5つの真珠が直線に並んだリングやネックレス。雑誌やSNSで一度は目にしたことがあるのではないでしょうか。TASAKIのバランスは、今やジュエリー界のアイコンとも呼べる存在です。
モダンで洗練されたデザインに憧れて、いつかは欲しいと思っている人も多いはず。しかし、いざ買おうと思って調べてみると、検索候補に「ダサい」「時代遅れ」といった不穏な言葉が出てきて、不安になってしまったという声もよく耳にします。
決して安くない買い物だからこそ、買ってから後悔したくはないですよね。そこで本記事では、タサキのバランスがなぜダサいと言われてしまうのか、その理由を徹底的に深掘りします。また、実際に使っている人のリアルな口コミをもとに、おすすめできる人とできない人を正直に解説していきます。
もしかしてダサいのかな?と迷っている人は、ぜひ参考にしてくださいね。
タサキのバランスとは?
まずは、タサキのバランスについて簡単におさらいしておきましょう。
バランスは、2010年にクリエイティブ・ディレクターのタクーン・パニクガルによって生み出されたジュエリーコレクションです。それまでの真珠といえば、冠婚葬祭でつける丸いネックレスのような、少し保守的なイメージが強かったかもしれません。
そんな常識を覆したのがバランスです。最高級のあこや真珠を直線のバーに並べるという、まるで積み木や現代建築のような幾何学的なデザインは、発売当初とても衝撃的でした。
「モードに楽しめるパール」として、ファッション感度の高い女性たちから熱狂的な支持を集め、発売から10年以上経った今でもブランドを代表する顔となっています。
タサキのバランスがダサいと言われている理由
人気があり、多くの人が憧れるバランスですが、なぜ一部ではダサいと言われてしまうのでしょうか。SNSやネット上の声をリサーチしてみると、デザインそのものが悪いというよりは、人気になりすぎたがゆえの弊害が見えてきました。
ここでは、ダサいと言われる主な理由を4つのポイントに分けて解説します。
みんなが持っていて量産型に見えるから
もっとも多かった意見がこれです。特に東京都内の港区や世田谷区といったエリアや、私立小学校の行事、高級ホテルのランチなどに行くと、必ずと言っていいほどバランスをつけている人を見かけます。
SNSを見てみると、こんな声がありました。
- ランチに行ったら、向かいの席の人も隣の席の人もバランスをつけていて気まずかった
- 参観日のママたちの制服みたいになっている
- 猫も杓子もバランスで、個性が感じられない
本来、高級なジュエリーは自分だけの特別感を楽しむものですが、あまりにも多くの人が持っていると、どうしても「右へならえ」で買ったように見えてしまうことがあります。
「流行っているからとりあえず買った人」=「量産型」と見なされてしまい、その結果として「ダサい」「主体性がない」という評価につながっているようです。人気があることの裏返しではありますが、人と同じであることを嫌う層からは厳しい目で見られているのが現実です。
偽物や似たような商品が多くて安っぽく見えるから
次に深刻なのが、模倣品の存在です。バランスのデザインは、直線に真珠を並べるというシンプルな構造のため、悲しいことに真似されやすいのです。
ネット通販サイトやファストファッションの店を覗くと、バランス風のデザインをした数千円のアクセサリーが山のように売られています。これらは本物の真珠ではなくプラスチックパールや貝パールで、地金もメッキですが、遠目に見ると本家とそっくりなものも少なくありません。
これにより、以下のような現象が起きています。
- 街中で安っぽい偽物をたくさん見かけるせいで、脳が勝手に「安いデザイン」だと認識してしまう
- せっかく数十万円を出して本物を買ってつけていても、周りからは「あれは3,000円の偽物かも?」と疑われてしまう
本物の輝きは別格ですが、詳しくない人から見れば、パッと見の区別はつきにくいものです。「高かったのに安っぽく見られるのが悲しい」「偽物をつけている人と思われたくない」という心理が、購入をためらわせる大きな要因になっています。
個性的すぎて服に合わせるのが難しいから
バランスのデザインはとても構築的でモダンです。これが魅力なのですが、実はコーディネートの難易度が意外と高いという声もあります。
特に、バー(棒)の部分の主張が強いため、合わせる服を間違えるとチグハグな印象を与えてしまいます。
例えば、ふんわりとした甘い雰囲気のワンピースや、あまりにもカジュアルすぎるスウェットなどに合わせると、ジュエリーだけが浮いてしまいがちです。また、直線的なデザインが「メリケンサックみたい」「歯並びの矯正器具みたい」と揶揄されることもあり、見る人によっては奇抜すぎると感じられるようです。
おしゃれ上級者がつけるとカッコいいけれど、何も考えずにいつもの服に合わせると、急に「頑張ってつけている感」が出てしまい、それがダサい認定されてしまう原因の一つでしょう。
