風船のように丸く膨らんだ形が特徴的で、ゆったりとした履き心地が魅力のバルーンパンツ。リラックス感がありながら個性的でおしゃれなアイテムとして、多くのブランドから発売されています。
しかし、ネットで検索してみるとバルーンパンツはダサいなんて言葉が出てきてドキッとした人もいるかもしれません。買おうか迷っているけれど、周りから変だと思われないか不安になりますよね。
そこで本記事では、バルーンパンツがダサいと言われる理由と、本当におすすめできる人、できない人を解説します。欲しいけど失敗したくないという人はぜひ参考にしてください。
バルーンパンツとは?
バルーンパンツとは、その名の通り風船(バルーン)のように丸みを帯びたシルエットのパンツのことです。
ウエストやヒップ周りにたっぷりとゆとりを持たせつつ、裾に向かってすぼまっていくデザインが一般的です。太もものラインを拾わないので体型カバーにもなりますし、何より履いていて楽なのが嬉しいポイントですね。最近では樽のような形をしたバレルレッグなんて呼ばれ方をして、2025年のトレンドアイテムとしても注目されています。
バルーンパンツがダサいと言われている理由
個性的でおしゃれなはずのバルーンパンツですが、なぜ一部ではダサいと言われてしまうのでしょうか。SNSや口コミをリサーチしてみると、いくつかの具体的な理由が見えてきました。
決してアイテム自体が悪いわけではなく、選び方や着こなしの難しさが原因のようです。
おむつを履いているように見えてしまう
一番よく聞くのが、お尻が大きく見えてしまっておむつをしているみたいという意見です。
これは生地の硬さとサイズ選びがうまくいっていないときに起こりやすい現象です。たとえばハリがありすぎる硬い生地で、しかも大きめのサイズを選んでしまうと、布が下に落ちずに横に張ってしまいます。そうするとお尻の部分だけがポコンと膨らんでしまい、アヒルのお尻やおむつ姿のように見えてしまうんですね。
実際にネット上の口コミでも、ぶかっと着たくて大きめを買ったら失敗したという声がいくつか見られました。
モンペやピエロのような仮装感がある
もう一つは、どうしても作業着のモンペや、ピエロの衣装を連想させてしまうという点です。
特に足首がキュッと絞られたデザインで、トップスもダボっとしたものを選んでしまうと、全体のバランスが悪くなり野暮ったく見えてしまいます。色選びも重要で、あまりに派手な色だとコミカルな印象が強くなり、街着としては浮いてしまうこともあるようです。これが安っぽいとか恥ずかしいといった感想につながっているのかもしれません。
流行遅れだと思われている
バルーンパンツは数年前に一度大きなブームがあったため、今さら履くのは時代遅れなのでは?と心配する声もあります。
ファッションの流行り廃りは早いので、終わったアイテムだと思われるのは避けたいですよね。でも実は、2025年も形を少し変えてバレルレッグやコクーンパンツといった名前でトレンドの最前線にいます。
単に古いのではなく、定番化しつつ進化しているアイテムなのですが、昔のイメージのまま止まっている人からは古臭いと思われてしまうことがあるようです。
バルーンパンツの評判・口コミ
では実際にバルーンパンツを購入した人たちはどう感じているのでしょうか。SNSやレビューサイトにあるリアルな声を整理してみました。
ブランドや素材によって評価は分かれますが、参考になる意見がたくさんあります。
良い口コミ
素材やシルエット選びに成功した人からは、履き心地やデザイン性を絶賛する声が多く挙がっています。
- 素材に高級感があって暖かいし、着心地がとても良い
- ウエストやヒップに余裕があるから体型を気にせず履ける
- メンズのアイテムを女性が履くと、ダボっとしていて可愛い
- 独特の丸いシルエットが個性的で、シンプルなTシャツでも様になる
- 意外とどんなトップスにも合わせやすくて万能
悪い口コミ
一方で、期待していたシルエットにならなかったという失敗談も少なくありません。
- ネットで買ったらサイズ感が難しくて、思ったよりも丈が短かった
- 生地が硬くて横に広がってしまい、太って見える
- デニム素材だと洗濯したときに縮んでしまい、形が変わってしまった
- 安いものを買ったらベルト通しがなくて使いづらかった
- 自分の骨格には合わなくて、スタイルが悪く見えてしまった
バルーンパンツがおすすめな人
ダサいと言われる理由や口コミを見てきましたが、結局のところバルーンパンツはどんな人に向いているのでしょうか。
これまでの情報を踏まえて、特におすすめできる人の特徴を3つ挙げてみます。
体型を拾わない服が着たい人
下半身のラインが出るのが苦手な人には救世主のようなアイテムです。
太ももやお尻周りにたっぷりと布を使っているので、肉感を拾うことなくすっぽりと隠してくれます。特にハーベスティのサーカスパンツのようなハリのある素材なら、足の形を完全にカバーしてくれますよ。リラックスして履けるので、締め付けが苦手な人にもぴったりです。
