メジャーリーグのロゴが入ったカジュアルなキャップとして、街中で見かけない日はないほど人気の47(フォーティーセブン)。こなれた雰囲気と豊富なカラーバリエーションで多くの支持を集めています。しかし、インターネットで検索するとダサいという言葉が出てきて不安になった人もいるかもしれません。
そこで本記事では、47がダサいと言われる理由とおすすめできる人・できない人を解説します。47が欲しいけど、もしかしてダサい?と不安な人はぜひ参考にしてください。
47とは?
47(フォーティーセブン)は、アメリカのボストンで生まれたスポーツライフスタイルブランドです。1947年にイタリア移民の双子の兄弟が立ち上げました。現在ではアメリカの4大プロスポーツリーグ(MLB、NFL、NBA、NHL)とパートナー契約を結んでいる本格派のブランドです。
特に日本では、クリーンナップと呼ばれるモデルが大ヒットしています。これは少し洗いをかけたような柔らかいコットン素材が特徴で、新品のときから使い込んだような馴染みの良さがあります。ニューエラのようなカッチリした帽子とは対照的に、リラックスした雰囲気で被れるのが最大の魅力です。
47がダサいと言われている理由
これほど人気があるのに、なぜ一部ではダサいと言われてしまうのでしょうか。SNSや口コミを徹底的にリサーチしてみると、単純にデザインが悪いというわけではなく、流行りすぎたことによる弊害や、素材感への誤解などが原因であることがわかってきました。
47特有の理由をいくつか深掘りしてみます。
量産型ファッションに見えてしまうから
SNSを見ていると、量産型女子や量産型大学生の必須アイテムとして紹介されているのをよく見かけます。特にベージュや黒のキャップは、多くの人が持っている定番アイテムになりました。
そのため、街中で同じ帽子を被っている人とすれ違う確率が非常に高いです。個性を大切にしたい人や、人とかぶりたくない人からすると、みんな同じでつまらない、没個性でダサいと感じられてしまうことがあります。人気ブランドゆえの悩みと言えるでしょう。
新品なのに古着のように見える加工
47の代表作であるクリーンナップというモデルは、ウォッシュド加工という特殊な洗いをかけています。これにより生地がクタッとして柔らかくなり、古着のような風合いが出ます。
これがファッション好きにはたまらない魅力なのですが、パリッとした清潔感を求める人からすると、少し安っぽく見えたり、薄汚れて見えたりすることがあるようです。特に生地が薄手なので、しっかりした厚手の生地を好む人からは、ペラペラで安っぽいという評価を受けることがあります。
偽物が出回っていて品質が悪いものが混ざっている
人気ブランドの宿命ですが、通販サイトやフリマアプリなどで偽物が多く出回っています。リサーチをしていると、届いた商品がペラペラだった、縫製が雑だったという怒りの声が見つかりました。
偽物を掴まされてしまった人が、47は品質が悪いと判断して低い評価を下しているケースも少なくありません。タグの仕様やシールの有無などで見分けられるようですが、偽物の粗悪な作りを見てダサいと感じる人がいるのも事実です。
似合わない被り方をしている人がいる
47のキャップは浅めの作りになっているものが多いです。日本人は頭の形がハチ張り(横幅が広い)の人が多いため、浅いキャップを無理に被ると頭に乗っかっているような見た目になってしまうことがあります。
また、顔の輪郭が強調されやすい形でもあるので、サイズ選びや被り方を間違えると、顔が大きく見えてしまい、結果として全体のバランスが悪く見えてしまうことがあります。
47の評判・口コミ
実際に47のキャップを購入した人や使用している人の声を調べてみました。良い意見も悪い意見も包み隠さず紹介します。
良い口コミ
- 生地が柔らかくて長時間被っていても頭が痛くならないのが嬉しい
- ニューエラは似合わなかったけど47のキャップは日本人の頭にも馴染みやすい気がする
- 色の種類がとにかく豊富で自分の好きな球団やカラーを選べるのが楽しい
- アジャスターでサイズ調整ができるから髪型を変えても対応できる
- 洗濯機で洗えるわけではないが手洗いはできるし使い込むほど味が出る
- 後ろのアジャスターの紐が収納できるのでスッキリして見える
悪い口コミ
- 生地が思ったよりも薄くて何回か使っているうちにシワシワになってしまった
- ネットで安く買ったら偽物っぽいのが届いて作りが雑だった
- 人気の色はすぐに売り切れてしまって欲しい色がなかなか買えない
- 浅めの作りなので風が強い日は飛んでいきそうになることがある
- 汗をかくとシミになりやすいので夏場はケアが必要
47がおすすめな人
ダサいと言われる理由もありましたが、それでも多くの人に愛されているブランドです。具体的にどのような人に47がおすすめなのかを整理しました。