流行のピークを過ぎて今更感があるから
ファッションには流行のサイクルがあります。バランスが爆発的にヒットしたのは数年前からで、今はもう市場に行き渡った「成熟期」に入っています。
そのため、常に最新のトレンドを追いかけているファッションリーダー的な人たちからは、「今更買うのは遅い」「もうブームは終わった」と見られることがあります。
SNSでは「昔流行ったよね」「まだつけてるの?」といった心ない言葉も見かけますが、これはどの人気アイテムにも必ずついて回る現象です。
ただ、発売から10年以上経っても廃盤にならず、むしろ価格が上がり続けていることを考えると、一過性のブームを超えて「定番」になりつつあるとも言えます。しかし、トレンドに敏感な層からの「時代遅れ」という視線が気になる人にとっては、ダサいと感じる理由になってしまうのです。
タサキのバランスの評判・口コミ
ここまではネガティブな意見を見てきましたが、もちろん愛用している人もたくさんいます。実際に使っているユーザーはどのように感じているのでしょうか。良い口コミと悪い口コミを、生の声を参考にまとめてみました。
良い口コミ
まずは、買ってよかった!というポジティブな意見からです。やはりデザインの美しさと品質の高さには定評があります。
- 指につけた瞬間、手元が一気に華やかになってテンションが上がる。やっぱりTASAKIのパールはテリが全然違う
- モードな服にもコンサバな服にも合うので、意外と万能。これ一つあればおしゃれに見える
- サクラゴールドの色味が本当に綺麗。日本人の肌に馴染んで、イエローゴールドほどギラギラしないのが上品で好き
- 年々値上がりしているので、早く買っておいてよかった。資産価値としても満足している
- 直線的なデザインが指をすっきり見せてくれる気がする。見ているだけでうっとりする美しさ
多くの人が、TASAKIが誇る真珠の質の高さ(テリや巻きの美しさ)と、身につけた時の高揚感を評価しています。特に、TASAKI独自の「サクラゴールド」という赤みのあるゴールドカラーは、肌馴染みがよく上品だと非常に人気です。
悪い口コミ
一方で、使い勝手や機能面に関する不満の声も少なくありません。購入前に必ずチェックしておきたいポイントです。
- デザイン上、頭が重いので指の上でくるくる回る。気がつくと真珠が手のひら側に来ていてストレス
- 指と指の間が痛くなる。隣の指にバーが当たって違和感があるし、カバンを持つときにも邪魔になる
- アルコール消毒ができないのが本当に不便。トイレやお店に入るたびに外さないといけないのが面倒で、結局つけなくなった
- バーの部分に小傷がつきやすい。面積が広いので傷が目立つし、曇ってくると安っぽく見える
- サイズ選びが難しい。回らないようにキツめを選ぶと、指のお肉が乗ってボンレスハムみたいになって恥ずかしい
デザインを優先した形状ゆえに、「回る」「痛い」「邪魔」という機能面でのデメリットを感じている人が多いようです。特にコロナ禍以降、アルコール消毒が日常になったため、アルコールに弱い真珠のリングは使いにくいという意見が急増しました。
タサキのバランスがおすすめな人
ここまでのメリット・デメリットを踏まえて、タサキのバランスはどんな人におすすめなのかを整理しました。
自分のスタイルを持っていて、周りとの被りを気にしない人
「みんなが持っているから」ではなく、「このデザインが心から好きだから」という理由で選べる人には最適です。
街中で同じものをつけている人とすれ違っても、「あ、あの人も素敵につけているな」と余裕を持って思えるメンタルの強さがあるなら、これほど頼もしい相棒はいません。流行り廃りに左右されず、自分のスタイルの一部として長く愛用できるでしょう。
モードで洗練されたファッションが好きな人
バランスは、甘めの服よりも、少し辛口で構築的なファッションによく合います。
モノトーンコーデや、ジャケットスタイル、あるいは白シャツにデニムといったシンプルな装いに、バランスを一つ効かせるようなスタイリングが得意な人には強くおすすめできます。パールの持つ上品さと、直線の持つクールさが、大人の女性のかっこよさを引き立ててくれます。
ジュエリーのお手入れを苦にしない人
真珠はとても繊細な宝石です。汗や化粧品がついたまま放置すると、すぐに曇って輝きを失ってしまいます。
使った後は必ず柔らかい布で拭く、水仕事や消毒の際は必ず外す、といったひと手間を惜しまない人であれば、いつまでも美しい輝きを楽しむことができます。物を丁寧に扱う心の余裕がある人に向いているジュエリーです。
タサキのバランスがおすすめできない人
逆に、買ってから後悔してしまう可能性が高いのはこんな人です。
人と同じものを持つのが嫌な人
「人とは違う個性が欲しい」「量産型と思われたくない」という気持ちが強いなら、バランスは避けた方が無難です。
