メンズのカチューシャは、伸びてきた髪をまとめたり、ファッションのアクセントにしたりと、何かと便利なアイテムです。
しかし、一部では「ダサい」「時代遅れじゃない？」といった声もあるようです。
そこでこの記事では、メンズのカチューシャがなぜダサいと言われてしまうのか、その理由をSNSなどの声を元に解説します。
さらに、カチューシャが似合う人・似合わない人の特徴や、おすすめのアイテムまで紹介するので、「カチューシャを使ってみたいけど、周りの目が気になる…」と不安な人はぜひ参考にしてください。
メンズのカチューシャとは？
メンズのカチューシャには、大きく分けて3つのタイプがあります。
それぞれ見た目や使い方が違うので、この違いを知ることがおしゃれに着けこなす第一歩です。
一つ目は、スポーツや洗顔のときに使うことを目的とした実用的なタイプ。 細い金属製で、波型やコイル状のデザインが特徴です 。 ファッション性よりも、髪をしっかり留める力が重視されています。手頃な価格で手に入るのもこのタイプです 。
二つ目は、ファッション性を重視したデザインタイプ。 レザー調や布製など、アクセサリーとしての側面が強いアイテムです 。 コーディネートのアクセントとして使うことを前提としているため、素材や色で個性を出すことができます。きれいめからストリート系まで、幅広く合わせやすいのが魅力です 。
三つ目は、実用性とデザイン性の両方を兼ね備えたタイプです。 内側にコームが付いていたり、滑り止め加工がされていたりと、機能性が高いのが特徴 。 髪をしっかり固定しつつ、見た目にもこだわりたい人に向いています。
カチューシャがダサく見えてしまう原因の一つは、このタイプの使い分けができていないことにあります。
例えば、完全に実用目的の細い金属カチューシャを、おしゃれな服装に合わせてしまうと、ちぐはぐな印象を与えかねません。
まるで部屋着で外に出てしまったような、野暮ったい雰囲気になってしまうのです。
メンズのカチューシャがダサいと言われている理由
メンズのカチューシャがダサい、時代遅れだと言われるのはなぜでしょうか。
その背景には、過去のトレンドイメージや、ファッションとしての取り入れ方の難しさがあるようです。
90年代〜2000年代初頭の流行を引きずっている印象があるから
メンズカチューシャと聞いて、90年代から2000年代初頭の流行を思い浮かべる人は少なくないでしょう。
特に、元サッカー選手のデビッド・ベッカム氏が着けていたことで、世界的に流行しました 。 当時のスタイルは、細い金属製のカチューシャで長めの髪をラフにまとめる、というものでした 。
このスタイルは当時は格好良いとされていましたが、今の感覚で見ると、少し古臭い印象を与えてしまうことがあります。
特に、ヘアセットを全くせずに、ただ髪を後ろに流すためだけにカチューシャを着けているように見えると、時代遅れな感じが際立ってしまうのです。
この古臭さの正体は、スタイリングへの意識の違いにあります。
当時のスタイルは、あくまで手軽に髪をまとめるためのものでした。 しかし、現代のおしゃれなカチューシャスタイルは、K-POPアイドルの影響も大きく、きちんとヘアセットをした上で、仕上げのアクセサリーとして使うのが主流です 。
この違いを理解せず、昔のスタイルのまま取り入れてしまうと、野暮ったく見えてしまうのかもしれません。
選び方や着け方によっては「キザ」「ホストっぽい」雰囲気が出てしまうから
カチューシャは、選び方や着け方を間違えると、キザでナルシストっぽい印象を与えてしまうことがあります。
特に、光沢が強すぎる素材や、派手な飾りがついたデザインは注意が必要です。
また、本人の雰囲気や普段のファッションと合っていない場合も、違和感が出てしまいます。
例えば、カジュアルな服装に、ドレッシーすぎるレザー調のカチューシャを合わせると、カチューシャだけが浮いてしまい、頑張りすぎているように見られかねません。
アクセサリーは、全体のコーディネートに自然に馴染んでいることが大切です。カチューシャだけが悪目立ちしてしまうと、センスがないと思われてしまう可能性があります。
実用目的のアイテム感が強く、ファッションとして野暮ったく見えるから
カチューシャは、スポーツや洗顔、勉強のときなど、実用的な場面で使われることが多いアイテムです 。
そのため、ファッションとして街で着けていると、家からそのまま出てきたような、生活感のあるだらしない印象を与えてしまう可能性があります。
この問題を避けるには、カチューシャが意図的なファッションアイテムであることを示す必要があります。