個性的なおしゃれを楽しみたい人
普通のワイドパンツやスキニーでは物足りない、ちょっと人とは違う格好がしたいという人におすすめです。
ニードルズのヒザデルパンツのように、膝がボコッと出たような立体的なシルエットは、履くだけで存在感があります。シンプルな服と合わせるだけでも、こだわりのあるおしゃれな人という雰囲気が出せますよ。
トレンドを意識した着こなしがしたい人
時代遅れどころか、2025年も注目されているシルエットです。
ユニクロなどが推しているバレルレッグジーンズのように、樽のような丸みのある形は今の気分のど真ん中です。海外のスナップでもよく見かける形なので、流行に敏感な人が取り入れるべきアイテムと言えるでしょう。
バルーンパンツがおすすめできない人
逆に、こういう人にはバルーンパンツはあまりおすすめできないかもしれません。買ってから後悔しないためにも、自分に当てはまるかチェックしてみてください。
スタイルアップを最優先したい人
足を長く見せたい、細く見せたいという人には不向きな場合があります。
特に骨格ウェーブタイプの方など、下半身に重心がある人がボリュームのあるバルーンパンツを履くと、余計に重たく見えてしまうことがあります。もし履くなら、足首を見せる丈を選んだり、トップスをインして重心を上げたりする工夫が必要です。何も考えずに履くと、着太り事故が起きやすいアイテムです。
きちんとしたフォーマルな場での着用を考えている人
リラックス感が強いアイテムなので、どうしてもカジュアルな印象になります。
オフィスカジュアルなら素材によってはギリギリいけるかもしれませんが、カッチリした場面ではだらしないと思われてしまう可能性があります。あくまで普段着やおしゃれ着として楽しむのが無難ですね。
試着やサイズ選びが面倒な人
口コミでも多かったのがサイズ選びの失敗です。
ウエストはちょうどよくても丈が合わなかったり、予想以上に膨らんでしまったりと、試着なしで買うのは少しリスクが高いです。ネットでポチッと手軽に済ませたい人よりも、店頭でしっかり自分に合う形を確認できる人向けです。
バルーンパンツのおすすめポイント
ここまでメリットとデメリットをお伝えしてきましたが、それでもやっぱりバルーンパンツには他にはない魅力があります。
素材を選べば誰でも似合う
おむつ見えを回避するコツは、落ち感のある素材を選ぶことです。
レーヨンが入っていたり、柔らかいジャージー素材だったりするものなら、重力に従ってストンと落ちてくれるので、変に膨らまず綺麗なシルエットになります。硬いデニムなどは上級者向けですが、柔らかい生地なら初心者でも失敗しにくいですよ。
季節を問わず長く履ける
意外とオールシーズン使えるのも良いところです。
夏は足に張り付かないので涼しいですし、冬は中にタイツやレギンスを履き込んでも着膨れしません。一本持っておくと一年中活躍してくれる頼もしい相棒になります。
シンプルなトップスでも様になる
パンツ自体に特徴があるので、トップスはシンプルな無地のTシャツやニットで十分です。
あれこれコーディネートを考えなくても、履くだけでそれなりに見えるのは楽でいいですよね。忙しい朝の時短アイテムとしても優秀です。
バルーンパンツのおすすめアイテム
最後に、評判の良いおすすめのバルーンパンツをいくつか紹介します。それぞれ特徴が違うので、自分に合いそうなものを探してみてください。
ユニクロ ブラッシュドジャージーバルーンパンツ
初めてバルーンパンツに挑戦するなら、まずはこれがおすすめです。
起毛感のあるジャージー素材が使われていて、見た目に高級感があります。それでいてウエストはゴムで楽ちん。生地が柔らかくて綺麗に落ちるので、おむつっぽくなりにくいのが最大のメリットです。きれいめな格好にも合わせやすいですよ。
GU バルーンパンツ
とにかく安く試してみたいという人や、カジュアルに履き倒したい人にはGUが良いでしょう。
メンズのアイテムですが、女性が大きめサイズをベルトで絞って履くのが人気です。生地は薄めですが、その分軽くて動きやすいです。トレンドのシルエットをこの価格で楽しめるのはGUならではですね。
ニードルズ ヒザデルパンツ
服好きから絶大な支持を得ているのがこのパンツです。
膝の部分が大きく膨らんだ独特の形は、唯一無二の存在感があります。耐久性が高くて洗濯機でガンガン洗えるのも嬉しいポイント。履けば履くほど味が出るので、長く愛用したい人におすすめです。
まとめ
バルーンパンツがダサいと言われるのは、主にサイズ選びや素材選びの失敗によるシルエットの崩壊が原因でした。
おむつに見えないように柔らかい素材を選んだり、自分の体型に合ったサイズを試着して見つけることが大切です。選び方さえ間違えなければ、体型カバーもできてトレンド感も出せる、とても優秀なアイテムです。
2025年もまだまだ人気は続くので、ぜひ自分にぴったりの一本を見つけて、ファッションを楽しんでくださいね。