特に人気エリアや特定のコミュニティでは、被る確率は極めて高いです。せっかく高い買い物をしたのに、誰かと被って気まずい思いをするのが嫌なら、もう少しマイナーなコレクションや、他のブランドを検討した方が幸せになれるかもしれません。
ズボラで面倒くさがりな人
指輪をつけっぱなしで手を洗いたい、帰宅しても外さずに家事をしたい、というタイプの人には絶対におすすめできません。
前述の通り、真珠は水や洗剤、アルコールに弱いです。また、バーの部分はぶつけやすく、傷もつきやすいです。「気を使うのが疲れる」となって、結局ジュエリーボックスにしまいっぱなしになる未来が見えています。日常使いでガシガシ使いたいなら、ダイヤモンドや地金だけのリングの方が向いています。
機能性や快適さを重視する人
指輪がくるくる回るのが許せない、指に異物感があるのが苦手、という人も要注意です。
バランスのデザイン構造上、どうしても重心が高くなり、安定感には欠けます。試着の時は良くても、長時間つけていると気になってくることがあります。見た目の美しさよりも、つけ心地の良さを優先するなら、他の選択肢を探すべきです。
タサキのバランスのおすすめポイント
いろいろな意見はありますが、それでもタサキのバランスが名品であることに変わりはありません。ここでは、改めてその魅力を3つのポイントで紹介します。
唯一無二のデザインと圧倒的な存在感
やはり一番の魅力は、そのデザインの力強さです。5つの真珠が整然と並ぶ姿は、他のどのブランドにもないオーラを放っています。
遠目から見ても「あ、TASAKIだ」とわかるアイコニックな存在感は、身につけるだけで自分に自信を与えてくれます。シンプルな服を一瞬で格上げしてくれるパワーは、バランスならではのものです。
世界最高峰の真珠のクオリティ
TASAKIは、自社で真珠の養殖場を持っている世界でも稀有なジュエラーです。そのため、真珠の選別基準が非常に厳しく、使われている真珠の質は間違いなく世界トップクラスです。
5つの真珠の色、形、大きさ、テリが完璧に揃えられているのは、実はものすごい技術とこだわりがあってこそ。偽物や安価なパールとは、輝きの深みが決定的に違います。本物を知る喜びを味わえるのは、TASAKIオーナーだけの特権です。
資産としての価値とステータス
近年、ハイブランドのジュエリーは価格高騰が続いていますが、TASAKIも例外ではありません。度重なる価格改定により、バランスの価値も上がり続けています。
「あの時買っておけばよかった」と嘆く声も多い中、早めに手に入れることで、資産として所有する満足感も得られます。また、これだけ有名なアイテムですから、いざ手放す時が来ても、一定の需要が見込めるのも安心材料の一つです。
タサキのバランスのおすすめアイテム
最後に、「定番すぎるのはちょっと…」という人にもおすすめできる、バランスシリーズのアイテムをいくつか紹介します。
バランス ネオ リング
5連の「シグネチャー」だと主張が強すぎる、という人におすすめなのが、真珠が3つの「バランス ネオ」です。
少しコンパクトになるので、指への収まりが良く、悪目立ちしません。また、バーのデザインも少し改良されており、5連タイプよりは回転しにくいという声もあります。上品さと使いやすさのバランスが取れた名品です。
バランス ノート
直線のバーに、大きさの違う真珠が音符のように配置された遊び心のあるデザインです。
こちらは定番のバランスとは少し雰囲気が異なり、アシンメトリーなデザインが個性的でモードな印象を与えます。「量産型は嫌だけど、バランスの雰囲気は好き」という人にはぴったりの選択肢です。
バランス プラス イヤリング・ピアス
リングだと水洗いや消毒が気になるという人には、耳周りのアイテムがおすすめです。
顔まわりに直線的なラインが来ることで、フェイスラインをシャープに見せてくれる効果もあります。リングほど被りも気にならず、日常使いしやすいので、ファーストタサキとしても人気があります。
まとめ
タサキのバランスがダサいと言われる理由は、デザインそのものの問題ではなく、人気が出すぎて「みんなが持っている」「偽物が多い」という環境による要因が大きいことがわかりました。
- ダサいと言われる理由: 人と被りすぎる、偽物によるイメージ低下、個性が強くて服を選ぶ
- おすすめな人: 自分のスタイルがある人、丁寧な扱いができる人、モードな服が好きな人
- おすすめできない人: 被るのが嫌な人、ズボラな人、つけ心地重視の人
「ダサい」という言葉に惑わされず、自分がそのジュエリーを身につけて高揚感を感じられるかどうかが一番大切です。
もし、あなたが直線の美しさに心惹かれ、大切にケアしていけるなら、バランスは一生の宝物になるはずです。周りの雑音は気にせず、自分の「好き」を信じて選んでみてくださいね。