タフな作りとシンプルなデザインで、ストリートファッションの定番として人気のカーハート。
しかし、一部ではダサいというイメージもあるようです。
なぜ、カーハートはダサいと言われてしまうのでしょうか?
この記事では、SNSやYouTubeのリアルな声をもとに、その理由と、カーハートがおすすめな人・おすすめできない人を解説します。
「カーハートのアイテムが欲しいけど、ダサいと思われたくない」と不安な人は、ぜひ参考にしてください。
カーハートとは?
カーハートは、1889年にアメリカのデトロイトで生まれた、130年以上の歴史を持つワークウェアブランドです 。
もともとは鉄道作業員など、現場で働く人々のために丈夫な作業着を作っていました 。その品質の高さから、90年代以降はヒップホップアーティストやスケーターにも愛されるようになり、ファッションアイテムとして人気が広がりました 。
ここで知っておきたいのが、カーハートには大きく分けて2つのラインがあることです。
それが、本国アメリカ向けの「Carhartt(USライン)」と、ヨーロッパで企画されている「Carhartt WIP」です 。
おしゃれな人が着ているのを見てカーハートに興味を持つ場合、そのほとんどは現代的なシルエットのCarhartt WIPのアイテムです 。
しかし、そのイメージのまま本国アメリカ向けのUSラインを買ってしまうと、サイズ感がまったく違って「なんだかダサいかも…」という失敗につながることがあります。
| 特徴 | Carhartt (USライン) | Carhartt WIP (Work In Progress) |
| コンセプト | 本物の作業着 | ファッションウェア |
| シルエット | 大きく、ゆったり | 細身で、現代的 |
| サイズ感 | US規格で非常に大きい | 日本のサイズに近い |
| ターゲット | 現場の労働者、本物志向のファン | ファッションに敏感な若者 |
カーハートがダサいと言われている理由
多くのファンを持つカーハートですが、なぜダサいと言われてしまうのでしょうか。その理由をみていきましょう。
作業着にしか見えない、野暮ったいシルエット
一番よく聞かれるのが、シルエットが野暮ったくて作業着に見える、という意見です 。
これは主に、本国アメリカ向けのUSラインに当てはまります。
USラインの服は、作業のしやすさを考えて、身幅や腕まわりがかなり太く作られています 。そのため、日本の標準的な体型の人が着ると、サイズが合わずに「服に着られている」感じが出やすいのです 。
このサイズ選びの難しさが、カーハートは着こなしが難しい、センスがないという評価につながっているようです。
流行りすぎていて「終わった」感がある
カーハートはストリートファッションの定番になったことで、着ている人が非常に多くなりました。
その結果、みんなが着ているから個性がない、今さら着るのは恥ずかしい、と感じる人が増えているようです 。
街を歩けば同じロゴのビーニーやジャケットを着た人に会うことも珍しくなく、人とかぶりたくない層からは「終わったブランド」と見られてしまうこともあります。
武骨なデザインが「おじさんっぽい」時代遅れな印象を与える
カーハートの魅力である無骨で飾らないデザインが、人によっては「おじさんっぽい」「古臭い」と感じられてしまうようです 。
特にカーハートブラウンのようなアースカラーは、洗練された都会的なファッションを好む人から見ると、少し時代遅れに映るのかもしれません 。
ワークウェアのカルチャーに馴染みがないと、その良さが伝わりにくく、ただの作業着という印象で終わってしまうことがあります。
カーハートの評判・口コミ
SNSなどでのリアルな声を集めてみました。
良い口コミ
- とにかく生地が丈夫でタフ。何年も着られる
- 裏地が暖かくて、冬のアウターとして優秀
- デザインがシンプルで合わせやすい
- 着れば着るほど味が出てきて、育てるのが楽しい
- US規格の大きいサイズ感が今っぽくて好き
悪い口コミ
- 新品の生地はゴワゴワして硬すぎる
- ジャケットが重くて、着ていると肩がこる
- USサイズは大きすぎてサイズ選びが本当に難しい
- ストリートのイメージが強すぎて、たまに着るのが恥ずかしい
- 縫製が少し雑で、糸のほつれがあった
カーハートがおすすめな人
カーハートは、次のような人に特におすすめです。
流行に左右されず、長く使える服が欲しい人
流行り廃りのないデザインと、圧倒的な耐久性がカーハートの魅力です 。
一つのものを大切に、長く着続けたいという人にはぴったりのブランド。着込むほどに体に馴染み、自分だけの一着に育っていきます 。
