エアウォークは、80年代から90年代のストリートカルチャーを代表するブランドです。スケートボードやBMXシーンから生まれ、クールなスタイルで一世を風靡しました。
しかし、その輝かしい歴史の一方で、一部ではダサい、時代遅れといった声も聞かれます。
この記事では、エアウォークがダサいと言われる理由と、実際の評判を交えながらおすすめできる人・できない人を解説します。エアウォークの購入を迷っている人は、ぜひ参考にしてください。
エアウォークとは?
エアウォークは、1986年にアメリカのカリフォルニアで生まれたフットウェアブランドです 。当時盛り上がっていたスケートボードとBMXのプレイヤーたちのために、ビル・マンとジョージ・ヨーンが設立しました 。
ブランド名は、プロスケーターが開発したトリック名に由来します。その名の通り、ストリートカルチャーに深く根ざしたブランドです 。
設立後、革新的なデザインと優れた耐久性で若者たちの心を掴み、わずか1年でアメリカ中にブームを巻き起こしました 。
特に90年代には、スケートボードシューズのONEやENIGMAといった名作を次々と発表し、スケーターカルチャーの象徴的なブランドとしての地位を確立します 。
その人気はスケートシーンだけでなく、スノーボードやマウンテンバイクの分野にも広がりました。トニー・ホークをはじめとする多くのトップライダーをサポートし、ブランドの信頼性を高めていきました 。
日本では90年代の裏原宿カルチャーと結びつき、ファッションシーンに大きな影響を与えました。当時のファッション好きがこぞって履いたことで、ストリートファッションの重要アイテムとして広まります 。
しかし、90年代半ばに創業者がブランドを離れると、より多くの人々に向けたブランドへと方針を変更 。日本では1997年に伊藤忠商事がライセンス契約を結び、アパレルなども幅広く展開するようになりました 。
近年では、ブランドの黄金期を支えた名作を復刻するエアウォーク クラシックスというラインが始まり、再びファッション好きの間で注目されています 。
エアウォークがダサいと言われている理由
一時代を築いたエアウォークですが、なぜダサいというイメージがあるのでしょうか。その理由は、ブランドの歴史や市場での立ち位置の変化に関係しています。
昔の流行というイメージが強いから
エアウォークは、90年代のストリートカルチャーのイメージが非常に強いブランドです 。ボリュームのあるシルエットや大胆なロゴは、当時を知る世代にとっては懐かしくもクールなデザインです。
しかし、今のY2Kや90年代リバイバルの流れを知らない人から見ると、単に古いデザイン、昔の流行り物と映ってしまう可能性があります。
特に、ブランドの代表作であるONEやSCOACHに見られるぽってりした形やファイヤーパターンは、今のシンプルなスニーカーの流行とは少し違います。
そのため、流行に敏感でない層からは、野暮ったい、今さら履くのはセンスがないといった、時代遅れな印象を持たれがちです。
量販店で安く売られているから
エアウォークがダサいと言われるもう一つの理由は、ブランドイメージの変化にあります。
昔は一部のセレクトショップなどでしか手に入らないブランドでした。しかし、90年代後半からはショッピングセンターやスーパー、作業着専門店でも広く売られるようになります 。
この戦略によって、多くの人が手に取りやすくなりましたが、同時に特別感は薄れてしまいました。
どこでも手に入る手軽さは、誰でも持っている、こだわりのないブランドというイメージにつながり、安っぽい印象を与えてしまうことがあります。
中高生が着るブランドというイメージがあるから
今のエアウォークは、10代前半の若者に人気です 。手頃な価格でデザインも良いため、通学用のリュックや初めて買うスニーカーとして選ばれることが多くあります 。
実際に、ネットの口コミを見ると、子供の通学用に買ったという親からのレビューが目立ちます 。
この中高生に人気のブランドというイメージが、大人がファッションとして取り入れる際のハードルになっています。
そのため、大人が着るには少し子供っぽいと感じる人もいるようです。
エアウォークの評判・口コミ
エアウォークに対するイメージは様々ですが、実際に使っている人はどう感じているのでしょうか。SNSや通販サイトのリアルな声を集めてみました。
良い口コミ
- クッション性があって履き心地が良く、長時間歩いても疲れない
- 驚くほど軽くて歩きやすい
- 値段が手頃でコスパが高い
- 通学用リュックはたくさん入って便利
- 値段の割に丈夫で長持ちする
