ハードで男らしい雰囲気が魅力的で、いつものコーディネートに羽織るだけでアクセントになると言われているレザーベスト。しかし、一部ではレザーベストはダサいという人も存在します。そこで本記事では、レザーベストがダサいと言われる理由とおすすめできる人・できない人を解説します。レザーベストが欲しいけど、もしかしてダサい?と不安な人はぜひ参考にしてください。
レザーベストとは?
レザーベストとは、その名の通り革素材で作られた袖のないアウターのことです。もともとはバイカーが防寒や身体を守るために着用したり、パンクロックファッションの象徴として愛用されたりしてきました。最近ではフェイクレザーを使用した手頃な価格のものも増えており、レイヤードスタイルを楽しむファッションアイテムとして親しまれています。
レザーベストがダサいと言われている理由
長年にわたりファッションアイテムとして定着しているレザーベストですが、日本においては一部でダサいイメージがあるようです。それはどんな理由からでしょうか?
昔の流行を引きずっているように見えるから
レザーベストに対してダサいというイメージをもつのは、かつてのブームを知っている世代や、トレンドに敏感な若者に多いようです。特に2000年代初頭のギャル男ファッションやお兄系、あるいは往年のハードロックバンドの衣装としての印象が強く残っています。そのため、今の時代にピチピチのサイズ感で着ていると、情報がアップデートされていない時代遅れな人に見えてしまうのかもしれません。
キメすぎていて痛々しいから
ファッションに気合を入れている感じが空回りして、ナルシストのように見られてしまうことも理由のひとつです。レザーという素材自体が強い主張を持っているので、それにチェーンやスタッズなどの装飾が加わると、自分に酔っているような印象を与えてしまいます。SNSなどでも、自分を強く見せようとしているのが透けて見えて恥ずかしいといった辛辣な意見も見られました。自然体な着こなしが好まれる現代では、少し浮いてしまうようです。
芸人やキャラクターのイメージが強いから
テレビなどのメディアで見かける芸人の衣装としてのイメージが強すぎるという声も多くあります。黒のハードなレザーベストを見るとレイザーラモンHGさんを思い出してしまったり、袖がないデニムベストを見てスギちゃんを連想してしまったりする人が一定数いるようです。真剣におしゃれをしていても、周囲からはネタとして消費されてしまうリスクがあるのかもしれません。
マタギのように見えてしまうから
これは特にファーが付いていたり、茶色っぽい色味だったりする場合によく言われる意見です。カジュアルな服装に何気なく羽織ったつもりが、狩猟をするマタギのように見えてしまうことがあります。最近のトレンドであるオーバーサイズのスウェットやデニムに合わせると、野暮ったさが強調されてしまい、本当におしゃれな人でないと着こなすのが難しいアイテムだと言われています。
安っぽい素材がビニールに見えるから
最近は手頃な価格のフェイクレザーも増えましたが、品質によっては安っぽく見えてしまうことがあります。特にテカテカとした不自然な光沢があるものは、革ではなくビニールを着ているように見えてしまうようです。薄っぺらい生地感だと重厚感がなく、大人の男性が着るには少し頼りない印象を与えてしまい、結果としてダサいと判断されてしまうことがあります。
レザーベストの評判・口コミ
ここでは、実際にSNSやYouTubeなどで見られるレザーベストの口コミを整理してご紹介します。
良い口コミ
- いつものTシャツやシャツに羽織るだけでコーディネートのアクセントになる
- 風を通さないので見た目以上に暖かく、秋口から春先まで長く使える
- 本革のものは着込むほどに自分の体に馴染んでいき、経年変化を楽しめる
- 重たくなりがちな冬のコートのインナーに使うと、おしゃれ上級者に見える
- シンプルな服装でも、レザーの質感が加わるだけで大人っぽい雰囲気になる
悪い口コミ
- どうしてもハードな印象になりすぎてしまい、街中で浮いている気がする
- 袖がないのに胴体だけ暑くて、着る季節やタイミングが意外と難しい
- サイズ選びを間違えると、ピチピチすぎたりブカブカすぎたりして変に見える
- 独特の威圧感があるので、デートや合コンに着ていくと女性ウケがあまり良くない
- 安物を買うと数年で表面がボロボロ剥がれてきてしまい、ゴミのようになってしまった
レザーベストがおすすめな人
これまでの流れでレザーベストはハードルが高いと感じたかもしれませんが、選び方や着る人によってはとても魅力的なアイテムになります。レザーベストがおすすめな人を3つのポイントでわけてみました。
バイクに乗る人やアウトドアが好きな人
