シンプルな服を一気におしゃれに見せてくれるスカーフベルト。でも、いざ買おうとすると、ネット上の「ダサい」「時代遅れ」なんて言葉が気になって踏みとどまってしまうこと、ありますよね。
2025年の今、スカーフベルトは本当に終わったアイテムなのでしょうか？
結論から言うと、スカーフベルト自体はダサくありません。むしろ「ananトレンド大賞2025」で特集されるほど、今まさに再注目されているアイテムなんです。
ただ、選び方や使い方を一歩間違えると、とたんに「昔の人」「頑張りすぎ」に見えてしまうのも事実。
この記事では、なぜスカーフベルトがダサいと言われてしまうのか、そのリアルな理由を深掘りします。さらに、SNSや口コミの生の声をもとに、おすすめできる人とできない人を正直に解説します。
スカーフベルトを買おうか迷っている、あるいは買ったけどタンスの肥やしになっている。そんな人はぜひ参考にしてください。
スカーフベルトとは？
スカーフベルトとは、その名の通りスカーフのような柄や素材で作られたベルトのことです。
一般的な革ベルトとは違い、華やかな柄や柔らかな素材感が特徴。シンプルなワンピースのウエストマークに使ったり、デニムのベルトループに通してアクセントにしたりと、コーディネートに彩りを加えるために使われます。
最近では、はじめからバックルがついているタイプや、自分で結んで調整するリボンタイプなど、いろいろな種類が出ています。ユニクロやGUなどのプチプラブランドから、エルメスのようなハイブランドまで、幅広く展開されているファッション小物です。
スカーフベルトがダサいと言われている理由
おしゃれなはずのスカーフベルトが、なぜ一部で「ダサい」「恥ずかしい」と言われてしまうのでしょうか。
SNSやYouTube、口コミサイトを徹底的にリサーチしたところ、いくつかの明確な理由が見えてきました。これは単なる好みの問題ではなく、素材感やトレンドの変遷が深く関わっています。
安っぽい素材感が「おもちゃ」に見える
最も多かったネガティブな意見は、素材の質感に関するものです。
特に1,000円以下で手に入るプチプラのスカーフベルトに多いのですが、生地がペラペラだったり、光沢が不自然だったりすると、どうしてもチープに見えてしまいます。
YouTubeのレビュー動画でも、あるファストファッションのベルトに対して「実際につけてみるとおもちゃ感がある」「光り方が安っぽい」という辛辣な意見がありました。
大人の女性が身につける場合、あまりにテカテカしたポリエステル素材や、ビニールのような質感のものは、コーディネート全体を安っぽく見せてしまう原因になります。「高見え」を狙ったつもりが、逆に「安見え」してしまっては元も子もありません。これが「ダサい」と言われる大きな要因です。
「CA（キャビンアテンダント）のコスプレ」に見える
スカーフの柄や結び方によっては、制服のように見えてしまうという声もあります。
特に、首元にきっちりとリボン結びをしたり、鮮やかすぎる赤や青の幾何学模様を選んだりすると、まるで昭和のキャビンアテンダントや、イベントコンパニオンの衣装のような雰囲気が出てしまうことがあります。
日常のファッションには「抜け感」が大切です。あまりに完璧に整えすぎたスカーフ使いは、周囲に「気合が入りすぎ」「何かイベントでもあるの？」という違和感を与えてしまいます。この「コスプレ感」が、日常着としてはダサいと判断される理由の一つです。
ひと昔前の「サッシュベルトブーム」を引きずっている
ファッションのトレンドは巡るものですが、中途半端に古いスタイルは一番ダサく見えます。
記憶にある人も多いと思いますが、2016年から2017年頃に、太めのサッシュベルトでお腹をギュッと締める「コルセットスタイル」が大流行しました。
スカーフベルトをその当時の感覚で使ってしまうと、「情報がアップデートされていない人」に見えてしまいます。
例えば、ロング丈のニットワンピースに太いベルトをきつく巻いてリボン結びにするスタイル。これは数年前の流行そのものです。今のトレンドはもっとリラックスしたシルエットや、自然なレイヤード（重ね着）です。
「昔流行った巻き方をそのままやっている」という印象が、時代遅れ＝ダサいという評価につながっています。
「おばさんっぽい」というイメージの定着
悲しいことですが、スカーフというアイテム自体に「年配の女性が防寒のために巻いている」というイメージを持つ人もいます。
特に、茶色やベージュ系の地味な色味で、なんとなく首や腰に巻いているだけだと、おしゃれというよりは「冷え対策」に見えてしまいがちです。
ユニクロのレビューなどでも、「スカーフを巻く＝おばさんというイメージがある」と自虐的に書いている人もいました。若々しく見せたいのに、選び方を間違えると実年齢より上に見られてしまうリスクがある。これもネガティブな評価の一因です。
機能性の低さが生む「だらしなさ」
これは見た目のデザインというより、使っている最中の状態に対する評価です。