カジュアルな服装が好きな人
Tシャツにデニムといったラフなスタイルや、古着ミックスのファッションが好きな人にはドンピシャでハマります。47の持つヴィンテージ感やリラックスした雰囲気は、気取らない日常着との相性が抜群です。
帽子を被ると頭が痛くなりやすい人
キャップを被っていてこめかみが痛くなった経験がある人は多いと思います。47のクリーンナップというモデルは芯が入っていないので、締め付け感が少なく非常に被り心地が柔らかいです。長時間のお出かけや、リラックスしたい休日には最適です。
ニューエラが似合わないと感じている人
キャップの王道であるニューエラの59FIFTYなどは、形がしっかりしていて深さもあるため、似合う人を選びます。一方で47は浅めでツバがカーブしているため、顔なじみが良く、キャップ初心者や女性でも抵抗なく被れることが多いです。
47がおすすめできない人
逆に、47を買うと後悔してしまうかもしれないのはどのような人でしょうか。
パリッとした形をキープしたい人
型崩れしない、構築的で美しいシルエットを求めている人にはおすすめできません。47の主力商品は柔らかさが売りなので、カバンに入れたり洗濯したりするとシワがつきます。ヒップホップスタイルのような、ステッカーを貼ったままパリッと被るスタイルには不向きです。
人と同じものを持ちたくない人
街を歩けば必ずと言っていいほど47のキャップを見かけます。特にヤンキースやドジャースのロゴが入った定番カラーは被り率が非常に高いです。人とは違う個性的なブランドを身につけたいと考えている人にとっては、少し物足りないかもしれません。
顔の大きさをカバーしたいハチ張りの人
47の定番モデルは比較的浅めに作られています。頭のハチが張っている人が被ると、帽子が浮いて見えたり、顔の大きさが強調されたりすることがあります。もし購入する場合は、定番のクリーンナップではなく、深めのモデルを選ぶなどの工夫が必要です。
47のおすすめポイント
ここでは、他のブランドと比較した際の47ならではの強みを紹介します。
絶妙なヴィンテージ加工
47の最大の特徴は、ガーメントウォッシュと呼ばれる製品洗い加工です。これにより、新品を買ったその日から何年も愛用しているような色落ち感や肌触りを楽しめます。このこなれ感は、他のブランドにはなかなか出せない味です。
豊富なカラーバリエーション
定番のネイビーやブラックだけでなく、カーキやピンク、ティールブルーなど、数え切れないほどのカラーが展開されています。その日の気分やコーディネートに合わせて色違いで揃えたくなる楽しさがあります。女性に人気があるのも、このカラー展開の多さが理由の一つです。
日本人の生活スタイルに合う機能性
47のキャップは、後ろのアジャスターで簡単にサイズ調整ができます。また、脱いだときにカバンにしまっても型崩れを気にしなくて良い柔らかさも魅力です。日本の狭い住宅事情や、電車移動が多いライフスタイルにおいて、この手軽さは大きなメリットです。
47のおすすめアイテム
最後に、47の中から特におすすめしたいモデルを厳選して紹介します。自分のスタイルに合わせて選んでみてください。
’47 CLEAN UP(クリーンナップ)
47といえばこれ、というほどの定番モデルです。 芯が入っていない柔らかい生地と、カーブしたツバが特徴です。ウォッシュ加工がかかっており、カジュアルな服装に合わせるなら間違いありません。初めて47を買うなら、まずはこのモデルから試してみるのがおすすめです。
’47 MVP(エムブイピー)
クリーンナップよりも少ししっかりした作りが好みならMVPがおすすめです。 こちらはフロントパネルに芯が入っているので、形が崩れにくく、少しカッチリした印象になります。ツバのカーブなどはクリーンナップと同様ですが、よりスポーティーな雰囲気が楽しめます。
’47 HITCH(ヒッチ)
最近注目を集めているのがこのヒッチというモデルです。 前立てが1枚につながっている5パネル構造で、少しレトロな雰囲気があります。他の人とは少し違うモデルが欲しい、というおしゃれ上級者の間で人気が高まっています。クリーンナップよりも深さがあるので、しっかり被りたい人にも向いています。
まとめ
47のキャップがダサいと言われる理由は、主に人気がありすぎて量産型に見えることや、あえて施されたヴィンテージ加工が安っぽく見えてしまうことにありました。しかし、それは裏を返せば、多くの人に愛され、気兼ねなく使える親しみやすさがあるということです。
自分の頭の形に合ったモデルを選び、偽物に気をつけて購入すれば、47は毎日のファッションを楽しくしてくれる頼もしい相棒になります。ぜひ、あなたのお気に入りの一つを見つけてみてください。


