カルティエは、世界中の王族やセレブに愛されてきた、フランスの歴史ある高級宝飾ブランドです 。その洗練されたジュエリーは多くの人の憧れですが、時計に関しても100年以上の歴史を持つパイオニアとして知られています 。
しかし、一部では「カルティエの時計はダサい」「時代遅れ」といったネガティブな声も聞かれます。
そこで本記事では、カルティエの時計がダサいと言われる理由を掘り下げ、実際の評判や口コミを交えながら、おすすめできる人・できない人を解説します。「カルティエの時計が欲しいけど、もしかしてダサい?」と不安な人はぜひ参考にしてください。
カルティエとは?
カルティエは1847年にフランス・パリで創業したジュエリー工房から始まりました 。その高い品質と美しいデザインは、たちまちヨーロッパ中の王侯貴族の心をつかみ、「王の宝石商、宝石商の王」と称されるほどの地位を確立します 。
ジュエリーのイメージが強いカルティエですが、実は時計の歴史においても非常に重要なブランドです。
1904年、友人の飛行家アルベルト・サントス=デュモンのために、飛行中でも時間を確認しやすい腕時計「サントス」を製作 。これが世界初の本格的な男性用腕時計と言われ、懐中時計が主流だった時代に革命を起こしました 。
その後も、戦車から着想を得た「タンク」など、数々の名作を生み出し、時計メーカーとしても世界的な評価を得ています 。
カルティエの時計がダサいと言われている理由
上品で歴史あるカルティEの時計ですが、なぜ一部でダサいというイメージがあるのでしょうか。その理由をSNSやネット上の意見から探ってみました。
女性的なイメージが強いから
日本ではジュエリーのイメージが非常に強いため、カルティエを「女性向けのブランド」と捉えている人が多いようです 。
そのため、男性がカルティエの時計を着けていると、少し女々しいと感じたり、気恥ずかしさを感じてしまうという意見が見られます。
しかし、サントスやタンクといった代表的なモデルは、もともと男性のために作られた歴史があり、現在も男女兼用のユニセックスモデルとして展開されています 。
バブル時代の古い流行品だから
30代〜40代以上の方の中には、カルティエに対して「バブル時代に流行った古いブランド」という印象を持つ人もいるようです 。
1980年代後半のバブル期に日本で大流行したため、その頃の記憶から「今さら着けるのは時代遅れ」と感じてしまうのかもしれません 。
ただ、タンクやサントスは100年以上も基本的なデザインを変えずに愛され続けているモデル 。時代を超えた普遍的な魅力があるからこそ、長く支持されていると言えるでしょう。
時計専門ブランドではないから
ロレックスやオメガのような時計専門ブランドと比較して、「カルティエはジュエリーブランドだから」と、時計としての性能を疑問視する声もあります 。
確かに、以前は他社製のムーブメント(時計の心臓部)を使用していましたが、2000年代以降は自社でのムーブメント開発に力を入れており、今ではスイスに大規模な自社工場を持つ、本格的な時計メーカー(マニュファクチュール)になっています 。
見栄っ張りで恥ずかしいと思われるから
カルティエは誰もが知る高級ブランドのため、身に着けていると「見栄を張っている」「自慢している」ように見られることを心配する声があります 。
特に、比較的手に入れやすい価格帯のモデルだと、知人から「その値段で自慢げにしているのは痛々しい」と陰で言われてしまった、というような書き込みも見られました 。
また、Tシャツに短パンといったラフすぎる服装に合わせると、時計だけが浮いてしまい「背伸びしている感じがしてダサい」と思われることもあるようです 。
カルティエの時計の評判・口コミ
実際にカルティエの時計を使っている人はどう感じているのでしょうか。ネットやSNSで見られた良い口コミと悪い口コミをまとめました。
良い口コミ
- どんな服装にも合わせやすく、つけるだけで品が出る
- スーツにもカジュアルにも合う万能さが良い
- ロレックスほど主張が強くなく、センス良く見られる
- ケースが腕に沿うようにカーブしていて、装着感が最高に良い
- 100年以上変わらないデザインは、流行り廃りがなく一生もの
悪い口コミ
- 鏡面仕上げのベゼルは、どうしても細かい傷がつきやすい
- 女性向けブランドというイメージがまだ少しある
- パワーリザーブ(ゼンマイの持続時間)が少し短いモデルがある
- 人気ブランドなので、着けている人が意外と多くて被ることがある
- 独創的なデザインのモデルは、人によってはダサいと感じるかもしれない
カルティエの時計がおすすめな人
これまでの情報から、カルティエの時計は次のような人におすすめです。
流行に左右されない普遍的なデザインが好きな人
カルティエの代表作であるタンクやサントスは、100年以上も基本的なデザインを変えずに作られ続けています 。
一時の流行に流されず、長く使えるクラシックな時計を求めている人にとって、これ以上ない選択肢と言えるでしょう。ヴィンテージ品も人気があり、時代を経ても価値が色褪せない魅力があります 。
