上質さを知っている大人の女性からは、厳しい目で見られることがあるようです。
CLANE(クラネ)の評判・口コミ
実際にクラネの服を購入した人のリアルな声を調べてみました。
良い意見もあれば、やはりサイズ感や品質に関する厳しい意見もあるようです。
良い口コミ
- 着るだけでおしゃれに見えるので、コーディネートを考える時間が短縮できる
- 袖のボリュームや丈感が絶妙で、二の腕やお尻などの気になる部分を隠してくれる
- 他のブランドにはない色味が素敵で、着ているとどこのブランドか聞かれることが多い
- シンプルだけどデザイン性があるので、手持ちのデニムに合わせるだけで様になる
- 松本恵奈さんの着こなしが参考になり、真似するだけで垢抜けた印象になれる
悪い口コミ
- 一番小さいサイズを買ったのに大きすぎて、裾を引きずってしまい着られなかった
- デザインは可愛いけれど、コートが重すぎて長時間着ていると疲れてしまう
- 数回着ただけで毛玉ができてしまい、ワンシーズン持たなかったのが残念
- ネットで見て可愛いと思って買ったが、自分が着ると部屋着みたいに見えてショックだった
- 人気の商品はすぐに売り切れてしまい、転売価格でしか手に入らないのがストレス
CLANE(クラネ)がおすすめな人
賛否両論あるクラネですが、ハマる人にはとことんハマるブランドです。
どのような人にならおすすめできるのか、特徴をまとめてみました。
身長が高めで骨格がしっかりしている人
クラネの服を一番きれいに着こなせるのは、ある程度身長があり、骨格がしっかりしている人です。
特に骨格ナチュラルタイプのような、フレーム感のある体型の人は、オーバーサイズの服や変形デザインが非常によく似合います。
服のボリュームに負けず、むしろそれを活かしてスタイリッシュに見せることができるでしょう。
身長が160cm以上あると、パンツの丈感などもお直しなしで着られることが多いようです。
モードとカジュアルのバランスを楽しみたい人
カジュアルすぎるのも嫌だけど、キメキメのモードすぎるのも普段使いしにくい、そんなバランスを求めている人にぴったりです。
クラネの服は日常に溶け込むモードを提案しているので、普段の生活の中で無理なくおしゃれを楽しめます。
子育て中のママさんでも、動きやすさとおしゃれさを両立させたいという人には強い味方になってくれるはずです。
人と被らないニュアンスカラーが好きな人
原色やパステルカラーよりも、くすんだ色や渋い色味が好きな人にはたまりません。
モスグリーンやテラコッタ、グレージュなど、日本人の肌に馴染みつつもおしゃれに見える絶妙なカラー展開が魅力です。
黒や白などのモノトーンばかり着ていて飽きてしまったという人も、クラネの色物なら挑戦しやすいかもしれません。
CLANE(クラネ)がおすすめできない人
逆に、以下のような人にはクラネはあまりおすすめできません。
買ってから後悔しないためにも、自分に当てはまるか確認してみてください。
小柄で華奢な体型の人
身長が150cm前半やそれ以下の人、また体が薄くて華奢な人は注意が必要です。
サイズ展開があるとはいえ、基本のパターンが大きめに作られているため、どうしても服に着られている感が出てしまいます。
特にロングコートやワイドパンツなどは、サイズ選びが非常に難しく、お直し前提で購入する必要があるかもしれません。
試着なしでネットで購入するのは避けたほうが無難です。
素材の品質や機能性を最優先する人
カシミヤ100%や上質なウールなど、素材そのものの良さを何よりも重視する人には、クラネの服は少し物足りなく感じるかもしれません。
デザインを保つために化繊が使われていることも多く、肌触りや耐久性という点では、同価格帯の老舗ブランドに劣ることがあります。
また、家庭で洗濯できないアイテムも多いので、手入れの楽さを求める人にも不向きかもしれません。
コンサバティブなモテ服を求めている人