スカーフ素材はツルツルしているため、革ベルトに比べて固定力が弱いです。歩いているうちに結び目が緩んだり、位置がズレたり、最悪の場合はほどけて引きずってしまったり。
着崩れたスカーフベルトほど格好悪いものはありません。YouTubeのハウツー動画でも「落ちない巻き方」や「クリップで留める方法」がたくさん紹介されているのは、それだけ多くの人が「すぐに崩れる」ことにストレスを感じている証拠です。
だらしなく垂れ下がったベルトは、清潔感を損ない、結果として「身だしなみに気を使えない人＝ダサい」という印象を与えてしまいます。
スカーフベルトの評判・口コミ
では、実際にスカーフベルトを購入した人や使っている人はどう感じているのでしょうか。
ネットショップの購入レビューやSNSから、生の声を拾い上げて整理しました。
良い口コミ
おしゃれに活用できている人からは、コーディネートのアクセントとしての優秀さを評価する声が多く挙がっています。
<ul> <li>シンプルなワンピースやTシャツに合わせるだけで、一気に華やかになる</li> <li>ゴムが入っているタイプは、食事の後でもお腹が苦しくなくて楽ちん</li> <li>ベルトとしてだけでなく、バッグの持ち手に巻いたりヘアアレンジに使ったりと使い回しができる</li> <li>ハイブランドのスカーフをベルト代わりにすると、プチプラの服でも高級感が出る</li> <li>季節の変わり目に、秋色や春色を取り入れるのにちょうどいい</li> </ul>
悪い口コミ
一方で、購入したものの使いこなせなかったり、品質に不満を持ったりした人の声も目立ちます。特にプチプラアイテムに対する厳しい意見が見られました。
<ul> <li>バックルの金具が固すぎて、トイレのたびに外すのが大変で使わなくなった</li> <li>フリーサイズのものは、痩せ型だと長すぎて背中まで余ってしまい格好悪い</li> <li>歩いているとすぐに緩んでくるので、何度も直しが必要でストレスが溜まる</li> <li>ネットで見た写真は良かったが、実物は生地がペラペラで安っぽく、外につけていけない</li> <li>柄が派手すぎて手持ちの服に合わず、結局タンスの肥やしになっている</li> </ul>
スカーフベルトがおすすめな人
スカーフベルトは人を選ぶアイテムです。ここまで見てきた理由や口コミを踏まえて、どんな人ならスカーフベルトをおしゃれに使いこなせるのかを解説します。
骨格ウェーブタイプの人
骨格診断で「ウェーブタイプ」と言われたことがある人には、スカーフベルトは最強の味方になります。
ウェーブタイプは上半身が華奢で、ウエスト位置が低めなのが特徴。そのため、ハイウエストの位置で柔らかい素材のベルトをマークすると、劇的にスタイルが良く見えます。
革のゴツゴツしたベルトよりも、シフォンやシルクのような柔らかい素材が肌の質感に馴染みます。ワンピースの上から軽くリボン結びをするだけで、女性らしい曲線美が強調され、洗練された印象になります。
シンプルな服が多い「ノームコア」に飽きた人
普段、白Tシャツにデニム、あるいは無地のワンピースばかり着ているという人にもおすすめです。
シンプルな服は素敵ですが、毎日同じような印象になりがち。そこにスカーフベルトを一本投入するだけで、印象がガラリと変わります。
服を買い替えるよりもコストがかからず、手持ちの服を新鮮な気持ちで着ることができます。「服はシンプル、小物は派手」というバランスは、パリジェンヌのようなこなれたおしゃれを作る近道です。
スタイリングの手間を楽しめる人
スカーフベルトは、ただ通せば終わりというアイテムではありません。
綺麗に見える結び方を研究したり、ズレないように工夫したり、服との色合わせを考えたり。そういった「おしゃれのひと手間」を楽しめる人に向いています。
YouTubeで巻き方動画を見ながら鏡の前であれこれ試すのが好き、という人なら、きっとスカーフベルトを自分のものにできるはずです。
スカーフベルトがおすすめできない人
逆に、次のような人にはスカーフベルトの購入をおすすめしません。買ってから後悔する可能性が高いです。
骨格ストレートタイプの人
骨格「ストレートタイプ」の人は、体に立体感があり、筋肉のハリがあるのが特徴です。
このタイプの人がウエストに装飾のあるスカーフベルトを巻くと、着太りして見えるリスクが高いです。特に大きなリボン結びやお腹周りにボリュームが出る巻き方は、本来のスタイルの良さを消してしまい、「なんだか苦しそう」に見えてしまうことも。
もし使うなら、腰ではなくバッグに巻くか、かなり細めのタイプを選んですっきりと見せる工夫が必要です。
とにかく「楽」を求めている人
朝の着替えを1分でも短縮したい、トイレの時にベルトを外すのが面倒、という人には向きません。
悪い口コミにもあったように、バックル付きのスカーフベルトは金具の滑りが悪かったり、結ぶタイプは毎回形を整える必要があったりと、どうしても手間がかかります。
機能性や実用性を最優先するなら、ゴムベルトやストレッチの効いたパンツを選んだ方が、日々のストレスは少ないでしょう。
