2002年にフランスで誕生した「メゾンキツネ」は、音楽レーベルの運営やカフェ事業など多角的な活動でも知られるライフスタイル系ファッションブランドです。キツネのモチーフをあしらったアイテムや、高品質な素材を使った洗練されたデザインが特徴で、芸能人やモデル、韓国アイドルの愛用者も多いことから日本でも一気に注目を集めました。
しかし一方で、「メゾンキツネはダサいのでは?」という声も存在します。そこで本記事では、メゾンキツネがダサいと言われる理由と、実際にどんな人にはおすすめできるブランドなのか、逆におすすめできないケースはあるのかを解説します。「購入してみたいけれど、評判が気になる」という方はぜひ参考にしてみてください。
メゾンキツネとは?
メゾンキツネ(MAISON KITSUNÉ)は、フランス・パリを拠点に、日本人の音楽プロデューサー兼デザイナーである黒木理也(通称マサヤ)氏と、フランス人のジルダ・ロアエック氏が共同で立ち上げたブランドです。ブランド名の「KITSUNÉ」は日本語の“キツネ”に由来し、「あらゆるものへ変化する自由さ」「複数の事業領域を横断する多様性」を象徴しています。
ファッションラインは、Tシャツやスウェットなどのカジュアルウェアを中心に、上品さや遊び心を融合した幅広いアイテムを展開。キツネマークのワンポイントがとくに有名で、絶妙なサイズ感やカラーを取り入れたデザインは、多くの人から「シンプルでかわいい」「さり気なくおしゃれを楽しめる」と評価されています。また、フランス発のブランドながら、日本人にも合わせやすい細身のシルエットやサイズ展開も大きな特徴です。
その一方、SNSやメディアで取り上げられ人気が急上昇した時期もあるため、「流行に乗りすぎていて飽きられた」「キツネのロゴが子供っぽい」といったネガティブな意見が出てくるのも事実です。次の章では、実際にメゾンキツネが「ダサい」と言われてしまう理由を、より詳しく見ていきましょう。
メゾンキツネがダサいと言われている理由
メゾンキツネは、若者から大人まで幅広い層に支持されている一方、「ダサい」という意見も少なからず存在しています。ここでは、その主な理由を3つに分けて解説します。
流行りすぎて飽きられた感がある
メゾンキツネがダサいと言われる一つ目の理由は「流行りすぎた」ために生じる飽きの問題です。メゾンキツネは、有名芸能人や韓国アイドルがSNSなどで着用していたことで爆発的に注目を集めました。さらにコラボ商品や期間限定ショップの展開など、話題づくりも積極的に行い、一気に人気ブランドの仲間入りを果たしたのです。
しかし、急激なブームは落ち着くのも早いことが多く、「一時期の勢いに比べると今はそこまで話題にならない」「最初は魅力を感じたけれど、街中でよく見かけるから飽きてしまった」という声が増えました。この「ブームが過ぎた感」が、“もう終わったブランド”というイメージにつながり、「なんかダサい」という印象を持つ人もいるようです。
キツネマークが子供っぽいと思われる
二つ目の理由は、メゾンキツネのアイコンである「キツネマーク」に対する評価の分かれです。キツネのイラスト自体は愛くるしさや親しみやすさを醸し出す一方、「子供っぽい」「なぜキツネ?」といった疑問の声を持つ人も少なくありません。
また、ブランドロゴを全体のデザインの中心に据えるスタイルは、どうしても好みがはっきり分かれやすくなります。特に、大きくプリントされたキツネマークは「目立ちすぎて恥ずかしい」「ちょっと幼稚な感じがする」と否定的に捉える人もいるようです。
現在は控えめなロゴやワンポイントが好まれる傾向があり、ブランド名をドンと主張するファッションに飽きてしまった層からは「メゾンキツネのデザインは自分のテイストに合わない」という声が聞かれます。
デザインやカラー展開が個性的すぎる
