銭湯やジムで見かけることが増えた、くるくるとしたコイル状のヘアゴム。スプリングヘアゴムという名前よりも、電話のコードのようなゴムといった方が伝わりやすいかもしれません。
跡がつかない、痛くないといった機能性が評価されて人気が出たアイテムですが、その一方でネット上やSNSではダサいという声もちらほら聞こえてきます。
機能は魅力的だけど、人前で使うのは恥ずかしいのかな。そんなふうに購入を迷っている人もいるのではないでしょうか。
そこで本記事では、スプリングヘアゴムがなぜダサいと言われてしまうのか、その理由を掘り下げつつ、このアイテムが本当におすすめな人とそうでない人を解説します。周りの目を気にせず賢く使うための参考にしてください。
スプリングヘアゴムとは?
スプリングヘアゴムは、樹脂やプラスチックで作られたコイル状のヘアアクセサリーのことです。らせん状の構造になっているため、伸縮性が非常に高く、髪を結んだときに圧力が一点に集中しないのが特徴です。
元々はドイツ発のブランドであるインビジボブルが開発したことで世界的に広まりました 。日本でもドラッグストアや100円ショップ、バラエティショップなどで手軽に購入できるようになり、美容感度の高い人たちの間で定番のアイテムになりつつあります。
スプリングヘアゴムがダサいと言われている理由
とても便利なアイテムなのですが、なぜ一部の人からはダサい、安っぽいといったネガティブな評価を受けてしまうのでしょうか。SNSや口コミサイトの生の声をリサーチしてみると、スプリングヘアゴム特有のいくつかの理由が見えてきました。
電話のコードや工業製品に見えてしまう
もっとも多かった意見は、その見た目が電話のコードに見えるというものです 。
ファッションアイテムというよりも、事務用品や工業製品のような無機質な印象を与えてしまうようです。特に黒や透明などのシンプルな色は、遠目に見ると本当にコードが絡まっているように見えてしまうことがあります。おしゃれさを求めて購入したはずが、生活感が丸出しになってしまうというミスマッチが、ダサいと言われる大きな要因です。
素材感が安っぽくおもちゃのように見える
スプリングヘアゴムの多くはTPUなどの樹脂素材で作られていますが、特に安価な商品は表面がテカテカとしていて、子供のおもちゃのように見えてしまうことがあります。
100円ショップなどで売られている蛍光色やクリアカラーのものは、大人の女性が身につけるには少しチープな印象を与えがちです。実際に口コミでも、機能は認めるけれど見た目が安っぽくて残念という声が見られました。
手首につけている姿がだらしない
ヘアゴムを使わないときに手首につけておく人は多いですが、スプリングヘアゴムを手首につけている姿はあまり評判がよくありません。
使用していくうちにコイルが伸びて広がってしまうことが多く、それが手首にあると、だらしなく見えてしまいます。普通のヘアゴムならブレスレットのように見えることもありますが、伸びきったプラスチックのコイルは、どうしても身だしなみに気を使っていないように見えてしまうのです。
スプリングヘアゴムの評判・口コミ
では、実際に使っている人たちはどのように感じているのでしょうか。良い評価と悪い評価の両方を集めてみました。
良い口コミ
- 本当に髪に結び跡がつかないので、仕事中やメイク中にさっと結ぶのに便利です
- 締め付け感が少ないので、長時間結んでいても頭が痛くなりません
- 水に濡れてもすぐに乾くので、ジムやサウナ、お風呂で使うのに最適です
- ホールド力が意外とあり、多毛でもしっかりまとまります
- 熱湯につけると新品のように縮んで元通りになるので長く使えます
悪い口コミ
- 見た目がどうしても安っぽく、お出かけ用には使いにくいです
- 髪をほどくときに、コイルの間に髪が挟まって絡まり痛いことがあります
- 使っているうちに伸びてしまい、見た目が悪くなります
- 透明のものは光に反射してビニール感が目立ちます
- 太い髪だとしっかり留まるけれど、細い髪だと滑り落ちてしまうことがあります
スプリングヘアゴムがおすすめな人
ダサいという意見はあるものの、それを上回るメリットを感じて愛用している人もたくさんいます。スプリングヘアゴムは次のような人には自信を持っておすすめできます。
家用やジム・サウナ用と割り切れる人
見た目の評価を気にせず、機能性を重視するシーンで使うなら最強のアイテムです。
誰に見せるわけでもない自宅でのリラックスタイムや、汗をかくジム、プール、サウナなどはスプリングヘアゴムの独壇場です。水や汗を吸わないので衛生的ですし、濡れても不快感がありません。TPOに合わせて使い分けができる人には非常におすすめです。
髪の結び跡を絶対につけたくない人
仕事の後にお出かけの予定がある、あるいはコテで巻いた髪を崩したくないという人にとって、結び跡は大敵です。
スプリングヘアゴムは圧力を分散させる構造になっているため、普通のゴムに比べて圧倒的に跡がつきにくいのが特徴です。一時的に髪をまとめたいけれど、ほどいた後はきれいなダウンスタイルに戻したいという人には手放せないアイテムになるでしょう。