安さだけで選ぼうとしている人
「流行りものだから安くていいや」と、数百円の激安アイテムを選ぼうとしているなら要注意です。
記事の前半でも触れましたが、スカーフベルトのダサさは「素材の安っぽさ」に直結します。変なテカリのある化学繊維のベルトを巻くくらいなら、何も巻かない方が潔くておしゃれに見えることさえあります。
もし予算を抑えたいなら、安物買いをするのではなく、古着屋で質の良いシルクスカーフを探してベルト代わりにする方が、ずっと賢い選択です。
スカーフベルトのおすすめポイント
ここまで厳しいことも書きましたが、それでもスカーフベルトには他にはない魅力がたくさんあります。2025年のトレンドという視点も交えて、おすすめポイントを紹介します。
「巻く」のではなく「纏う（まとう）」トレンド感
2025年のファッショントレンドでは、スカーフを単なる小物ではなく、服の一部のように使う「レイヤードスタイル」が注目されています。
これを「纏う（まとう）」スタイルと呼びます。
シャツの上からスカーフをたすき掛けにしたり、ビスチェのように巻いたり。スカーフベルトも、ただウエストを締める道具としてではなく、腰回りに色を足すレイヤードアイテムとして使うと、一気に今っぽくなります。
海外のスナップでも、キャップにスカーフを合わせたり、マニッシュなジャケットスタイルにスカーフベルトを合わせたりと、ジェンダーレスで自由な使い方が広がっています。
体型変化に対応できる「一生モノ」の相棒
穴の開いた革ベルトは、太ったり痩せたりすると使えなくなってしまいます。でも、スカーフベルトならその心配はありません。
結ぶ位置も強さも自由自在。体型が変わっても、その時々の自分に合わせて調整できます。
特に質の良いシルク素材のものを選べば、流行に関係なく長く使えます。若い頃は首に巻いて、ある時はベルトとして使い、年齢を重ねたらバッグのアクセントにする。そうやって育てていけるアイテムでもあるのです。
一本で何役もこなすマルチウェイな活躍
スカーフベルトの最大の利点は、その汎用性です。
ウエストマークに飽きたら、手首にぐるぐると巻いてブレスレット代わりにしても素敵です。トレンチコートの付属ベルトを外して、代わりにスカーフベルトを通せば、後ろ姿が劇的に可愛くなります。
ヘアアレンジが苦手な人でも、ポニーテールにリボンとして結ぶだけで、手の込んだアレンジに見せることができます。旅先に一本持っていけば、何通りものおしゃれが楽しめる便利なアイテムです。
スカーフベルトのおすすめアイテム
最後に、失敗しないスカーフベルト選びのために、おすすめのブランドやアイテムの選び方を紹介します。
manipuri（マニプリ）のスカーフ
「ダサい」を絶対に回避したいなら、スカーフ専門ブランドのアイテムを選ぶのが正解です。
日本のブランド「manipuri（マニプリ）」は、ヴィンテージスカーフの魅力を現代風にアレンジしており、色柄のセンスが抜群です。
ここのスカーフは、ベルトとして腰に巻いても絵になります。シルクの上品な光沢があるので、Tシャツ×デニムというラフな格好に合わせても、決して安っぽく見えません。「大人の余裕」を演出したいなら、投資する価値があります。
90cm×90cmの大判スカーフ（ブランド不問）
専用の「スカーフベルト」を買うのではなく、あえて大判の正方形スカーフを買うのもおすすめです。
サイズは90cm×90cmが基本。これを細長く折りたたんでベルトとして使います。
専用ベルトだとバックルが壊れたり飽きたりしたら終わりですが、一枚布のスカーフなら用途は無限大です。ユニクロやGUでも、カシミヤ混やシルク混のスカーフが出ていることがあるので、素材表示をよく見て「天然素材」が含まれているものを選ぶと失敗が少なくなります。
スカーフリングやクリップ
これはベルトそのものではありませんが、スカーフベルトをおしゃれに見せるための必須アイテムです。
「結び目がすぐにほどける」「結び方がわからない」という悩みは、スカーフリングやストールクリップを使えば解決します。
バックルのようにスカーフを通して留めるだけで、固定力が上がり、しかも結び目を作らなくていいのでお腹周りがゴロゴロしません。100円ショップでも手に入るので、スカーフベルトに挑戦するならセットで用意しておきましょう。
まとめ
スカーフベルトは、決して「終わった」アイテムではありません。
「ダサい」と言われる原因は、主に「安っぽい素材感」と「アップデートされていない古い巻き方」にあります。
テカテカした素材を避け、質の良いものをさりげなく取り入れれば、2025年のトレンドである「レイヤードスタイル」を楽しむための強力な武器になります。
大切なのは、自分の骨格や持っている服との相性を見極めること。そして、昔流行った「コルセット巻き」ではなく、アクセサリー感覚で「纏う」ように使うことです。
もしあなたが、毎日のコーディネートにマンネリを感じているなら、勇気を出してスカーフベルトを取り入れてみてください。たった一本の布が、いつもの自分を新しく見せてくれるはずです。
