CITENのトートバッグといえば、モコモコとしたキルティング素材に大きなロゴが特徴的で、街中で見かけない日はないほどの大ヒットアイテムです。ユナイテッドアローズが展開するブランドだけあって、手頃な価格ながらトレンド感を押さえたデザインが魅力ですよね。
でも、これから買おうかなと思っている人の中には、ネット上でCITENはダサいとか、もう流行りは終わったなんて声を見かけて不安になっている人もいるかもしれません。
そこで本記事では、CITENのトートバッグがなぜダサいと言われてしまうのか、その理由を包み隠さず解説します。実際に使っている人のリアルな口コミや、おすすめできる人・できない人の特徴も正直にまとめました。
CITENが欲しいけど、買ってから後悔したくない。私の年齢で持っても大丈夫かな。そんなふうに迷っている人は、ぜひ参考にしてくださいね。
CITENとは?
CITENは、2021年の秋冬シーズンにユナイテッドアローズからデビューしたブランドです。
ブランド名の由来は、始点、視点、支点という3つのシテンから来ています。これからの時代のファッションの出発点になりたい、という思いが込められているんですね。
最大の特徴は、実店舗をほとんど持たずにオンラインストアを中心に展開していること。これによってコストを抑え、ユナイテッドアローズ系列のセンスの良さはそのままに、学生さんや若い世代でも手が届きやすいリーズナブルな価格設定を実現しています。
中でも今回取り上げるパデッドトートバッグは、ブランドを象徴するアイコン的な存在です。PCやA4サイズがすっぽり入る収納力と、コーディネートのアクセントになるポップなカラー展開で、瞬く間にSNSで話題になりました。
CITENがダサいと言われている理由
大人気のはずのCITENですが、なぜ一部ではダサいとか安っぽいなんて言われてしまうのでしょうか。
SNSや口コミサイトにある生の声を徹底的にリサーチしてみると、単なる好みの問題だけではなく、このアイテム特有のいくつかの原因が見えてきました。
街中で被りすぎて個性が死んでいるから
一番の理由はこれかもしれません。とにかく持っている人が多すぎるんです。
発売当初は感度の高いおしゃれな人が持っている知る人ぞ知るアイテムでしたが、今では大学生から主婦の方まで、本当に幅広い層が愛用しています。
電車に乗れば同じ車両に2、3人はCITENのバッグを持っている人がいる、なんてことも珍しくありません。ここまで普及してしまうと、どうしても量産型ファッションという印象を持たれやすくなります。
ファッションにおいて、人と同じであることは安心感につながる一方で、没個性や野暮ったいと捉えられることもあります。特に、誰とも被りたくないというこだわり派の人から見ると、みんなでお揃いを持っているように見えてしまい、それがダサいという評価につながっているようです。
大きすぎるロゴが主張しすぎているから
CITENのトートバッグのデザインの核である巨大なロゴ。これが好き嫌いをはっきりと分けています。
遠くからでも一目でどこのブランドかわかるデザインは、トレンド感や所属感をアピールするには最適です。しかし、ロゴドン(ロゴがドーンとあるデザイン)は、着こなしによっては子供っぽく見えたり、安っぽく見えたりする諸刃の剣でもあります。
特に、落ち着いた大人のファッションを好む層からは、あの大きなロゴが主張しすぎていてコーデから浮いている、品がないと感じられることがあるようです。シンプルイズベストを信条とする人にとっては、あのロゴの存在感がノイズに見えてしまうのかもしれません。
素材感が値段相応で安っぽく見えるから
CITENのバッグは数千円で買える手軽さが魅力ですが、その分、素材感については厳しい意見も見られます。
基本的にはポリエステルやナイロン素材の中綿入りなのですが、近くで見ると生地の光沢感や質感がペラペラしていると感じる人もいます。ハイブランドのナイロンバッグのような重厚感や緻密さを期待すると、どうしてもチープな印象を受けてしまうのです。
また、使い込むと生地がくたびれてきたり、中綿のふっくら感が減ってきたりすることも。そうした使用感が出た状態のバッグを持っている人を見かけたときに、なんだかみすぼらしい、貧相だと感じてしまい、それがブランド全体のダサいというイメージにつながっている可能性があります。
毛玉ができやすく手入れされていない印象を与えるから
これはデザインというよりは、品質管理とメンテナンスの問題ですが、非常に多くのユーザーが指摘しているポイントです。
特定の素材の組み合わせや、コートなどのアウターとの摩擦によって、バッグの表面に毛玉ができやすいという弱点があります。