機能性を重視するシーンでは、レザーベストは最強の相棒になります。バイカーにとっては風を防ぐ実用的なギアですし、キャンプなどのアウトドアシーンでも火の粉に強いレザーは重宝されます。こうした明確な目的や背景がある場合、ファッションとして浮くことはなく、むしろこだわりがある男性として好意的に受け止められることが多いですよ。
本革を育てていく過程を楽しめる人
流行り廃りに関係なく、一つのものを長く愛用したい人にはぴったりです。合皮ではなく上質な本革のベストを選べば、着るたびにシワや色艶が変化し、世界に一着だけのアイテムに育っていきます。手入れの手間さえも愛おしいと感じられるような、大人の趣味を持った人におすすめです。
シンプルな服装にスパイスを加えたい人
普段は無地のシャツやTシャツばかり着ているという人は、レザーベストを一着持っておくと便利です。全身をモノトーンでまとめて、素材の違いでメリハリをつけるような着こなしができれば、ダサいと言われることはありません。派手な装飾のないシンプルなデザインを選べば、意外とすんなり馴染みますよ。
レザーベストがおすすめできない人
どんなアイテムでも、合わない人は存在します。レザーベストをおすすめできない人は以下のような人です。
トレンドのゆるいカジュアルコーデが好きな人
最近流行りのビッグシルエットや、リラックス感のあるカジュアルウェアが好きな人は避けたほうが無難かもしれません。ゆったりしたスウェットや太めのパンツにレザーベストを合わせると、どうしてもちぐはぐな印象になりやすく、前述のマタギのように見えてしまうリスクが高まります。
周囲からの視線が気になる人
レザーベストはどうしても存在感があり、周囲の目を引くアイテムです。街中で少し浮いてしまうことや、威圧感を与えてしまうことを気にするような、目立つのが苦手な人は避けたほうが良いです。無理をして着ていると、その自信のなさが姿勢や表情に出てしまい、余計にダサく見えてしまうかもしれません。
お手入れが面倒だと感じる人
レザー、特に古着や本革の場合は、独特の臭いやカビの対策が必要です。風通しの良い場所で陰干しをしたり、専用のクリームでお手入れをしたりといった手間をかけられない人は、すぐに劣化させてしまいがちです。また、古着特有のおじさん臭いニオイが苦手な人も、手を出さないほうが賢明かもしれません。
レザーベストのおすすめポイント
ここで、レザーベストの魅力を改めて確認しておきましょう。 おすすめポイントは3つです。
コーディネートの引き締め役になる
柔らかいニットやコットンのシャツに対して、硬質なレザー素材を合わせることで、コーディネート全体がキュッと引き締まります。ぼんやりしがちな中間色の服が多い人でも、黒のレザーベストを羽織るだけで男らしいメリハリが生まれますよ。
体温調節がしやすく動きやすい
袖がないことはデメリットでもありますが、実は大きなメリットでもあります。腕周りが自由になるので動きやすく、車の運転や作業もしやすいです。また、コートの下に着ても腕がパツパツにならず、体幹部分をしっかり温めてくれるので、冬場のインナーとしても優秀なんです。
長く愛用できる相棒になる
しっかりとした作りの本革ベストであれば、10年、20年と着続けることができます。トレンドに左右されない定番の形を選べば、年齢を重ねても渋く着こなせるようになります。自分の歴史を刻んでいけるアイテムとして、愛着が湧くこと間違いなしです。
レザーベストのおすすめアイテム
Schott(ショット)
レザージャケットの代名詞とも言えるアメリカの老舗ブランドです。しっかりとした厚みのある牛革を使用しており、無骨で男らしいデザインが特徴です。バイカーからの支持も厚く、本物を求めるならまずチェックしておきたいブランドですね。着始めは硬いですが、着込むほどに体に馴染んでいきます。
Haruf(ハルフ)
日本のレザーブランドで、日本人の体型に合わせたパターンで作られているのが魅力です。海外ブランドだとサイズが合わないという人でも、すっきりとスマートに着こなせます。デザインもシンプルで都会的なものが多く、きれいめなスタイルにも合わせやすいですよ。価格と品質のバランスが良いのも嬉しいポイントです。
GU(ジーユー)
まずは手軽に試してみたいという人にはGUのフェイクレザーベストも選択肢に入ります。本革のような風合いを再現しつつ、手入れが不要で軽いのが特徴です。トレンド感のあるゆったりとしたシルエットのものも多く、カジュアルな服装に合わせやすいでしょう。ただし、どうしても質感は本革に劣るので、ワンシーズン楽しむつもりで割り切って使うのがおすすめです。
まとめ
レザーベストは確かに着こなしの難易度が高く、選び方を間違えるとダサいと言われてしまうこともあるアイテムです。しかし、自分のスタイルや目的に合ったものを選び、シンプルに着こなせば、男らしさを上げてくれる頼もしい存在にもなります。周りの評価に振り回されすぎず、自分が本当にかっこいいと思える一着を探してみてくださいね。