例えば、素材を安っぽいプラスチックではなく、上品に見えるレザー調や布製のものを選ぶ 。 服装も部屋着に見えないよう、きれいめなシャツやジャケットと合わせる 。 そして、髪もただ上げるだけでなく、ワックスなどで整える 。
こうした一手間を加えることで、カチューシャは実用品から洗練されたアクセサリーになるのです。
メンズのカチューシャの評判・口コミ
実際にカチューシャを使っている人はどう感じているのでしょうか。 SNSなどから良い口コミと悪い口コミを集めてみました。
良い口コミ
- 長時間つけていても耳の後ろやこめかみが痛くならない
- 波型やコーム付きのものは髪をしっかりホールドしてズレにくい
- 洗顔やスポーツ、デスクワークの際に前髪が邪魔にならず非常に便利
- シンプルなデザインは目立ちすぎず、さりげないお洒落のアクセントになる
- センターパートなど伸ばしかけの髪をまとめるのにちょうど良い
悪い口コミ
- 締め付けが強く、すぐに頭が痛くなってしまう
- 自分の頭の形に合わず、すぐに浮いたりズレたりする
- 金属製のものは安っぽく見え、塗装がすぐに剥がれてしまった
- 着けてみたら思ったより似合わず、気恥ずかしくなってしまった
- 髪が短い、または硬い髪質だとしっかり留まらずに弾かれてしまう
良い口コミは、着け心地の良さと機能性に関するものがほとんどでした。 特に「痛くならない」という点は、カチューシャ選びでかなり重要視されているようです 。
一方で悪い口コミは、痛みやフィット感の悪さ、品質の問題が挙げられています。 自分に合った形と品質の製品を選ぶことが、満足度を大きく左右するポイントと言えそうです。
メンズのカチューシャがおすすめな人
カチューシャは誰にでも似合うわけではありませんが、特定の人にはとても似合います。 ここでは、カチューシャがおすすめな人の特徴を見ていきましょう。
K-POPアイドルのような、中性的でクリーンなスタイルを目指す人
最近のメンズカチューシャ人気は、K-POPアイドルの影響が非常に大きいようです。
SEVENTEENのジョンハンさんやStray Kidsのヒョンジンさんなどが、ファッションとしてカチューシャを取り入れたことで、一気にトレンドアイテムになりました 。
彼らのスタイルに共通するのは、清潔感のある雰囲気と、丁寧にセットされたヘアスタイルです 。 このようなクリーンなスタイルを目指す人にとって、カチューシャは全体の雰囲気を格上げしてくれるアイテムになります。
センターパートなど、前髪をすっきり見せたいヘアスタイルの人
カチューシャは、特定のヘアスタイルをより魅力的に見せる効果もあります。
特に、センターパートやコンマヘア、緩めのパーマといった、ミディアムからロングのヘアスタイルとの相性は抜群です。
これらのスタイルは、前髪が目にかかりやすいですが、カチューシャを使うことで顔周りをすっきりと見せ、清潔感を出すことができます 。
また、カチューシャの後ろで髪のボリューム感を維持できるため、ヘアスタイル全体のシルエットを崩さずにメリハリをつけられるのもポイントです 。
顔の形が面長や卵型で、顔周りのバランスを取りたい人
カチューシャは、顔の形に合わせて着け方を工夫することで、顔のバランスを整える効果も期待できます。
日本人に多い面長の人は、やや幅広のカチューシャを少し前気味に着けると、視線が横に広がり、顔の長さが緩和されるようです 。
卵型の人は、理想的な顔型と言われているため、基本的にどんなタイプのカチューシャも似合います。
丸顔の人は、カチューシャで前髪を上げてトップに高さを出すと、縦のラインが強調されてすっきりとした印象になります 。
メンズのカチューシャがおすすめできない人
一方で、ファッションの方向性や髪質によっては、カチューシャが逆効果になってしまうこともあります。
厳格なドレスコードが求められるビジネスシーンで働く人
カチューシャは、どうしてもカジュアルでプライベートな印象が強いアイテムです。
そのため、スーツ着用が必須のような、厳しいドレスコードのある職場には向いていないかもしれません。
比較的服装が自由な職場であれば、黒やネイビーのシンプルなデザインなら許容される可能性もあります 。 しかし、フォーマルな場では軽薄な印象を与えかねないため、避けた方が無難です 。
髪が非常に短い、または硬くて立ちやすい髪質の人
カチューシャは、ある程度の髪の長さとしなやかさがないと、うまく機能しません。
ベリーショートなど髪が極端に短い場合は、カチューシャで押さえる髪がないため、ただ頭にアクセサリーが乗っているだけの不自然な見た目になってしまいます。
