カナダ発のアウトドアブランド、アークテリクス。その中でもブランドの顔ともいえるバックパックが「アロー22」です 。
20年以上も愛され続ける名作ですが、その人気の一方で、一部からはダサい、時代遅れだという声も聞かれます。
そこで本記事では、アロー22がダサいと言われる理由をSNSなどの声を基に解説し、おすすめできる人・できない人を紹介します。
「アロー22が欲しいけど、もしかしてダサい?」と不安な人はぜひ参考にしてください。
アロー22とは?
アロー22は、アークテリクスが1999年頃に発売して以来、長く人気を保っているバックパックです 。
アウトドアで培われた高い技術と、都会にも馴染むデザインが特徴です 。
特に画期的だったのが、YKKと共同開発した止水ジッパーを世界で初めて採用した点です 。今では多くの製品で当たり前になったこの技術ですが、その元祖がアロー22でした 。
素材には非常に丈夫なコーデュラナイロンを使い、背中には体の曲線にフィットする硬いパネルが入っているため、重い荷物でも快適に背負えるように設計されています 。
2019年には大きなモデルチェンジがあり、15インチのノートパソコンが入るスリーブが追加されるなど、現代の生活に合わせて進化し続けています 。
アロー22がダサいと言われている理由
多くのファンを持つアロー22ですが、なぜダサいというイメージを持つ人がいるのでしょうか。その理由を探ってみました。
流行りすぎて、みんなが持っているから
アロー22がダサいと言われる一番の理由は、流行りすぎたことにあるようです。
数年前に大学生などを中心に大流行し、街を歩けば必ず見かけるほどの人気アイテムになりました 。
SNSでも「買ってすぐに同じものを持ってる人を2人見た」「とにかく持ってる人が多い」といった声が多く、このみんなが持っている感じが、個性を出したい人にとってはマイナスになっているのかもしれません 。
どれだけ良いものでも、人と被りやすいアイテムは避けたいと感じる人が、時代遅れだと感じてしまうようです。
独特な形が服装に合わせにくいから
アロー22は、アウトドアで快適に使えるよう、人間工学に基づいて設計されています。
底が斜めにカットされ、背中に沿ってカーブした形は、長時間背負っても疲れにくいという大きなメリットがあります 。
しかし、この機能性を追求した形が、街で使うときには不便に感じられることがあるようです。
一番よく聞かれるのが、床に置いても自立しないという点 。カフェや職場で少し置きたいときに、必ず倒れてしまうのは確かに不便かもしれません。
また、その独特で硬質なデザインは、服装を選ぶことも。アウトドアウェアにはもちろん合いますが、きれいめなコートやシンプルな服装に合わせると、バックパックだけが浮いてしまい、野暮ったい印象になる可能性があります 。
使っていると白く汚れてくるから
アロー22はとても頑丈な素材で作られていますが、使っていくうちに出てくる見た目の変化が、ダサいという印象につながることがあります。
特に、正面のポケットに使われている素材は、摩擦によって表面が白く擦れやすい性質を持っています 。
新品のうちはきれいな黒色ですが、普通に使っているだけで白い跡が目立つようになり、これが使い込んだ味というよりは、手入れされていない汚れた印象を与えてしまうようです 。
濡れた布で拭けばきれいになりますが、その手間が面倒だと感じる声も見られます 。
アロー22の評判・口コミ
SNSなどで見られるリアルな口コミを、良い点と悪い点に分けてまとめました。
良い口コミ
- 他にはないデザインがとにかく格好いい
- 背負い心地が最高で、荷物が重くても疲れにくい
- 防水性が高く、急な雨でも中の荷物が濡れないので安心
- とても頑丈な作りで、何年も長く使える
- スーツにも私服にも合う都会的なデザイン
悪い口コミ
- 底が斜めで自立しないので、置くときに不便
- 人気すぎて街で他の人とよく被る
- 正面の素材が擦れて白っぽくなり、見た目が悪くなる
- 見た目のわりに荷物があまり入らないし、整理しにくい
- サイドポケットが浅くてペットボトルが落ちそうで不安
アロー22がおすすめな人
アロー22は、次のような人に特におすすめできます。
流行に左右されない定番品を長く使いたい人
アロー22は20年以上も続くロングセラー商品で、一時の流行り物ではありません 。
