SNSや街中で見かけない日はないほど人気が定着したヤングアンドオルセンですが、ネット検索をするとダサいという言葉が出てきて不安になる人がいるようです。あれだけ流行ったのになぜネガティブな声があるのでしょうか。
本記事ではヤングアンドオルセンがダサいと言われてしまう理由と、本当におすすめできる人はどんな人なのかを解説します。購入を迷っている人はぜひ参考にしてください。
ヤングアンドオルセンとは?
ヤングアンドオルセン ザ ドライグッズストア(YOUNG & OLSEN The DRYGOODS STORE)は、2015年にスタートした日本のブランドです。
世界のどこかにある小さなお店で、ヤング氏とオルセン氏という若い男女が切り盛りしているという物語がコンセプトになっています。基本的には長く使える飽きのこないアイテムを展開しており、特に本革を使用したエンボスレザートートバッグはブランドの代名詞とも言える存在です。
ヤングアンドオルセンがダサいと言われている理由
一時はおしゃれな人がこぞって持っていたヤングアンドオルセンですが、なぜ今になってダサいという声が聞こえるようになったのでしょうか。SNSや口コミを調べてみると、いくつかの明確な理由が見えてきました。
コンビニ等のムック本で安売りされたから
これが一番大きな理由かもしれません。ヤングアンドオルセンは宝島社などから出ているブランドブック、いわゆるムック本の付録として広く流通しました。
セブンイレブンなどに行くと、お菓子や雑誌の並びでヤングアンドオルセンのロゴが入ったバッグが2,000円から3,000円程度で売られています。YouTubeのレビュー動画でも、スーパーのお菓子と一緒に紹介されている様子が見られました 。
本来は3万円以上するセレクトショップのバッグだったはずが、コンビニで手軽に買えるエコバッグのようなイメージがついてしまったようです。本家を持っている人からすると、一緒にされたくないという気持ちからブランド離れが起き、それがダサいという評価につながっています。
流行りすぎて量産型になってしまったから
2019年頃から爆発的にヒットしたため、街を歩けば必ずと言っていいほどヤングアンドオルセンを持った女性とすれ違います。特にベージュのトレンチコートにデニム、そしてこのバッグという組み合わせは、30代や40代の制服と呼ばれるほど定着しました。
あまりに多くの人が持っているため、個性がない、みんなと同じで恥ずかしいと感じる人が増えたようです。猫も杓子も持っている状態を野暮ったいと感じる層からは、厳しい評価を受けています。
値段のわりに作りが雑に見えるから
ヤングアンドオルセンの特徴である革の切りっぱなしデザインは、アメカジのラフな雰囲気を出すための意図的なものです。
しかし、一般的に3万円を超える革製品には丁寧な処理を求める人が多いため、端の処理がされていないことに不満を持つ声があります。口コミでも、切りっぱなしの革は印象が悪い、値段のわりにもっとしっかりした作りを期待していたという意見が見られました 。ファッションの味として捉えられない人にとっては、単なる手抜きに見えてしまうのかもしれません。
トレンドのピークが過ぎたから
ファッションの流行り廃りは早いもので、数年前に爆発的に流行ったものは、少し時間が経つと今さら感が出てしまいます。
実際に通販サイトのセール情報を確認すると、定価から割引されて販売されているケースも増えてきました 。最先端のトレンドを追いかける人たちからすると、少し前の流行りという認識になっており、それが時代遅れという言葉に変換されているようです。
ヤングアンドオルセンの評判・口コミ
ここでは実際に使っている人のリアルな声をまとめてみました。良い意見も悪い意見も包み隠さず紹介します。
良い口コミ
- どんな服にも合わせやすくて、持っているだけで大人の抜け感が出る
- 革が丈夫で傷が目立ちにくいから、ガシガシ使っても平気
- 使えば使うほど革が柔らかくなって味が出るのがいい
- マチが広いからお弁当や水筒もすっぽり入る
- 4年以上使っているけれど、くたっとしてきて逆に愛着が湧いた
悪い口コミ
- 見た目はいいけれど、バッグ自体が重くて長時間持つと疲れる
- ポケットがないからスマホや鍵がバッグの中で迷子になる
- 口が閉まらないから中身が丸見えで防犯面が不安
- 裏地がないから革の繊維が剥がれてハンカチに付くのが嫌
- 持ち手が細くて丸いから、荷物を入れると腕に食い込んで痛い
ヤングアンドオルセンがおすすめな人