三つ目の理由は、メゾンキツネのアイテムが持つ独特のレトロ感やカラーリング、意外性のあるプリントにあります。基本的にはシンプルで上品な印象を与えるアイテムが多いものの、コレクションによってはビビッドな色遣いのスウェットや、遊び心を詰め込んだグラフィックTシャツなど、個性的なデザインが目立つことがあります。
そのため、ファッション性が高くモデル体型の人や芸能人が着こなすとおしゃれに見える一方で、「一般人が街中で着ると違和感がある」「自分にはハードルが高すぎる」と感じる人も。大胆な色使いやプリントは、コーディネートの難易度も上がるため、「失敗するとダサく見える」というリスクがあるのです。メゾンキツネらしさをしっかり理解して着こなせない場合は、逆に野暮ったい印象を与えてしまう可能性が高まります。
メゾンキツネの評判・口コミ

良い口コミ
- 生地がしっかりしていて、洗濯を繰り返してもよれにくい
- 胸元のキツネワンポイントがかわいくて、シンプルコーデのアクセントになる
- ジャストサイズなのに窮屈感がなく、シルエットがきれいに見える
- レトロなデザインが多く、周りと被らないおしゃれを楽しめる
- 見た目から高級感が伝わるので、同じTシャツでも存在感が段違い
悪い口コミ
- 価格がやや高めで、簡単に買い替えづらい
- 人気すぎて街中でよく被るので、特別感が薄れる
- ロゴが大きく入ったデザインは抵抗がある
- 細身シルエットが多く、ゆったり系コーデが好きな人には合わない
- 一部アイテムやサイズはすぐ売り切れるため、買い逃しやすい
メゾンキツネがおすすめな人
キレイめカジュアルで差をつけたい人
メゾンキツネは、ベーシックなTシャツやスウェットなど、いわゆる定番カジュアルなアイテムを展開していますが、ほどよく上品な印象を与えるのがポイントです。ジャストサイズのものが多いため、ルーズになりすぎず清潔感のある着こなしができます。
また、キツネのワンポイントがあることで、シンプルすぎず個性的なコーディネートを楽しみたい人にはぴったりです。仕事でもプライベートでも活用できる「キレイめカジュアル」を極めたい人におすすめといえます。
高品質な素材を追求したい人
メゾンキツネの大きな魅力の一つが、高品質な生地や丁寧な縫製です。長年着用してもシルエットが崩れにくく、何度洗っても生地の張りや柔らかさが持続しやすいというレビューが多く見られます。
一度手にすると「長く大切に着たい」と思うようなクオリティで、多少高くても納得感があると評価しているファンも少なくありません。価格よりも品質を重視する人にとっては、メゾンキツネは十分検討する価値のあるブランドでしょう。
遊び心あるロゴやプリントが好きな人
メゾンキツネは、シンプルなアイテムだけでなく、レトロな配色やフレンチテイストのプリントが施された個性的なアイテムを数多く揃えています。そうした遊び心を取り入れたファッションが好きな人にとっては、メゾンキツネならではの個性が大きな魅力になります。
「みんなと同じものばかりは着たくない」「気軽に個性を出せるブランドを探している」という方には、まさにうってつけです。スタイリッシュかつ独特のユーモアがあるデザインで、周りと差をつけられます。
メゾンキツネがおすすめできない人
プチプラで揃えるコーディネート志向の人
メゾンキツネは、Tシャツ一枚でも1万円前後することが多く、「洋服は消耗品だからできるだけ安く済ませたい」「とにかく枚数を揃えたい」という考えの人には不向きです。ファストファッションと比較すれば、どうしても価格差は大きくなります。
「機能性がそこそこあればOK」「旬のデザインを安く買って、シーズンが終わったら新しいものを買う」というスタイルの人にとっては、メゾンキツネはコスパが悪いと感じられるでしょう。
ゆったりしたサイズ感が好みの人
