刺繍やフリルをふんだんに使ったお洋服が魅力的なAmavel(アマベル)。お人形さんのような世界観に憧れるファンが多い一方で、ネットで検索するとダサいという言葉が出てきて不安になる人もいるかもしれません。
そこで本記事では、アマベルがなぜダサいと言われてしまうのか、その理由や実際の評判について解説します。アマベルのお洋服が気になっているけれど、あと一歩が踏み出せないという人はぜひ参考にしてください。
アマベルとは?
アマベルは、お人形さんのようになりたいという女の子の夢を叶えることをコンセプトにしたファッションブランドです。もともとは一人の女の子のクローゼットをイメージしたセレクトショップとして始まりましたが、現在はオリジナルアイテムを中心に展開しています。
価格帯はワンピースで1万1000円から1万3000円ほど、ブラウスは8000円から9000円ほどが目安です。ファストファッションと比べると少し高めに感じるかもしれませんが、ロリータファッションのブランドと比べると手に取りやすい価格設定になっています。
特徴的なのは、ただ可愛いだけでなく物語があることです。魔法少女や騎士、和風の大正浪漫など、時期によって決まったテーマ(シリーズ)があり、その世界観に浸れるのが最大の魅力です。
アマベルがダサいと言われている理由
アマベルがダサいと言われることがあるのは、ブランド自体のセンスが悪いというよりは、着こなしの難しさや周囲からの見え方に原因があることが多いようです。具体的な理由を3つに分けて整理しました。
衣装っぽさが日常から浮いてしまうから
アマベルの服はフリルやリボン、大きな刺繍などが施されており、一般的なカジュアルウェアとは一線を画しています。そのため、普通の街中で着ているとコスプレや衣装のように見えてしまい、周囲から浮いてしまうことがあります。
特に普段着としてサラッと着るには装飾が多すぎるため、TPO(時と場所)を選ばないと、場の空気に馴染めず野暮ったい印象を与えてしまうことがあるのです。着ている本人に自信がないと、余計に服に着られている感が出てしまいがちです。
中途半端なコーディネートになりがちだから
アマベルのお洋服は主張が強いため、足元や髪型までトータルでコーディネートしないとバランスが崩れやすいです。
たとえば、豪華なフリルのついたワンピースを着ているのに、足元が使い古したスニーカーだったり、髪の毛がボサボサだったりすると、そこだけ現実感が強く出てしまい、チグハグな印象になります。この不協和音が、周りから見たときのダサいや安っぽいという評価につながってしまうのです。
年齢不相応だと思われてしまうから
フリルやリボンといった少女的なモチーフが多いため、ある程度の年齢になると着るのが恥ずかしい、痛いと感じる人が増えてきます。
特に10代から20代前半向けのブランドというイメージを持っている人も多く、30代以降の人が着ていると無理をしているように見られるのではないかと不安になるケースがあります。世間一般の大人らしさという基準から外れることが、ネガティブな評価につながっているようです。
アマベルの評判・口コミ
実際にアマベルを購入している人たちはどのように感じているのでしょうか。良い口コミと悪い口コミを調べてみました。
良い口コミ
- 刺繍がプリントではなくしっかり縫われているので高級感がある
- うさぎや懐中時計など他にはない独自のデザインが可愛い
- ロリータほど敷居が高くないのでイベントや特別な日に着やすい
- ネイビーなど落ち着いた色を選べば大人でも上品に着られる
- ウエストがゴムだったりサスペンダーで調整できたりして着やすい
悪い口コミ
- 縫製が甘い部分があり糸が見えてしまっていることがある
- タグを見ると中国製(Made in China)なので品質を気にする人は注意が必要
- 普段着として使うには派手すぎて着る場所を選ぶ
- 全身揃えるとそれなりの金額になる
- 人気アイテムはすぐに売り切れてしまい再販も少ない
アマベルがおすすめな人
アマベルの世界観は独特ですが、ハマる人にはとことんハマるブランドです。特におすすめできる人の特徴を挙げます。
特定のテーマや物語が好きな人
アマベルは、魔法少女シリーズやチャイナシリーズなど、明確なテーマを持った服作りをしています。
アニメやゲームの世界観が好きで、その登場人物のような気分を味わいたい人にはぴったりです。ただ服を着るだけでなく、その日の主役になりたい、物語の一部になりたいという願望を満たしてくれます。
テーマパークやイベント用の服を探している人
ディズニーランドやユニバーサルスタジオなどのテーマパーク、あるいはアイドルのライブなど、非日常を楽しむ場所ではアマベルの華やかさが武器になります。