また、髪質が硬く、ハリが強い人も注意が必要です。 カチューシャで押さえようとしても、髪の反発力に負けてしまい、不自然に髪が浮き上がってしまうことがあります。
無骨さやワイルドさを強調したファッションスタイルの人
ファッションは、全体の統一感が大切です。
ワークウェアやバイカースタイルといった、男らしく無骨な雰囲気のスタイルに、カチューシャは馴染みにくい傾向があります。
これらのスタイルが持つ世界観と、カチューシャが持つ中性的なイメージは正反対です。 そのため、両者を組み合わせると、ちぐはぐな印象を与えてしまう可能性が高いでしょう。
メンズのカチューシャのおすすめポイント
カチューシャには、ダサいというイメージを覆すような魅力がたくさんあります。 ここでは、おすすめのポイントを3つ紹介します。
機能性：前髪を確実にホールドし、作業やスポーツに集中できる
カチューシャの最も大きな魅力は、その優れた機能性です。
ヘアゴムやヘアピンと違い、髪全体を一度にしっかり押さえられるため、前髪が顔にかかるストレスから解放されます。
デスクワークや勉強はもちろん、ランニングなどの激しい運動中でも、視界をクリアに保ち、集中力を維持するのに役立ちます 。
手軽さ：つけるだけでヘアスタイルが完成し、こなれ感が出る
忙しい朝や、ヘアセットがうまくいかない日でも、カチューシャがあれば一瞬でスタイルがまとまります。
寝癖がついた髪も、カチューシャで上げるだけで、すっきりと整った印象に早変わり。
ただ髪をまとめるだけでなく、選ぶデザインによっては、それだけでこなれ感を演出できるのもメリットです 。 シンプルな服装でも、レザー調のカチューシャを一つ加えるだけで、手抜きに見えないおしゃれなスタイルが完成します。
快適性：痛くならない工夫がされた製品が多く、長時間着用も可能
昔のカチューシャは、長時間着けていると頭が痛くなることがよくありました。 しかし、最近は着け心地が改善された製品がたくさん出ています。
カチューシャの両端に柔らかいカバーが付いていたり、柔軟性の高い素材を使っていたりと、快適さを追求した工夫が凝らされています 。
これにより、以前よりも格段に長時間の着用が可能になり、一日中快適に過ごせるようになりました。
メンズのカチューシャのおすすめアイテム
これからカチューシャを試したい人向けに、おすすめのアイテムを3つのタイプに分けて紹介します。
初心者向け：細身のシンプルな波型メタルカチューシャ
「まずは試してみたい」という初心者には、細身で黒のシンプルな波型メタルカチューシャがおすすめです。
波型のデザインは髪にしっかり食い込み、ズレにくいのが特徴です 。
また、細くて黒いデザインは悪目立ちせず、どんな服装にも比較的合わせやすいです。 まずはこのタイプで、カチューシャの便利さや着け心地に慣れてみるのが良いでしょう。
おしゃれ上級者向け：レザー調や布製の幅広カチューシャ
カチューシャをコーディネートの主役として取り入れたいおしゃれ上級者には、素材感のある幅広タイプがおすすめです。
フェイクレザーやベロアといった素材は存在感があり、カチューシャが意図的なファッションアイテムであることを主張してくれます 。
幅広のデザインは、よりモードで現代的な印象を与え、K-POPアイドルのようなスタイルを目指すのにぴったりです。 ただし、アイテムのインパクトが強い分、服装とのバランスを考える必要があります 。
実用性重視派向け：コーム付きや滑り止め加工のあるカチューシャ
「とにかくズレない、崩れない」というホールド力を求めるなら、内側にコームが付いたタイプや、滑り止め加工が施されたカチューシャが最適です。
コームが髪の根元をしっかり掴むため、毛量が多い人や髪が滑りやすい人でも、安定した固定力を得られます 。
スポーツなどの激しい動きでもズレにくく、常に前髪を上げておきたいというニーズに応えてくれます。
まとめ
メンズのカチューシャがダサいと言われるのは、90年代の古い流行イメージや、選び方・着け方が原因のようです。 カチューシャ自体が時代遅れというわけではありません。
現代のおしゃれなカチューシャの着こなしは、K-POPアイドルのように、きちんとヘアセットをした上で、アクセサリーとして取り入れるのが主流です。
自分のヘアスタイルやファッションのテイストを理解し、それに合ったタイプを選べば、カチューシャはあなたの個性を引き立てる洗練されたアイテムに変わります。
この記事を参考に、自分に合ったカチューシャを見つけて、日々のスタイリングに取り入れてみてください。