ストリートやアメカジの武骨なスタイルが好きな人
カーハートはストリートカルチャーとは切っても切れないブランドです 。
本格的なアメカジや、男らしいワークスタイルが好きな人なら、カーハートの持つ「作業着感」も魅力的な「味」として楽しめるはずです 。
ブランドの歴史や背景に魅力を感じる人におすすめです。
Carhartt WIPで現代的な着こなしを楽しみたい人
カーハートの雰囲気は好きだけど、USラインのサイズ感はちょっと…という人には、ヨーロッパ企画のCarhartt WIPがおすすめです 。
USラインの良さは残しつつ、シルエットは現代的にアップデートされているので、日本のファッションにもすんなり馴染みます 。
都会的で洗練されたストリートスタイルが好きな人は、WIPのアイテムをチェックしてみましょう。
カーハートがおすすめできない人
一方で、カーハートが合わない人もいます。
ジャストサイズで綺麗なシルエットを求める人
普段から体にフィットする、きれいめな服装を好む人には、カーハート(特にUSライン)は合わせにくいかもしれません 。
ゆったりしたシルエットが基本なので、無理に取り入れるとコーディネート全体のバランスが崩れてしまう可能性があります 。
軽くて着心地の良いアウターを探している人
カーハートのジャケットは、丈夫なぶん「重くて硬い」のが特徴です 。
軽さや柔らかさといった快適性を重視する人にとっては、少しストレスに感じられるかもしれません 。
体に馴染むまでには時間もかかるので、すぐに快適な着心地を求めるなら他のブランドの方が良いでしょう。
他人と被らない、個性的なファッションをしたい人
カーハートは人気ブランドなので、街で着ている人をよく見かけます 。
特に定番アイテムは多くの人が持っているため、人とかぶるのが嫌な人には向いていないかもしれません 。
ファッションで個性を出したいのであれば、少し物足りなく感じる可能性があります。
カーハートのおすすめポイント
多くの人に長く愛されるカーハートの魅力を3つのポイントで紹介します。
経年変化も楽しめる、圧倒的な生地の耐久性
カーハートの魅力は、なんといっても生地の丈夫さです。
それだけでなく、デニムのように着込むほどに色落ちし、柔らかくなって体に馴染んでいきます 。
傷や汚れさえも味になる、自分だけの一着を「育てる」楽しみがあります 。
シンプルで着回しやすく、機能性も抜群
デザインは基本的にシンプルで、どんなスタイルにも合わせやすいのが特徴です 。
元が作業着なので、ポケットが大きかったり、縫製が頑丈だったりと、日常で使っていても便利な機能がたくさんあります 。
本物のワークウェアが持つオーセンティックな魅力
多くのブランドが「ワーク風」の服を作る中で、カーハートは今でも本物のワークウェアを作り続けています 。
130年以上の歴史に裏打ちされた「本物感」は、他のファッションブランドにはない特別な魅力です 。
カーハートのおすすめアイテム
カーハートの代表的なアイテムと、ダサく見えない着こなしのコツを紹介します。
ブランドの象徴「アクティブジャケット / デトロイトジャケット」
カーハートの顔ともいえるジャケットです 。
USラインを選ぶなら、サイズ選びが一番のポイント。普段より1〜2サイズ下を選ぶのが基本です 。
ジャケットにボリュームがあるので、パンツは細身のものを選ぶとバランスが良く見えます 。インナーはシンプルなスウェットやパーカーが定番です 。
タフで着回せる定番ボトムス「ダブルニーパンツ」
膝の部分が二重になった、非常にタフなワークパンツです 。
シルエットは太めのストレート。こちらもサイズ選びが重要で、洗濯すると丈が数センチ縮むことを考えて選ぶ必要があります 。
裾をロールアップして、ボリュームのあるスニーカーと合わせるのが定番の着こなしです 。
まず試したいエントリーアイテム「ニットキャップ(ビーニー)」
手軽にカーハートを取り入れられる人気アイテムです。
ただ被るだけだと普通に見えがちなので、少し工夫してみましょう。
眉毛が隠れるくらい深く被ったり、逆に生え際が見えるくらい浅く被ったりするだけで印象が変わります 。ロゴを少し横にずらして被るのもおすすめです 。
まとめ
カーハートがダサいと言われるのは、サイズ選びの難しさや、流行りすぎていることが主な理由です。
しかし、ブランドには本国アメリカ向けのUSラインと、現代的なWIPラインがあり、自分に合ったものを選べば、長く愛用できるかっこいいアイテムになります。
この記事を参考に、自分にぴったりのカーハートを見つけて、自信を持って着こなしてください。