悪い口コミ
- 新品のとき、接着剤のような匂いが気になる
- 量販店のモデルはデザインが普通すぎる
- モデルによってはサイズが少し小さいことがある
- 安全靴はハードに使うと壊れやすい
- ロゴが目立たないので、他の安いブランドと区別がつかない
エアウォークがおすすめな人
様々な評価があるエアウォークですが、特定のスタイルを持つ人にとっては、とても魅力的なブランドです。
90年代・Y2Kファッションが好きな人
最近流行りの90年代やY2Kファッションが好きな人には、エアウォークはぴったりです。
多くのブランドが90年代風のデザインを真似していますが、エアウォークは当時のカルチャーを作った本物のブランド。復刻モデルを履けば、コーディネートに説得力が出ます 。
コスパと実用性を重視する人
見た目だけでなく、値段や使いやすさを重視する人にもおすすめです。
学生の通学リュックや、仕事用の安くて履きやすい靴を探している人には、軽くて丈夫なエアウォークが役立ちます 。
人と被らないスニーカーが欲しい人
人気のスニーカーはみんな履いていてつまらない、と感じるファッション好きにもおすすめです。
流行を追いかけるのではなく、ブランドの歴史や背景を大切にする人にとって、エアウォークのクラシックモデルは魅力的に映るでしょう 。人とは違う、自分だけのスタイルを楽しみたい人にぴったりです。
エアウォークがおすすめできない人
一方で、その独特の立ち位置から、すべての人におすすめできるブランドでないのも事実です。
ブランドのステータスを気にする人
ナイキやアディダスのような、誰もが知っている人気ブランドの最新モデルを履きたい人には、エアウォークは物足りないかもしれません。ブランドのステータスを重視する人には向いていないでしょう。
きれいめなファッションが好きな人
エアウォークのデザインは、スケートカルチャーがルーツなので、ボリュームがあってカジュアルなものが中心です 。
細身のパンツにシンプルな革靴を合わせるような、きれいめなスタイルが好きな人には合わせにくいかもしれません。
ブランドの歴史に興味がない人
エアウォークの魅力は、90年代のストリートカルチャーといった歴史的背景にあります 。
そうしたストーリーに興味がない人にとっては、単に古くて分厚いスニーカーに見えてしまう可能性があります。
エアウォークのおすすめポイント
エアウォークが持つ独自の魅力は、他のブランドにはない強みです。
本物のストリートカルチャー
エアウォークは、スケートボードやBMXといったカルチャーの中から生まれた本物のブランドです 。
そのデザインには、単なる見た目だけでなく、当時のストリートの空気感が詰まっています 。
時代を超えて愛されるデザイン
過去の名作が復刻されていることからも、そのデザインが今でも通用することがわかります 。
20年以上前のデザインが、今の若い世代にも受け入れられているのは、一過性の流行ではなかった証拠です 。
手頃な価格と確かな機能性
歴史的な価値だけでなく、製品としての使いやすさも魅力です。
手頃な価格で、履き心地や軽さ、耐久性も十分。多くの人に長く愛されている理由がここにあります 。
エアウォークのおすすめアイテム
エアウォークの魅力を知るには、まずブランドを象徴するモデルから試すのがおすすめです。
ONE(ワン)
1992年に登場し、エアウォークを世界的に有名にした代表作です 。
スケートシューズらしいボリュームのある形と大きなロゴが特徴で、今でも人気があります。最近のY2Kトレンドにも合い、コーディネートの主役になります 。
OUTLAND D-BOOTS(アウトランドDブーツ)
日本のストリートファッション史に残る伝説的な一足です。
デザートブーツのような見た目に、スニーカーのソールを組み合わせたユニークなデザインが特徴 。もともとはスノーボード後に履くリラックス用の靴として開発されました 。
90年代の裏原宿で大流行し、今でもファッション好きの間で語り継がれています 。
まとめ
エアウォークがダサいと言われるのは、昔の流行というイメージや、量販店で安く売られているイメージがあるからのようです。
しかし、その背景には90年代ストリートカルチャーを築いた本物の歴史があります。
復刻モデルは、当時のカルチャーが好きな人や、人と被らないアイテムを探しているファッション好きにはたまらない一足でしょう。
一方で、ブランドのステータスや最新のトレンドを追い求める人には向いていないかもしれません。
この記事を参考に、自分にとってエアウォークが魅力的かどうかを判断してみてください。