ネガティブな意見もありますが、ハマる人にはとことんハマるバッグです。おすすめできる人を3つのタイプに分けてみました。
革を育てるのが好きな人
ピカピカの新品よりも、使い込んでクタクタになった状態をかっこいいと思える人には最高の相棒になります。傷がつきにくいシボ革を使っているので、細かい手入れを気にせず毎日ラフに使いたい人に向いています。古着やデニムが好きな人とは相性が抜群です。
荷物をざっくり入れたい人
細かいポケットにちまちま収納するのが苦手で、ポンポン荷物を放り込みたい人におすすめです。マチが14cmもあるので、ポーチやお弁当箱など厚みのあるものも難なく入ります 。バケツのように使える道具としてのバッグを探している人にはぴったりです。
トラッドやアメカジが好きな人
トレンチコートや紺のブレザー、ローファーといったベーシックなアイテムが好きな人にとっては、流行り廃りに関係なく使える定番アイテムです。きれいめな服にあえてこのバッグを合わせることで、頑張りすぎない余裕のあるスタイルが作れます。
ヤングアンドオルセンがおすすめできない人
逆に、以下のような人には購入をおすすめしません。買ってから後悔しないようにチェックしておきましょう。
バッグに軽さを求めている人
最近はナイロンなどの軽いバッグが主流ですが、このバッグはMサイズで約580gあります 。数字だけ見るとそこまで重くないように感じますが、持ち手が細いため体感としては数字以上に重く感じます。PCや書類を持ち歩く人や、肩こりがひどい人には正直つらいかもしれません。
機能性や実用性重視の人
ポケットが欲しい、ファスナーで口を閉めたい、裏地が欲しいといった機能性を求める人には不向きです。あくまでアメリカのショッピングバッグを革で作ったというコンセプトなので、機能面では不便なところがたくさんあります。便利さを求めるなら他のブランドのナイロンバッグをおすすめします。
人とかぶりたくない人
街に出れば必ず同じバッグを持っている人に遭遇します。もし他人と同じものを持ちたくない、自分だけの個性を出したいという気持ちが強いなら避けたほうが無難です。どうしても欲しい場合は、別注カラーやプリントが入ったモデルを選ぶと良いでしょう。
ヤングアンドオルセンのおすすめポイント
ダサいと言われる理由を知った上でも、やはり魅力的な部分はあります。最後にこのブランドならではの良さを確認しておきましょう。
長く使える日本製
付録のバッグとは違い、本家は日本国内で生産されています。しっかりとした牛革を使用しているので、手入れさえしていれば10年単位で使えます。安物を毎年買い替えるよりも、良いものを長く使いたいという人にとっては、コスパの良い投資になるはずです。
カスタマイズの楽しさ
最近では別売りのショルダーストラップをつけてアレンジするのが人気です。太めのストラップをつければ肩への負担も減りますし、色の組み合わせで個性を出すこともできます 。スカーフを巻いたりチャームをつけたりして、自分仕様にカスタムする楽しさがあります。
豊富なカラーバリエーション
定番のブラックやベージュだけでなく、シーズンごとの限定カラーやショップ別注カラーがたくさん出ています。鮮やかなグリーンやピンクなど、差し色になるカラーも豊富です。人とかぶりたくない人は、定番色を避けて珍しい色を探してみるのもおすすめです。
ヤングアンドオルセンのおすすめアイテム
エンボスレザートート M
ブランドのアイコンである一番人気のサイズです。A4サイズが収納可能で、仕事から休日まで幅広く使えます。最初に買うならこのサイズが一番使い勝手が良いでしょう。
エンボスレザートート S
Mサイズだと大きすぎる、ちょっとしたお出かけに使いたいという人にはSサイズが人気です。ショルダーベルトがついているモデルもあり、斜めがけができるのでママさんにも支持されています。
キャンバストートバッグ
レザーは重いし手入れが面倒という人には、キャンバス素材のトートバッグもあります。レザーよりもカジュアルで軽く、価格も抑えられているので、気兼ねなく日常使いができます。
まとめ
ヤングアンドオルセンがダサいと言われる主な理由は、ムック本の普及によるイメージダウンや、流行りすぎて定番化してしまったことにありました。
しかし、品質の高さや、どんな服にも合うデザイン性の高さは本物です。流行を追いかけるのではなく、自分のスタイルに合わせて長く愛用したい人にとっては、今でも十分におすすめできる名品です。周りの声に流されず、自分のライフスタイルに合うかどうかで判断してみてください。