上品で知的な印象を与えたい人
カルティエの時計は、派手さよりも品格を重視するデザインが特徴です 。
ローマ数字のインデックスや青い針など、ブランドならではの繊細なディテールは、身に着ける人の印象を知的で洗練されたものにしてくれます 。
あからさまな高級時計ではなく、さりげなくセンスの良さをアピールしたい人にぴったりです。
時計をファッションの一部として楽しみたい人
カルティエの時計は、工具なしで簡単にストラップを交換できるモデルが多くあります 。
その日の服装や気分に合わせて、ブレスレットをレザーストラップに付け替えるなど、ファッションの一部として時計を楽しみたい人におすすめです 。
カルティエの時計がおすすめできない人
一方で、次のような人にはカルティエの時計はあまり向いていないかもしれません。
時計に実用性やタフさを最優先する人
カルティエの時計はデザイン性が高く評価されていますが、ロレックスのようなスポーツウォッチと比べると、実用性や頑丈さの面では一歩譲るかもしれません 。
もちろん、日常生活で困ることはありませんが、アウトドアなどでタフに使える時計を求めている場合は、他のブランドを検討した方が良いでしょう。
他の人と被るのが嫌な人
カルティエは世界的に人気のあるブランドのため、友人や職場で同じモデルを着けている人に遭遇する可能性は十分にあります 。
特にタンクやサントスなどの定番モデルは愛用者も多いです。誰とも被らない、個性的な一本を探している人には、少し物足りなく感じるかもしれません。
ブランドイメージを気にしすぎる人
「女性向けブランド」「見栄っ張り」といったネガティブなイメージを過度に気にしてしまう人には、カルティエの時計を心から楽しむのは難しいかもしれません 。
ブランドの背景にある歴史や哲学よりも、周りの目を気にしてしまうのであれば、他の選択肢を探す方が精神的に楽でしょう。
カルティEのおすすめポイント
カルティエの時計が長く愛される理由、そのおすすめポイントを3つ紹介します。
100年以上変わらない完成されたデザイン
カルティエの最大の魅力は、その時代を超越したデザインにあります 。
例えば「タンク」は、第一次世界大戦の戦車から着想を得て1917年にデザインされました 。100年以上経った今でも、その完成されたフォルムは古さを全く感じさせません。
こうした普遍的な美しさこそ、カルティエが多くの人を惹きつける理由です。
ジュエリーブランドならではの美意識
細部にまで宿る美しさもカルティエならではのポイントです。
リューズの先端に埋め込まれた青いカボション(宝石)や、剣のような形をした青い針、文字盤の繊細な彫り(ギョーシェ彫り)など、ジュエリーブランドとして培ってきた美的センスが時計の随所に活かされています 。
ユーザーフレンドリーな最新機能
クラシックな見た目とは裏腹に、現代的な使いやすさも追求しています。
特に「サントス」に搭載されている「クイックスイッチ」や「スマートリンク」は画期的です 。工具を一切使わずに、ブレスレットとレザーストラップを交換したり、ブレスレットの長さを自分で調整したりできます 。
カルティエのおすすめアイテム
数あるコレクションの中から、特におすすめの代表的なモデルを3つ紹介します。
サントス ドゥ カルティエ
世界初の男性用腕時計の歴史を持つ、ブランドのアイコン的モデルです 。
四角い文字盤とベゼルにあしらわれたビス(ネジ)が特徴で、力強さとエレガンスを両立しています 。腕にフィットするように設計されたケースは装着感が抜群で、スーツからカジュアルまで幅広く対応できる万能さが魅力です 。
タンク
戦車の平面図からインスピレーションを得た、長方形のケースが特徴的なドレスウォッチの傑作です 。
100年以上にわたり、アンディ・ウォーホルをはじめとする数々の著名人に愛されてきました 。そのシンプルで完成されたデザインは、どんなファッションも格上げしてくれます 。
パシャ ドゥ カルティエ
丸いケースに、チェーンで繋がれたリューズプロテクターが特徴的な、個性的でスポーティーなモデルです 。
元々は、プールで泳ぎながら着けられる時計が欲しいという依頼から生まれた歴史を持ち、防水性も備えています 。他の人とは違う、ユニークなデザインを求める人におすすめです。
まとめ
カルティエの時計が「ダサい」と言われることがありますが、その多くは「女性的」「バブル時代の流行」といった過去のイメージや、ジュエリーブランドという一面的な見方から来ているようです。
実際には、100年以上の時計製造の歴史を持つパイオニアであり、そのデザインは時代を超えて多くの人々を魅了し続けています。
- カルティエの魅力: 普遍的で洗練されたデザインと、ジュエリーブランドならではの美意識。
- おすすめな人: 流行に左右されないクラシックな時計が好きな人、上品なスタイルを目指す人。
- 注意点: 傷つきやすさや、他人と被る可能性も考慮する必要がある。
周りの評価も気になるところですが、最終的には自分がその時計を好きになれるかどうかが一番大切です。この記事が、あなたの時計選びの参考になれば幸いです。