女子アナのような清楚でコンサバティブな服装が好きな人や、男性ウケを狙いたい人には方向性が違います。
クラネの服はあくまで女性が自分のために着る服であり、デザイン性が強いため、男性からは個性的すぎると敬遠されることもあるようです。
デート服というよりは、女子会や一人でショッピングに行く時など、自分らしくいたい時に着る服と言えるでしょう。
CLANE(クラネ)のおすすめポイント
色々な意見がありますが、それでも多くの女性を惹きつけてやまないクラネの魅力とは何なのでしょうか。
おすすめポイントを3つに絞って紹介します。
360度どこから見ても美しいシルエット
クラネの服は、前から見た時だけでなく、横から見た時や後ろ姿まで計算し尽くされています。
歩いた時の裾の揺れ感や、ふとした瞬間の袖のドレープなどがとてもきれいです。
自分では見えない後ろ姿に自信が持てるというのは、着ていてとても気分が上がるものです。
立体的なフォルムは、大人の体のラインをきれいに見せてくれる効果もあります。
ワードローブのスパイスになるデザイン
手持ちのベーシックな服に一点投入するだけで、一気に今っぽい雰囲気になるのがクラネのすごいところです。
ユニクロのパンツにクラネのトップスを合わせたり、シンプルなワンピースにクラネのアウターを羽織ったりするだけで、コーディネートが格上げされます。
全身買い揃えなくても、主役級のアイテムが一つあるだけで、おしゃれの幅がぐっと広がります。
松本恵奈さんの発信力が参考になる
ブランドを作った本人が、SNSやYouTubeで積極的に着こなしを発信してくれているのも大きなポイントです。
身長別のスタッフによる着用レビューなども充実しており、ネットショッピングでの失敗を減らす工夫がされています。
ただ服を売るだけでなく、どう着れば素敵に見えるかというスタイリングまで提案してくれるので、ファッション迷子の人にとっては頼れる存在になるはずです。
CLANE(クラネ)のおすすめアイテム
最後に、これからクラネに挑戦してみたいという人におすすめのアイテムを紹介します。
まずはここから入れば間違いないという名品たちです。
バックフリルのトップスやアウター
背中にフリルがあしらわれたデザインは、クラネの代名詞とも言えるアイテムです。
甘くなりすぎない大人のフリル使いで、後ろ姿を印象的に見せてくれます。
トレンチコートやミリタリージャケットなど、毎シーズン素材や形を変えて登場しているので、好みのものが見つかるはずです。
3Dニットトップス
立体的な編み地が特徴のニットも人気があります。
ケーブル編みなどが施されていても、ほっこりしすぎずモードな雰囲気に仕上がっているのが特徴です。
袖にボリュームがあるデザインが多いですが、手首が見える丈感などバランスが計算されているので、着膨れせずにすっきりと着られます。
ベーシックなタックパンツ
デザイン性の高いトップスが多い分、パンツはシルエットの美しさを追求したベーシックなものが優秀です。
ハイウエストで脚長効果がありつつ、腰回りにはゆとりを持たせたタックパンツは、体型をカバーしながらスタイルアップを叶えてくれます。
一本持っておくと、オンオフ問わず使えるので非常に便利です。
まとめ
クラネがダサいと言われる主な理由は、サイズ感が合っていないことや、個性的なデザインの合わせ方が難しいことにありました。
決してブランド自体がダサいわけではなく、着こなすのに少しコツがいるブランドだと言えます。
おすすめな人は以下の通りです。
- 身長が高めで骨格がしっかりしている人
- モードと日常のバランスを大切にしたい人
- 人と被らないおしゃれを楽しみたい人
逆に、小柄な人や素材重視の人にはハードルが高いかもしれません。
自分に似合うかどうかを見極めることが、クラネをおしゃれに着こなす第一歩です。
もしサイズやテイストが合えば、あなたの日常を間違いなく華やかにしてくれるブランドです。
周りの声に惑わされず、ぜひ一度袖を通して、その世界観を肌で感じてみてください。