普段の街中では少し浮いてしまうようなデザインも、特別な場所ならむしろ写真映えする素敵な衣装に早変わりします。友達と双子コーデを楽しむのにも最適です。
ロリータファッションに興味があるけれど手が出せない人
本格的なロリータ服は3万円以上することも珍しくなく、パニエでスカートを大きく膨らませるなど着用のハードルも高いです。
アマベルはソフトロリータやクラシカルガーリーと呼ばれるジャンルに位置しており、ロリータの雰囲気を楽しみつつも、もう少しカジュアルに、かつリーズナブルに楽しむことができます。ロリータへの入り口としてもおすすめです。
アマベルがおすすめできない人
一方で、以下のようなタイプの人にはアマベルはあまりおすすめできません。
目立ちたくない、周囲に馴染みたい人
アマベルの服は良くも悪くも目立ちます。無難なファッションや、トレンドのシンプルコーデ(ノームコアなど)を好む人には向きません。
街中で視線を感じることがストレスになる人や、誰からも後ろ指をさされたくないという心理が強い人は、着ていて疲れてしまう可能性があります。
トータルコーディネートをするのが面倒な人
先ほども触れましたが、アマベルの服は一点豪華主義では成立しにくいです。靴、鞄、ヘアアクセサリー、そしてメイクまで含めて世界観を作る必要があります。
朝の準備に時間をかけたくない人や、手持ちのカジュアルな服と適当に組み合わせたいと考えている人には、扱いが難しいアイテムと言えるでしょう。
縫製などの品質に完璧を求める人
アマベルのデザインは凝っていますが、生産は海外で行われていることが多く、高級ブランドのような完璧な縫製ではないことがあります。
糸の処理が甘かったり、見えない部分の作りが少し雑だったりすることもあるため、品質に対して非常に厳しい基準を持っている人は不満を感じるかもしれません。
アマベルのおすすめポイント
ここでは、他のブランドにはないアマベルならではの強みを紹介します。
プリントではなく刺繍へのこだわり
アマベルの最大の特徴は、なんといっても精巧な刺繍です。
多くの量産型ブランドがコストカットのために柄をプリントで済ませる中、アマベルは図案を1mm単位で調整し、密度のある刺繍を施しています。これにより、安っぽさが消え、絵本のような重厚感と物語性が生まれます。洗濯で柄が剥げる心配が少ないのも嬉しいポイントです。
サイズ調整がしやすく長く着られる
お人形のようなシルエットを作るために、背中がレースアップ(編み上げ)になっていたり、ウエストがゴム仕様になっていたりするアイテムが多いです。
これにより、体型に合わせてシルエットを絞ったり緩めたりすることができます。多少体型が変わっても着続けられるため、気に入った1着を長く愛用することができます。
リセールバリューが意外と高い
アマベルの商品はシリーズごとの数量限定生産が多く、人気の型はすぐに完売してしまいます。
そのため、過去のシリーズを探しているファンも多く、フリマアプリなどで比較的高値で取引されることがあります。もし着なくなっても、次の誰かに譲りやすいというのは隠れたメリットです。
アマベルのおすすめアイテム
最後に、アマベルで特に人気があり、ブランドの良さを感じられるアイテムを紹介します。
刺繍入りブラウス
初めてアマベルを買うならブラウスがおすすめです。襟やカフスに施された刺繍は、カーディガンやジャンスカと合わせても存在感を放ちます。特にミステリアスなシャンデリア柄や、季節のモチーフが入ったものは人気が高いです。
ミドル丈のワンピース(ジャンスカ)
年齢が気になる人におすすめなのが、膝が隠れるミドル丈のワンピースです。
ミニ丈だと若作り感が出てしまいがちですが、ミドル丈ならクラシカルで上品な印象になります。ボルドーやネイビーなどの深みのある色を選べば、30代でも違和感なく着こなせます。
モチーフ付きカーディガンや小物
うさぎや懐中時計などの刺繍が入ったカーディガンや、リボンがついたパンプスなどの小物も優秀です。
全身アマベルにする勇気がない人でも、いつものコーディネートに1点取り入れるだけで、さりげなく可愛らしさをプラスすることができます。
まとめ
アマベルがダサいと言われるのは、その個性的なデザインが日常から浮いてしまったり、コーディネートが中途半端だったりすることが主な理由でした。しかし、それは裏を返せば、他にはない独自の世界観と存在感を持っているということです。
大切なのは、周りの目を気にするよりも、自分が着ていてときめくかどうかです。トータルコーディネートを意識し、TPOに合わせて楽しめば、年齢に関係なく素敵な装いになります。ぜひあなたも、アマベルでお人形さんのような特別な自分に変身してみてください。