そのデザインと機能性は時代を超えて評価されています。一つのものを大切に長く使いたいと考える人にとって、非常に満足度の高い選択になるはずです。
デザインが好きで、多少の不便は気にしない人
アロー22の魅力は、なんといってもその独特で美しいデザインです 。
自立しない、荷物の整理がしにくいといった実用面のデメリットよりも、見た目の格好よさを優先したい人にとっては、これ以上ないバックパックでしょう。
自転車通勤などアクティブに活動する人
体にフィットする設計は、自転車に乗るときや、よく歩く人のためのものです 。
バックパックがぶれにくく、安定感があります。また、高い防水性も、毎日の通勤や通学で使う人にとっては心強い味方になります 。
アロー22がおすすめできない人
一方で、アロー22が合わないかもしれないのは、次のような人です。
荷物をきれいに整理したい人
アロー22の内部はポケットが少なく、大きな一つの空間になっています 。
そのため、小物類を細かく分けて収納したい人には不向きです。荷物が中でごちゃごちゃになるのが苦手な人は、ストレスを感じるかもしれません。
人と被るのが嫌な人
アロー22は非常に人気があるため、街中で同じものを持っている人に会う可能性が高いです 。
ファッションで個性を出したい、他の人とは違うアイテムを持ちたいと考えている人には、あまりおすすめできません。
とにかく使いやすさを重視する人
バックパックに求めるものが、第一に使いやすさである場合、アロー22はベストな選択ではないかもしれません。
床に置いたときに倒れてしまう点や、荷物の出し入れがしにくいと感じる可能性がある点は、日々の使い勝手に影響します 。
アロー22のおすすめポイント
長年愛され続けるアロー22の魅力を3つのポイントにまとめました。
他にはない、時代を超えたデザイン
発売から20年以上経っても古さを感じさせない、完成されたデザインが一番の魅力です 。
機能性を追求した結果生まれた美しいフォルムは、どんな服装も格上げしてくれる力があります 。
雨風に強い、タフな作り
アウトドアブランドならではの頑丈な作りもポイントです。
丈夫なナイロン素材と止水ジッパーで、大切な荷物を雨や衝撃から守ってくれます 。パソコンなどの電子機器を安心して持ち運べるのは、大きなメリットです 。
体が楽な、優れた背負い心地
多くの人が絶賛するのが、その背負い心地の良さです 。
背中のカーブにフィットする硬いパネルと、厚みのあるショルダーストラップが荷物の重さを分散し、実際の重さより軽く感じさせてくれます。
アロー22の他のおすすめアイテム
アロー22の他にも、アークテリクスには魅力的なバックパックがたくさんあります。ライフスタイルに合わせて比較検討してみてください。
Arro 16 Backpack
アロー22のデザインは好きだけど、サイズが大きすぎると感じる人におすすめなのが、一回り小さいアロー16です 。
基本的なデザインや特徴はそのままに、よりコンパクトで軽快な使い心地です。小柄な方や、普段の荷物が少ない方にぴったりです。
Mantis 26 Backpack
使いやすさと収納力を重視するなら、マンティス26がおすすめです 。
たくさんのポケットが付いているので、荷物の整理がとても簡単。デザインもシンプルで、仕事からプライベートまで、どんな場面でも活躍してくれます。
Granville 16 Backpack
もっとシンプルで都会的なデザインが好きな人には、グランヴィル16が良いでしょう 。
縫い目が少なくすっきりとした見た目と、高い防水性が特徴です。ロゴも控えめなので、スーツスタイルにも自然に馴染みます。
まとめ
アロー22がダサいと言われるのは、デザインそのものの問題というよりは、大人気アイテムだからこその悩みや、尖った設計思想に理由があるようです。
流行りすぎて人と被りやすいこと、機能性を優先した結果、街での使い勝手で不便な点があること、そして素材の経年変化が汚れのように見えてしまうこと。これらの点が、一部でネガティブな評価につながっています。
しかし、それらの点は同時に、時代を超えて愛されるデザインであり、アクティブなシーンで最高のパフォーマンスを発揮する機能性の裏返しでもあります。
最終的にアロー22を選ぶかどうかは、あなた自身のスタイルや価値観次第です。この記事を参考に、自分にとって最高のバックパックを見つけてみてください。