ナイキのエアリフトは、スニーカーとサンダルを融合させたような独特なデザインが特徴です。1996年の発売以来、根強いファンを持つ一方で、一部からは「ダサい」という声も聞かれます 。
SNSなどでは、時代遅れ、終わった、といった厳しい評価や、デザインが恥ずかしいといった意見も見られます。
そこで本記事では、ナイキのエアリフトがダサいと言われる理由を、SNSでの声も交えて分析します。良い口コミ・悪い口コミから、おすすめできる人・できない人まで解説します。
「エアリフトが欲しいけど、もしかしてダサい？」と不安な人はぜひ参考にしてください。
ナイキ エアリフトとは？
ナイキ エアリフトは、1996年に登場した、スニーカーとサンダルを掛け合わせたような一足です 。
そのルーツは、ケニアの裸足のランナーたちにあります 。彼らの素足に近い効率的な走りを実現するため、地面を掴むような感覚を目指して開発されました。
そして、その「素足感覚」を形にするため、日本の伝統的な履物である「足袋」のデザインが採用されました 。
この親指が分かれたスプリットトゥのデザインこそが、エアリフト最大の特徴です。もともとはファッション性よりも、足の自然な動きや安定性を追求した機能的なデザインでした 。
ナイキ エアリフトがダサいと言われている理由
エアリフトがダサい、野暮ったいと言われる理由は、その独特すぎるデザインや仕様に集中しています。
足袋のようなデザインが苦手
エアリフトがダサいと言われる最大の理由は、やはりつま先が割れた足袋のようなデザインです 。
このデザインが、どうしても豚足のように見えて苦手、という声が非常に多いです。
SNSなどでは、あの割れた形が気持ち悪い、奇抜すぎて恥ずかしい、といった生理的な拒否感を示す意見が目立ちます。
日本の足袋に馴染みがない人にとっては、このデザインが理解し難く、センスがないと感じられてしまうようです。
マジックテープが子供っぽい・安っぽい
エアリフトは、甲とかかとの2箇所をマジックテープ（ベルクロ）で固定します 。
この仕様が、子供靴や介護用の靴を連想させ、大人が履くには子供っぽい、野暮ったいという印象を与えるようです 。
また、着脱する時の「バリバリ」という音が安っぽくて恥ずかしい、という声もあります。靴紐のような洗練された感じがなく、全体の高級感を損ねていると感じる人もいます。
特に夏モデルの「ブリーズ」 に使われるメッシュ素材も、通気性が良い反面、見た目が安いアクアシューズや上履きのようだ、という指摘もあります。
流行が過ぎて「ママさん靴」のイメージが強い
エアリフトは数年前、特におしゃれなママさん達の間で大ブームになりました 。歩きやすさと適度な抜け感が、子育て世代のライフスタイルにマッチしたためです。
しかし、流行しすぎた反動で、今では「公園に行けば誰かとかぶる」「ママさん専用靴」というイメージが定着してしまいました。
その結果、ファッションに敏感な層からは、もう終わったアイテム、今さら履くのは時代遅れでセンスがない、と見られてしまう側面があります。
ナイキ エアリフトの評判・口コミ
ここでは、SNSなどで見られるエアリフトの具体的な良い口コミと悪い口コミを紹介します。
良い口コミ
- とにかく軽くて、素足みたいでどこまでも歩ける
- ブリーズモデルはメッシュで蒸れず、夏に最高
- 甲高・幅広でもマジックテープで調整できて痛くならない
- スニーカーとサンダルの良いとこ取りで、春から秋まで長く使える
- ワンピースに合わせると、いい感じに足元が外せておしゃれ
- 花柄やラメ入りの靴下と合わせるのが楽しい
悪い口コミ
- つま先のデザインが、どうしても豚足に見えて無理
- マジックテープの音が安っぽくて恥ずかしい
- 流行りすぎて、今履いていると「まだ履いてるの？」と思われそう
- 素足で履いたら靴擦れして痛かった
- 専用の足袋ソックスを探すのが面倒
- 普通の靴下を合わせると、指の間が食い込んで見た目が最悪
- ママさん達とかぶりすぎる
ナイキ エアリフトがおすすめな人
ダサいという評価がある一方で、熱狂的に支持されるエアリフト。次のような人には強くおすすめできます。
歩きやすさや快適さを最優先する人
エアリフトの最大の魅力は、その圧倒的な快適さです。他の靴では小指が痛くなるのに、エアリフトだけは全く痛くならない、という声もあるほどです 。
デザインの好みよりも、旅行や立ち仕事、子供とのお出かけなどで、とにかく足が疲れないことを重視する人には、これ以上ない一足でしょう。
靴下とのコーディネートを楽しみたい人
エアリフトは、靴下との組み合わせでファッションの幅が広がるアイテムです。普通の靴下が合わせにくい反面、あえて個性的な靴下を選ぶ楽しみがあります。