せっかくおしゃれなデザインでも、表面が毛玉だらけになっていたら、どうしても不潔でだらしない印象を与えてしまいますよね。街中で見かけたCITENのバッグが毛玉だらけだった、という目撃情報も少なくありません。
手入れをせずにボロボロの状態で使っている人が目立つと、アイテム自体が悪くなくても、周囲からはあそこのバッグはすぐボロボロになる、ダサいバッグだというレッテルを貼られてしまうのです。
CITENの評判・口コミ
では、実際に購入して使っている人たちはどう感じているのでしょうか。ネット上の膨大なレビューの中から、リアルな声をピックアップして整理しました。
良い意見だけでなく、不満の声もしっかり紹介しますので、自分なら許容できるかどうかチェックしてみてください。
良い口コミ
- とにかくデザインが可愛い。コーディネートのポイントになるし、持っているだけで気分が上がる。
- カラーバリエーションが豊富で推し活に最高。推しのメンバーカラーを選んでライブに持っていけるのが嬉しい。
- PCもA4ファイルも余裕で入るサイズ感が便利。荷物が多い日でもこれ一つで出かけられる。
- 意外とどんな服にも合わせやすい。シンプルな服の日でも、このバッグを持つだけで今っぽくなる。
- 値段が安いから汚れても気にならない。ガシガシ使えるし、色違いで揃えたくなる。
- 中綿が入っていてクッション性があるから、PCやタブレットを入れるときになんとなく安心感がある。
悪い口コミ
- 使っているうちにすぐに毛玉ができた。特に冬場のコートと擦れると一瞬でボロボロになる。
- 荷物を入れると想像以上に重く感じる。持ち手が食い込んで肩が痛くなることがある。
- 肩掛けするには持ち手が短い。特にダウンジャケットや厚手のコートを着ていると、肩からずり落ちてきてストレス。
- 歩くたびにシャカシャカという生地の擦れる音がして気になる。静かな場所だと恥ずかしい。
- 生地が思っていたよりも薄い。重いものを入れすぎると破れそうで怖い。
- 内ポケットが少なくて中身がごちゃごちゃする。鍵やスマホがすぐに行方不明になる。
CITENがおすすめな人
ここまでの内容を踏まえて、CITENのトートバッグはどんな人にならおすすめできるのか、具体的に見ていきましょう。
トレンド感のあるアクセントが欲しい人
いつもの服装がシンプルすぎてマンネリ気味。そんな人には特におすすめです。
例えば、白Tシャツにデニムといった普通の格好でも、シルバーやネオンカラーのCITENトートを合わせるだけで、一気に今年っぽい雰囲気が出せます。服を買い替えなくても、バッグ一つで印象をガラリと変えられるのは大きなメリットです。
荷物が多くてガサツに使いたい人
仕事や学校の荷物が多い、ジムに通っている、子供の荷物があるマザーズバッグとして使いたい。そんな、とにかく容量重視の人には頼もしい相棒になります。
繊細なレザーバッグだと雨の日や汚れが気になって使えませんが、CITENならナイロン素材なので多少の汚れや水濡れは気になりません。床に直置きしたり、ロッカーに押し込んだりしても心が痛まない、その気軽こそが最大の魅力と言えるでしょう。
推し活用のバッグを探している人
ライブやイベントに行くとき、推しの色を身につけたいけど服で取り入れるのはハードルが高い。そんなときにCITENのカラフルな展開が役立ちます。
うちわやペンライト、タオルもしっかり入る大きさですし、会場で地面に置いても気にならない。まさに現場用のバッグとして優秀です。同じファンの友達とお揃いで持つのも楽しいですよね。
CITENがおすすめできない人
逆に、こんな人にはCITENのトートバッグは向いていないかもしれません。買ってから後悔しないためにも、当てはまる項目がないか確認してください。
人と同じものが嫌いな人
冒頭でも触れましたが、被り率はかなり高いです。
街を歩いていて自分と同じバッグを持っている人とすれ違うのが気まずい、恥ずかしいと感じるタイプの人はやめておいた方が無難です。どうしてもCITENのデザインが好きなら、定番のロゴトートではなく、メッシュ素材のものや、新作の少し変わったデザインのものを選ぶのが得策かもしれません。
長く使える高品質なものを求めている人
一つのものを長く大切に使って、経年変化を楽しみたいという人には向きません。
素材の特性上、どうしても摩擦による劣化や毛玉は避けられません。ワンシーズン、長くてもツーシーズンで使い倒すもの、という割り切りが必要です。何年も使える一生モノのバッグを探しているなら、もう少し予算を上げてレザーや厚手のキャンバス素材のバッグを検討しましょう。
冬場に厚着をすることが多い人
