チャンルーといえば、革紐に天然石をぐるぐると巻きつけるラップブレスレットで一世を風靡したブランドですね。
あの独特なデザインは手元に圧倒的な存在感を与えてくれます。でも、ネットで検索しようとすると「ダサい」なんて言葉が出てきて、購入をためらってしまう人もいるのではないでしょうか。
せっかく気に入って買おうとしているのに、周りから時代遅れだなんて思われたくないですよね。
そこで今回は、チャンルーがなぜ一部でダサいと言われてしまうのか、その理由を掘り下げてみました。また、今あえてチャンルーを選ぶべきおすすめな人と、そうでない人の特徴も解説します。
チャンルーが気になっているけれど、あと一歩が踏み出せないという人はぜひ参考にしてください。
チャンルーとは?
チャンルーは、ベトナム出身のデザイナーであるチャン・ルー氏が1996年にロサンゼルスで立ち上げたアクセサリーブランドです。
世界中を旅してインスピレーションを得たというデザインは、エスニックな雰囲気と都会的な洗練さが同居しています。特に有名なのが、天然石や貴金属をレザーコードにあしらったラップブレスレットです。
一つ一つ職人の手作業で作られているため、温かみがありつつも高級感があるのが特徴ですね。2010年代にはレディー・ガガや嵐のメンバーなど、国内外のセレブがこぞって着用したことで爆発的なブームになりました。
現在はブレスレットだけでなく、ネックレスやピアス、さらにはアパレルラインも展開しており、トータルでライフスタイルを提案するブランドへと進化しています。2025年7月には公式オンラインショップがリニューアルのために一時閉店するなど、時代に合わせて変化を続けているブランドでもあります。
チャンルーがダサいと言われている理由
ここからは、なぜチャンルーがダサいと言われてしまうことがあるのか、その理由を正直にお伝えします。
決して商品が悪いわけではないのですが、流行のサイクルや過去のイメージが影響しているようです。
過去の大流行のイメージが強すぎるから
これが一番大きな理由かもしれません。
2010年から2015年頃にかけて、チャンルーは本当にすごい人気でした。街を歩けば、おしゃれな人はみんな手首にぐるぐるとブレスレットを巻いていましたよね。
あまりにも流行りすぎたため、当時の記憶が鮮烈に残っている人たちからは、どうしても一昔前のアイテムという印象を持たれがちです。ファッションには流行の波があるので、爆発的にヒットした反動で、ブームが去った直後は古臭く見えてしまう時期があります。
ただ、ブームから10年以上が経過した今は、逆に定番のアイテムとして定着しつつあります。流行り廃りを超えたスタンダードになりつつあるのですが、まだ当時の「流行り物」というイメージを引きずっている人も一部にはいるようですね。
偽物や類似品が大量に出回ったから
人気ブランドの宿命とも言えますが、ブームの最中には安価なコピー商品が大量に出回りました。
雑貨屋さんやネットショップで、チャンルー風のブレスレットが数百円や千円程度で売られているのを見たことがある人も多いと思います。中にはプラスチックのビーズを使った安っぽい作りのものもありました。
そういった質の低い模倣品を見慣れてしまった人たちが、本物のチャンルーを見ても「あの安っぽいアクセサリーね」と誤解してしまうことがあります。本物は天然石やシルバーを使っていて重厚感があるのですが、パッと見の印象で「安っぽい=ダサい」と判断されてしまうのは少し残念なところです。
ジャラジャラ感が今のトレンドと合わないと思われるから
最近のファッションは、シンプルでミニマルなスタイルが主流です。アクセサリーも華奢なゴールドのチェーンや、装飾の少ないシルバーリングなどが好まれる傾向にあります。
そんな中で、チャンルーの代名詞である5連ブレスレットのようなボリュームのあるアイテムは、どうしても主張が激しく見えてしまうことがあります。
手元にぐるぐると何重にも巻くスタイルを「頑張りすぎている」「暑苦しい」と感じる人もいるようです。引き算のおしゃれが良しとされる今の空気感の中では、足し算の美学であるチャンルーが野暮ったく見えてしまうのかもしれません。