花柄やチェック柄、ラメ入りのソックスなどを合わせ、スポーティーな中にガーリーさやモード感を加える「ハズし」のコーデが可能です 。
このスタイリングの難しさを楽しめる、ファッション上級者におすすめです。
甲高・幅広で足に合う靴が少ない人
足の形が甲高や幅広で、なかなか合う靴が見つからない人にも試す価値があります。
エアリフトは甲とかかとの2箇所のマジックテープで、フィット感を細かく調整できます 。自分の足にぴったり合わせられるため、靴擦れや痛みを防ぎやすいです。
ナイキ エアリフトがおすすめできない人
一方で、エアリフトの独自性が合わない人もいます。購入後に後悔しないよう、次のような人は避けた方が賢明かもしれません。
奇抜なデザインを避けたい人
つま先の割れたデザインを豚足みたいだと感じたり、他人の目が気になったりする人にはおすすめできません。
エアリフトのデザインは良くも悪くも個性的です。悪目立ちしたくない、無難なファッションが好き、という人にとっては、履くこと自体がストレスになる可能性があります。
常に最新のトレンドを追いかけたい人
エアリフトは1996年に生まれた定番アイテムであり 、数年前にブームのピークを経験しています 。
決して「今シーズンの最新トレンド」ではありません。常に新しい流行を追い求めたい人にとっては、時代遅れや「終わった」アイテムに感じられるでしょう。
コーディネートの手間を省きたい人
エアリフトは、履くだけでおしゃれに見える簡単な靴ではありません。むしろ、コーディネートに工夫が必要なアイテムです。
素足で履けば靴擦れの心配があり、靴下を履くなら専用の足袋ソックスが必要です 。普通の靴下では、指が食い込んで不格好になりがちです。
こうした手間をかけずに、楽におしゃれをしたい人には不向きです。
ナイキ エアリフトのおすすめポイント
「ダサい」と言われる理由をふまえた上で、それでもエアリフトが愛され続ける魅力的なポイントを3つ紹介します。
快適性とデザインのユニークな両立
エアリフトの魅力は、足袋という他にはないデザイン と、素足感覚の圧倒的な快適さが両立している点です 。
ただ快適なだけの靴や、ただ奇抜なだけの靴は他にもあります。しかし、革新的なデザインと「足が痛くならない」という実用性を兼ね備えた靴は貴重な存在です。
自分の足に合わせられる調整機能
安っぽいと批判されがちなマジックテープですが、機能面では靴紐以上に優れています 。
甲高や幅広の足型でも、2箇所のテープで自分の足に完璧にフィットさせることができます 。これにより、歩きやすさが格段に向上します。
春から秋まで長く使える汎用性
スニーカーサンダルという独自の立ち位置で、履けるシーズンが長いのもポイントです。
春や秋は靴下と合わせてスニーカーのように 。夏本番は素足でサンダルとして活躍します 。一足で長い期間カバーできるため、コストパフォーマンスも良いと言えるでしょう。
ナイキ エアリフトのおすすめアイテム
最後に、現在購入できる代表的なモデルと人気のカラーを紹介します。
エアリフト ブリーズ
現在の主流であり、特に夏に履くことを考えている人には「ブリーズ」モデルがおすすめです 。
「BR」は「Breeze（そよ風）」を意味し、その名の通り、アッパーが通気性の良いメッシュ素材でできており、素足で履いても蒸れにくく快適です 。
定番のブラック
コーディネートの難易度を下げたい人には、定番のブラックが最適です。かつて最も人気だったカラーでもあります 。
ブラックは、つま先の割れ目が視覚的に目立ちにくくなるため、豚足感が和らぎます。足元が引き締まるので、モード系の服装にも合わせやすいです。
人気のホワイトやピンク、ゴールド
ブラックの重たい印象とは対照的に、近年人気なのがホワイトやピンク、ゴールドといった軽やかなカラーです 。
清潔感のあるホワイトは、どんな服にも合わせやすく爽やかな印象になります 。
淡いピンクやゴールドは、シンプルな服装の差し色として、足元に女性らしさや華やかさをプラスしてくれます 。
まとめ
ナイキのエアリフトがダサいと言われるのは、主に豚足を連想させる独特のデザイン、マジックテープの子供っぽさ、そして流行遅れのママさん靴というイメージが原因です 。
しかし、これらの特徴は、圧倒的な歩きやすさや完璧なフィット感という機能性の裏返しでもあります 。
他人の目を気にする人や、トレンドを重視する人には向きません。
一方で、足が疲れないことを最優先する人や、個性を活かした靴下コーデ を楽しみたい人にとっては、他には代えがたい魅力的な一足となるでしょう。