これは意外な落とし穴ですが、持ち手の長さ問題は深刻です。
冬場にダウンコートや厚手のウールコートを着る人は要注意。アウターの厚みで腕が通しにくかったり、肩にかけてもすぐに滑り落ちてきたりすることがあります。
バッグはずっと手で持つ派なら問題ありませんが、移動中は絶対に肩掛けしたい派の人は、購入前に試着をするか、冬場のアウターとの相性をよく考えた方がいいでしょう。
CITENのおすすめポイント
ここまでメリットもデメリットも正直にお伝えしてきましたが、それでもやっぱりCITENには人を惹きつける魅力があります。改めてそのおすすめポイントを整理します。
圧倒的なコストパフォーマンス
なんといっても価格の安さは正義です。
6,000円から7,000円前後で、有名セレクトショップ監修のトレンドバッグが手に入るのは破格です。この価格なら、汚れを気にせず毎日使えますし、季節ごとに色を変えて楽しむこともできます。
学生さんのお小遣いやバイト代でも手が届く範囲ですし、大人にとっても遊び心のあるサブバッグとして気軽に購入できる価格設定は素晴らしいポイントです。
コーデの主役になるカラー展開
他のブランドにはない、発色の良いカラーバリエーションも大きな魅力です。
ベーシックな黒や白も使いやすいですが、CITENならではの鮮やかなブルー、グリーン、ピンク、そして大人気のシルバーなど、見ているだけでワクワクする色が揃っています。
全身黒のコーディネートにシルバーのバッグを一点投入するだけで、一気におしゃれ上級者のように見える。そんな魔法のような効果が期待できるのも、このカラー展開のおかげです。
軽量で体に馴染む使い心地
重いという口コミもありましたが、バッグ単体で見れば中綿入りナイロンなので非常に軽量です。
レザーのバッグなどは何も入れていなくても重いことがありますが、CITENならスタート地点が軽いので、荷物をたくさん入れる人にとっては負担軽減になります。
また、中綿のふっくらとした質感が体に当たったときに柔らかく、硬いバッグのように腰や脇腹にゴツゴツ当たって痛いということがありません。満員電車などで抱えて持つときも、クッション代わりになってくれるという意外なメリットもあります。
CITENのおすすめアイテム
最後に、CITENの中でも特に人気のある、狙い目のアイテムをいくつか紹介します。
パデッド トートバッグ
CITENといえばこれ、という代名詞的なアイテムです。
A4サイズ対応の使い勝手の良さと、大きなロゴのインパクトが特徴。初めてCITENを買うなら、まずはここからチェックするのが王道です。
色は迷ったらシルバーや黒が使いやすいですが、あえてビビッドな色を選んでコーデのスパイスにするのもおすすめ。シーズンによって新色が出ることもあるので、こまめにチェックしてみてください。
メッシュ トートバッグ
夏場や、もう少し抜け感が欲しいときにおすすめなのがメッシュ素材のタイプです。
パデッドトートよりもさらに軽く、涼しげな印象を与えます。中身が透けて見えるので、お気に入りのポーチや巾着を入れて見せる収納を楽しむのもアリです。
海やプールなどのレジャーシーンでも活躍しますし、濡れてもすぐに乾くのでジムバッグやスパ用バッグとしても優秀です。
ヌビ トートバッグ
最近じわじわと人気が出てきているのが、韓国発祥のキルティング生地ヌビを使ったタイプです。
パデッドトートよりもキルティングのピッチが細かく、少しナチュラルで優しい雰囲気があります。コットンのような肌触りの良さもあり、ママバッグとしてベビーカーに掛けている人もよく見かけます。
ロゴの主張もパデッドタイプより控えめなものが多いので、あの巨大ロゴに抵抗がある人でも持ちやすいデザインになっています。
まとめ
CITENのトートバッグについて、ダサいと言われる理由から実際の評判まで詳しく解説してきました。
結論として、CITENのバッグは決してダサいアイテムではありません。ただ、あまりにも人気が出すぎてしまったがゆえに、人と被ることや、見慣れてしまったことによる飽きが、一部でネガティブな評価につながっているのが現状です。
また、毛玉ができやすいなどの品質面での弱点や、ロゴの主張が強すぎるという好みの問題も確かに存在します。
しかし、それらのデメリットを理解した上で、トレンド感のあるデザインや手頃な価格、使い勝手の良さに魅力を感じるのであれば、間違いなく買いのアイテムです。
ファッションは結局のところ、自分が持っていて気分が上がるかどうかが一番大切です。周りの声に振り回されすぎず、自分のライフスタイルや好みに合うなら、堂々と使って楽しんでください。
この記事が、あなたのバッグ選びの参考になれば嬉しいです。