チャンルーの評判・口コミ
では、実際にチャンルーを愛用している人たちはどう感じているのでしょうか。
SNSやネット上の声をリサーチして、良い評判と悪い評判をまとめてみました。これから買おうか迷っている人は、リアルな声を参考にしてみてください。
良い口コミ
- 長年使っているけれど、革が馴染んでいい味が出てきた
- シンプルなTシャツとデニムのコーデに合わせるだけでおしゃれに見える
- Apple Watchと重ね付けすると、無機質な時計が良い感じに中和される
- 天然石の質感がやっぱり本物は違うし、つけていて気分が上がる
- 修理体制もしっかりしているので、長く愛用できるのが嬉しい
やはり品質の高さや、使い込むほどに味が出るレザーの質感を評価する声が多いですね。最近ではスマートウォッチと組み合わせるという、現代的な楽しみ方をしている人も目立ちます。流行に関係なく、自分のスタイルとして定着させている人が多い印象です。
悪い口コミ
- 5連ブレスレットはつけるのに時間がかかるし面倒くさい
- 夏場はレザーが汗を吸って蒸れるのが気になる
- 値段が高い割に、昔ほど周りから褒められなくなった
- 留め具のボタンホールが使っているうちに伸びて外れやすくなる
- やっぱりどうしても一昔前のギャル男っぽいイメージが抜けない
ネガティブな意見としては、着脱の手間や夏場の蒸れなど、機能面での不満が見られました。また、価格に対する満足度が、周囲の評価(トレンド感)と釣り合わないと感じる人もいるようです。
チャンルーがおすすめな人
ダサいと言われる理由や口コミを見てきましたが、それでもチャンルーは魅力的なブランドです。
流行を追うのではなく、自分のスタイルを大切にする人には特におすすめできます。具体的にどんな人に向いているのか整理してみました。
天然素材の温かみが好きな人
チャンルーの最大の魅力は、天然石やレザーといった自然素材をふんだんに使っている点です。
シルバーやゴールドだけのアクセサリーだと冷たい印象になりがちですが、チャンルーには手仕事の温もりがあります。リネンやコットンといった天然素材の服が好きな人や、ナチュラルなライフスタイルを好む人には、とてもよく馴染むはずです。
シンプルな服装のアクセントが欲しい人
普段の服装がユニクロや無印良品のようなシンプルなものが多い人こそ、チャンルーが活躍します。
服がシンプルだからこそ、手元にボリュームのあるアクセサリーを持ってくることで、全体のバランスが整います。ネックレスやピアスだと気恥ずかしいという人でも、ブレスレットなら取り入れやすいですよね。一点投入するだけで「気を使っている感」が出せる便利なアイテムです。
スマートウォッチをおしゃれに見せたい人
最近増えているのがこのパターンです。
Apple Watchなどのスマートウォッチは便利ですが、どうしても見た目がガジェットっぽくなってしまいます。そこにチャンルーのブレスレットを一本重ねるだけで、一気にファッションアイテムとしてのこなれ感が出ます。異素材の組み合わせが、手元に奥行きを生んでくれるんです。
チャンルーがおすすめできない人
逆に、こういう人にはチャンルーはあまりおすすめできないかもしれません。
買ってから後悔しないためにも、自分に当てはまらないかチェックしてみてください。
常に最新のトレンドを追いかけたい人
ファッションにおいて「今っぽさ」を最優先にする人には、チャンルーは少し物足りない、あるいは違和感があるかもしれません。
もちろんブランドとして新作は出し続けていますが、チャンルーの持ち味は普遍的なクラフトマンシップにあります。最先端の流行を身につけていないと不安という人は、もっとトレンドに特化したブランドを選んだ方が満足度は高いでしょう。
面倒くさがりな人
これは意外と重要なポイントです。
チャンルーのラップブレスレットは、長い革紐を手首に巻きつけて、最後にボタンで留めるという構造になっています。これが慣れるまでは少し手間に感じるかもしれません。朝の忙しい時間にサッとつけられるバングルなどに比べると、どうしても時間はかかります。アクセサリーの着脱に時間をかけたくない人には向いていません。
コスパ重視で安く済ませたい人
