サーフブランドとして長い歴史を持つビラボン。ポップなロゴや機能的なウェアは多くのファンに愛されています。しかし、ネット上ではビラボンはダサい、時代遅れだという声もちらほら聞こえてきます。
そこで本記事では、ビラボンがなぜダサいと言われてしまうのか、その理由を掘り下げて解説します。また、どんな人にならおすすめできるのか、逆にやめておいたほうがいいのはどんな人なのかも紹介します。ビラボンの服を買おうか迷っているけど、安っぽいと思われないか不安という人はぜひ参考にしてください。
ビラボンとは?
オーストラリアのゴールドコーストで1973年に生まれたサーフブランドです。手製のボードショーツから始まり、今では世界中のサーファーに愛用されています。サーフィンをする人なら知らない人はいない王道ブランドですが、街着としてのアパレルラインも充実しています。
ビラボンがダサいと言われている理由
長年人気がある一方で、なぜネガティブな評価があるのでしょうか。SNSや口コミを調べてみると、ビラボンならではのいくつかの理由が見えてきました。
昔流行ったおじさんブランドというイメージがあるから
ビラボンが日本で大ブームになったのは90年代から00年代にかけてです。当時若者だった世代が40代、50代になり、今でもその頃と同じような感覚でロゴが大きく入った服を着ていることがあります。
これを見た若い世代が、おじさんが着ているブランドだから古いと感じてしまうようです。実際に、加齢とともにファッションを更新できず、昔のやんちゃな雰囲気を引きずって着ている痛々しいケースも指摘されています。
量販店で安売りされているイメージがあるから
かつては専門店でしか買えなかったビラボンですが、販路が広がり、アウトレットや量販店で安く売られているのを見かけるようになりました。
海外ではコストコやウォルマートのようなスーパーで売られているという目撃情報もあり、誰でも着ている安っぽい服という印象を持つ人が増えてしまったようです。どこでも買える手軽さが、逆ブランドの特別感を薄めてしまっているのかもしれません。
デザインが毎回同じでマンネリ化している
毎シーズン発売されるTシャツやパーカーのデザインが、大きなロゴが入っただけのもので代わり映えしないという声もあります。
昔からのファンの中には、30年前のデザインの方が良かったと嘆く人もいます。今のトレンドであるシンプルなスタイルと比べると、主張の激しいロゴドンデザインはセンスがない、野暮ったいと捉えられてしまうことがあるようです。
ビラボンの評判・口コミ
では、実際に購入している人たちはどう感じているのでしょうか。良い評価と悪い評価を整理してみました。
良い口コミ
- スウェットの生地が厚手でしっかりしていて高級感がある
- ウェットスーツの裏地に使われている素材が暖かくて冬でも寒くない
- 日本限定モデルは日本人の体型に合っていて品質も良い
- デザインがシンプルで海だけでなく街でも着やすい
- 長年使ってもへたらない耐久性がある
悪い口コミ
- 数回洗濯しただけで首元がヨレてしまった
- 海外の通販サイトで購入したら配送が遅く対応が悪かった
- プリントがすぐに剥がれて安っぽく見えることがある
- サイズ感が中途半端で今の流行に合わないものがある
- ロゴが主張しすぎていて恥ずかしい
ビラボンがおすすめな人
ダサいという声がある一方で、ビラボンをかっこよく着こなしている人もたくさんいます。次のような人には自信を持っておすすめできます。
本格的な機能を求めるサーファー
ビラボンのウェットスーツは世界でもトップクラスの品質です。特に日本製のモデルは縫製が丁寧で、ノーベル賞素材のグラフェンを使った裏地は驚くほど暖かいと評判です。流行り廃りに関係なく、本物の機能を求める人には最適です。
90年代ファッションやY2Kスタイルが好きな人
実は今、Z世代の若者の間で90年代や00年代のファッションが再評価されています。Y2Kと呼ばれるこのトレンドでは、ビラボンのような当時の空気感を持ったブランドが逆にエモいと人気です[]。古着っぽい着こなしを楽しみたい人には宝の山と言えるでしょう。