頭痛持ちで締め付けが苦手な人
ポニーテールをすると頭皮が引っ張られて頭が痛くなるという悩みを持つ人は多いです。
スプリングヘアゴムは髪を強く締め付けるのではなく、コイルの溝に髪をロックするような形で固定するため、頭皮への負担が少ないと言われています 。夕方になると頭がズキズキするという人は一度試してみる価値があります。
スプリングヘアゴムがおすすめできない人
一方で、次のようなタイプの人にはスプリングヘアゴムはあまり向いていないかもしれません。
フォーマルな場面やデートで使いたい人
結婚式や高級レストランでのデートなど、服装に気を使う場面では避けたほうが無難です。
やはりカジュアルで生活感のあるアイテムなので、ドレスアップした姿には浮いてしまいます。もし使うのであれば、後述するゴム隠しのテクニックを使うか、シュシュの中にスプリングゴムが内蔵されているタイプを選ぶのが良いでしょう。
髪が細く絡まりやすい人
口コミでも見られましたが、髪が細い人や柔らかい猫っ毛の人の場合、ゴムを外すときにコイルの隙間に髪が入り込んで絡まってしまうことがあります 。
無理に引っ張ると髪が切れてしまうこともあるので、普通のゴムやシュシュの方が扱いやすいかもしれません。
メンテナンスが面倒な人
スプリングヘアゴムは使い続けると必ず伸びてきます。
お湯につければ元に戻るのですが、そういったメンテナンスを面倒だと感じる人にとっては、すぐにダメになる使い捨てのゴムという印象になってしまうでしょう。
スプリングヘアゴムのおすすめポイント
ここでは、他のヘアゴムにはないスプリングヘアゴムならではの強みを紹介します。
特殊構造による圧力分散で髪に優しい
スプリングヘアゴムの最大の魅力は、その形状に隠された物理的なメリットです。
普通のゴムが線で髪を締め付けるのに対し、コイル状のゴムは面で髪を捉え、圧力を分散させます 。これにより、髪の表面のキューティクルを傷めにくく、切れ毛やダメージを防ぐことができます。毎日結ぶ人ほど、髪への優しさを実感できるはずです。
伸びても熱湯で新品同様に戻る
プラスチック製なので伸びたら終わりと思われがちですが、実は熱を加えることで元の形に戻る性質があります。
80度以上のお湯に入れたり、ドライヤーの温風を当てたりすると、みるみるうちに縮んで購入時の大きさに戻ります。この復元力を知っていれば、だらしない見た目のまま使い続けることもなくなり、長く愛用できて経済的です。
衛生的に保てる完全防水素材
布製のゴムやシュシュは、水に濡れると乾きにくく、雑菌が繁殖して臭いの原因になることがあります。
スプリングヘアゴムは水を一切吸わない樹脂素材なので、洗うのも簡単で、タオルで拭けばすぐに乾きます 。お風呂やホットヨガなどで汗をかいても清潔に使い続けられるのは、衛生面を気にする人にとって大きなポイントです。
スプリングヘアゴムのおすすめアイテム
最後に、数あるスプリングヘアゴムの中から、特におすすめできるアイテムを厳選して紹介します。
invisibobble(インビジボブル)
スプリングヘアゴムの元祖とも言えるドイツのブランドです 。
100円ショップのものとは違い、耐久性やホールド力、髪への優しさが計算し尽くされています。HAIRLOVETECHという独自の技術で作られており、使用感が全く違います。少し値段は張りますが、品質を重視するならこれ一択です。
マペペ スプリングヘアゴム マットカラー
日本のバラエティショップでよく見かけるマペペのゴムは、日本人の髪色に馴染みやすいカラー展開が魅力です。
特におすすめなのがマットシリーズです。テカテカとした光沢がないため、プラスチック特有の安っぽさが消え、大人の女性でも普段使いしやすいおしゃれな質感になっています。ダサいと言われるのが心配な人は、このマットタイプから入るのが正解です。
LUPIS(ルピス)などのプチプラアイテム
とにかく安く試してみたい、すぐになくしてしまうという人には、LUPISなどのプチプラブランドがおすすめです 。
数十円から購入できる圧倒的な安さが魅力で、カラーバリエーションも豊富です。耐久性は上位ブランドに劣るかもしれませんが、消耗品と割り切って使う分には十分な機能を持っています。
まとめ
スプリングヘアゴムがダサいと言われる理由は、電話のコードのような見た目や、素材の安っぽさにありました。しかし、それを補って余りある機能性があることも事実です。
跡がつかない、痛くない、水に強いというメリットは、現代の忙しい女性にとって非常に心強い味方です。
大切なのは、使うシーンとアイテム選びです。家やジムでは堂々と使い、お出かけのときはマットな色を選んだり、髪を巻きつけてゴムを隠すアレンジをしたりと工夫することで、ダサいという評価は回避できます。
自分のライフスタイルに合わせて、この便利なアイテムを賢く取り入れてみてはいかがでしょうか。