メゾンキツネのアイテムは、比較的細身のシルエットが多く、体のラインがはっきり出るようなデザインが主流です。体型カバーを重視する人や、ビッグシルエットでストリートテイストのファッションを好む人にとっては、窮屈な印象を抱く可能性が高いでしょう。
ゆるめファッションが好きな人は、あえてサイズアップを選ぶケースもありますが、それでも他ブランドのゆったり感と比べると締め付け感を覚えるかもしれません。着心地を最優先する場合は注意が必要です。
すぐに手に入らないとストレスを感じる人
メゾンキツネは根強い人気があるため、新作がリリースされると早々に完売するアイテムも少なくありません。定番のワンポイントTシャツやスウェットは比較的手に入りやすいですが、カラーやサイズによっては品薄状態が続くこともあります。
欲しいときにすぐ買えないとストレスに感じる人や、複数店舗を回る手間やオンラインの再入荷待ちを面倒だと感じる人には不向きです。欲しいアイテムを確実に手に入れるには、こまめな情報チェックや予約など、それなりの熱意が必要になります。
メゾンキツネのおすすめポイント
愛くるしいキツネマークで程よく個性を主張できる
メゾンキツネといえば、やはり目を引くのはキツネマークです。子供っぽいという声もある一方で、その愛嬌あるデザインに惹かれる人が多いのも事実。大きく目立つロゴだけでなく、小さなワンポイントやシーズンごとに異なる表情のキツネがデザインされたものなど、豊富なバリエーションがあります。
他のブランドにはない「独特のかわいさ」があるため、さり気なく個性を出したいときに重宝します。ほんの少しのロゴの違いでも印象が変わるので、ファンの中にはコレクション感覚で色違いやデザイン違いを揃える人もいるほどです。
日本人にもフィットしやすいサイズ設計
意外に知られていませんが、メゾンキツネは日本人のデザイナーとフランス人のデザイナーが共同でスタートしたブランドです。そのため、海外ブランドながら日本人の体形を考慮したパターン設計が多く、着丈や肩幅などが合わずに苦労する…といったことが少ないというメリットがあります。
外国のサイズ感が合わない人でも、比較的ストレスなく着こなせるのは大きなポイントです。ジャストサイズで着ればスッキリ、サイズアップしても野暮ったくなりにくいので、「自分好みの着方」を追求しやすいでしょう。
小物や雑貨アイテムで気軽に取り入れやすい
メゾンキツネには、アパレルだけでなくキャップ、トートバッグ、スニーカー、さらにはマグカップやステーショナリーまで幅広いグッズがそろっています。価格もウェアよりは手に取りやすいものが多いので、「まずは小物でブランドの雰囲気を試してみたい」という方に最適です。
とくにトートバッグやキャップは人気アイテムで、ワンポイントのキツネがアクセントになるため、コーディネートに取り入れるだけで一気におしゃれ度がアップします。大げさになりすぎず、メゾンキツネの世界観を楽しめるので、最初の一歩としてはうってつけです。
メゾンキツネのおすすめアイテム
キツネワンポイントTシャツ
スウェット
トートバッグ
まとめ
メゾンキツネは、一時期の爆発的人気から「流行りすぎて飽きられた」「キツネマークが子供っぽい」といった批判もあるブランドです。個性的なデザインやレトロなカラーリングが敬遠されることもありますが、実際には高品質な素材使い、体形にフィットするサイズ設計、遊び心のあるキツネマークなど、他ブランドにはない独自の魅力を持っています。
価格帯がやや高めで、人によってはロゴが好みでない場合もあるため、万人受けするとは言えませんが、「上質な素材を長く楽しみたい」「シンプルコーデに程よく個性をプラスしたい」という人にはおすすめできるブランドです。自分のファッションスタイルや予算、好みに合うかどうかを見極めて、メゾンキツネを取り入れてみると良いでしょう。