機能的なアウトドアウェアを探している大人
ビラボンにはA/DIV.(アドベンチャーディビジョン)という、キャンプやアウトドアに特化したラインがあります。こちらはロゴが控えめで、防水や透湿などの機能性が高いのが特徴です。派手なのは苦手だけど機能的な服が欲しいという大人の男性におすすめです。
ビラボンがおすすめできない人
逆に、次のような人は購入して後悔するかもしれません。
流行の最先端やモードな服が好きな人
ビラボンはあくまでサーフブランドであり、カジュアルでリラックスしたスタイルが基本です。洗練された都会的なモードファッションや、ミニマリストのような無駄のないスタイルを好む人には、デザインが野暮ったく感じるでしょう。
ロゴだけで服を選んでしまう人
とりあえず有名なロゴが入っていればおしゃれだろう、という感覚で選ぶと失敗します。特に生地が薄い安価なTシャツを適当に着ると、だらしない印象を与えてしまいがちです。自分のスタイルを持たずにブランド名だけで選ぶのは避けたほうが無難です。
海外並行輸入品の品質を期待している人
日本正規店で売られているものと、海外の量販店で売られているものでは品質管理の基準が違うことがあります。ネットで極端に安い並行輸入品を買うと、すぐに縫製がほつれたりするリスクがあります。品質にこだわるなら、日本正規品を選ばないとお金を無駄にするかもしれません。
ビラボンのおすすめポイント
改めてビラボンの良さをまとめます。ここさえ押さえれば、ダサいとは言わせません。
独自の素材技術がすごい
ただのTシャツに見えても、吸水速乾に優れた素材を使っていたり、ウェットスーツには最新の蓄熱素材が使われていたりと、実はハイテクです。見た目だけでなく、着心地や機能性に裏打ちされた実力派ブランドであることは間違いありません。
世代を超えて愛されるサーフカルチャーの象徴
50年の歴史があるため、親子で愛用している人も珍しくありません。一過性のブームで終わったブランドではなく、サーフカルチャーそのものを作ってきたという歴史的な背景があります。その背景を理解して身につければ、それはファッションを超えたスタイルになります。
環境への配慮が進んでいる
ペットボトルをリサイクルした素材をボードショーツに使ったり、環境に優しい天然ゴムのウェットスーツを作ったりと、サステナビリティへの取り組みが進んでいます。環境意識の高いブランドを選ぶことは、今の時代においてとてもスマートな選択です。
ビラボンのおすすめアイテム
最後に、これを選べば間違いないというアイテムを3つ紹介します。
日本限定の高品質ウェットスーツ
サーフィンをするならマストアイテムです。海外製とは違う日本人の職人による丁寧な作りは、一度着ると他には戻れません。保温性も動きやすさも抜群で、海でのパフォーマンスを上げてくれます。
A/DIV.シリーズのアウター
アウトドアラインのアウターは、ロゴが目立たず色味もアースカラーで落ち着いています。街中で着ても違和感がなく、雨や風を防いでくれるので実用性もばっちりです。大人が着ても恥ずかしくない、洗練されたビラボンです。
ヘビーウェイトの無地系パーカー
ペラペラの生地ではなく、肉厚でしっかりした生地のパーカーを選びましょう。ロゴが小さめのワンポイントのものや、古着のような加工がされたものなら、デニムに合わせるだけで様になります。安っぽさを回避するなら生地感が命です。
まとめ
ビラボンがダサいと言われるのは、昔のイメージのままアップデートされていない着こなしや、安価なアイテムの流通が原因のようです。しかし、アイテム選びさえ間違えなければ、機能的で歴史ある素晴らしいブランドです。
特にウェットスーツの品質は世界一とも言われますし、アウトドアラインやY2Kファッションとして再注目されている側面もあります。周りの声に流されず、自分の目的に合ったアイテムを選んでみてください。