チャンルーの正規品は、ブレスレット一本で2万円から3万円ほどします。
天然石や職人の手作業を考えれば妥当な価格ですが、単なるファッションのアクセントとして考えるなら高いと感じる人もいるでしょう。「似たような雰囲気なら安物でもいい」と考える人には、価格に見合った価値を感じにくいかもしれません。本物の素材感にお金を払えるかどうかが分かれ目です。
チャンルーのおすすめポイント
ここでは、他のブランドにはないチャンルーならではの魅力を改めて紹介します。
ダサいどころか、大人のための上質なブランドであることがわかるはずです。
圧倒的なバリエーションと一点物感覚
チャンルーのアイテムは、石の種類、革の色、糸の色などの組み合わせが無限にあります。
ターコイズを使った夏らしいものから、オニキスを使ったシックなものまで、自分の好みにドンピシャな一本が見つかるはずです。また、天然石は一つ一つ表情が違うので、同じ商品でも微妙に個体差があります。自分だけのアイテムという愛着が湧きやすいのもポイントですね。
ジェンダーレスで使えるデザイン
チャンルーは男性がつけても女性がつけても違和感のないデザインが多いです。
パートナーとシェアしたり、お揃いでつけたりするのも素敵です。ゴツすぎず、華奢すぎない絶妙なバランス感覚は、チャンルーならでは。年齢や性別を問わず、長く使えるのも大きな魅力です。30代から80代まで幅広い層に愛用者がいるというのも納得です。
メンテナンスして長く使える
使い捨てのアクセサリーとは違い、チャンルーは修理が可能です。
愛用してレザーが切れてしまったり、ボタンホールが緩んでしまったりしても、公式で修理を受け付けてくれる場合があります(時期や状態によりますが)。気に入ったものを直しながら長く使うというのは、とても豊かな付き合い方ですよね。そうやって育てていく楽しみがあるのも、このブランドの良いところです。
チャンルーのおすすめアイテム
最後に、今チャンルーを取り入れるならこれ!というおすすめのアイテムを紹介します。
昔のイメージにとらわれない、今のスタイルに合わせやすいものを選んでみました。
1連から2連のブレスレット
昔流行った5連タイプも素敵ですが、今っぽさを出すなら1連や2連の少し控えめなタイプがおすすめです。
これなら時計との重ね付けもしやすいですし、オフィスでつけていても悪目立ちしません。さりげなく天然石の輝きを楽しめるので、大人の余裕を感じさせることができます。
コードブレスレット
石がビッシリ並んだタイプではなく、ナイロンコードやレザーコードを主体にしたシンプルなブレスレットも人気です。
これらは非常に軽く、つけ心地が良いのが特徴。水に強い素材のものなら、つけっぱなしにできるのも嬉しいポイントです。カジュアルなスタイルにはもちろん、きれいめな服装のハズしとしても使えます。
ターコイズやラピスラズリなどの定番ストーン
流行り廃りのない定番の天然石を使ったモデルは、やはり間違いがありません。
特にターコイズやラピスラズリは、チャンルーの世界観を最もよく表している石です。白シャツやデニムといったベーシックな服に合わせるだけで、グッとおしゃれ度が上がります。迷ったらまずはここから入るのが正解です。
まとめ
チャンルーがダサいと言われるのは、過去のブームの印象が強すぎるからであって、アイテム自体の魅力が失われたわけではありません。
むしろ、一過性のブームを経て、上質なライフスタイルブランドとしての地位を確立しています。
- 過去の流行り物というイメージを持つ人も一部いる
- でも、天然素材の質感や職人技は本物
- シンプルコーデやスマートウォッチとの相性は抜群
- トレンドよりも自分らしさを大切にする大人におすすめ
周りの声に惑わされず、自分が「いいな」と思ったものを身につけるのが一番のおしゃれです。
もしあなたがチャンルーのデザインに惹かれているなら、それはダサいことなんかじゃありません。自信を持って、あなたの手元を彩ってくださいね。公式サイトは2025年7月にリニューアルを行っていますので、最新のコレクションはInstagramなどでチェックしてみると新しい発見があるかもしれませんよ。

