手元にさりげない個性を演出できるアイテムとして、リングウォッチが再び注目を集めています。特にカシオ計算機が参入したことで話題となりました。しかし、一部ではリングウォッチはダサいという声も聞かれます。そこで本記事では、リングウォッチがダサいと言われる理由と、おすすめできる人・できない人を解説します。リングウォッチが気になっているけれど、失敗したくないという人はぜひ参考にしてください。
リングウォッチとは?
リングウォッチとは、その名の通り指輪と時計が一体になったアイテムのことです。指時計とも呼ばれます。
一般的には指輪のトップ部分に小さな文字盤やデジタル表示が埋め込まれており、アクセサリーとして楽しみながら時間を確認できるのが特徴です。
かつては雑貨店やお祭りの景品で見かけるような安価なトイアクセサリーが主流でした。しかし最近では、時計メーカーが本気で作った精密なモデルや、有名メゾンブランドが手がけるデザイン性の高いアイテムが登場しています。単なるおもちゃではなく、大人の遊び心を満たすファッションアイテムへと進化しているのです。
リングウォッチがダサいと言われている理由
SNSや口コミをリサーチすると、確かにネガティブな意見も散見されます。なぜダサいと言われてしまうのでしょうか。その理由を深掘りしました。
ガチャガチャのおもちゃに見えるから
リングウォッチに対して最も多いネガティブなイメージは、カプセルトイや子供騙しのおもちゃに見えるという点です。
実際に数百円のガチャガチャでプラスチック製の指輪時計が多く流通していた時期がありました。そのイメージが強く残っているため、大人が身につけていると、年相応のアイテムを選べていない幼稚な人だと思われてしまうことがあります。特に素材がチープなプラスチックや、メッキが安っぽいものだと、この傾向は強くなります。
実用性がなく無理している感があるから
スマホ全盛の現代において、あえて極小の文字盤で時間を確認する行為自体がスマートではないと捉える人もいます。
老眼や視力の問題で見えにくいものを、ファッションのためだけに無理してつけている様子が、野暮ったく映ることがあるようです。機能美を重視する層からは、道具として中途半端であると判断され、それがダサいという評価につながっています。
コーディネートから浮いてしまうから
リングウォッチは指元での存在感が抜群です。そのため、服のテイストと合っていないと唐突な印象を与えてしまいます。
例えば、きちんとしたフォーマルなスーツスタイルに、ポップなデザインのリングウォッチを合わせるとチグハグな印象になります。ハズしアイテムとして計算して取り入れているなら良いのですが、単に面白いからとつけているだけだと、センスがないと思われてしまうリスクがあります。
リングウォッチの評判・口コミ
実際にリングウォッチを購入した人や、使用している人の声を調査しました。良い意見と悪い意見を整理して紹介します。
良い口コミ
- 想像以上にしっかりとした作りで安っぽさを感じない
- スマホをカバンから出さずに時間がわかるので便利
- 飲み会や職場で会話のきっかけになる
- 普通の指輪にはないメカニカルなデザインが可愛い
- 手首が締め付けられないのでデスクワークが快適
購入前は不安だったものの、実物を手にして満足している人が多い印象です。特に最近のメーカー製品は質感が向上しており、大人の鑑賞に堪えうるクオリティが評価されています。また、話のネタになるというコミュニケーションツールとしての側面も高く評価されています。
悪い口コミ
- 文字盤が小さすぎて薄暗い場所だと全く見えない
- 自分で電池交換ができず時計店でも断られた
- 指がむくむと食い込んで痛くなる
- ぶつけて傷がつかないか常に気を使う
- 安物を買ったらすぐにメッキが剥げてしまった
視認性やメンテナンスに関する不満が目立ちます。特に電池交換のハードルは通常の腕時計よりも高い傾向にあります。また、常に何かに触れる指先につけるため、傷や汚れに対する懸念もリアルな声として挙がっていました。
リングウォッチがおすすめな人
賛否両論あるリングウォッチですが、ハマる人にはとことんハマるアイテムです。どのような人におすすめなのかを解説します。
ガジェットやメカ好きな人
精密機器が凝縮されたデザインに惹かれる人には特におすすめです。
小さな筐体の中に時計としての機能が詰め込まれている姿は、単なるアクセサリーにはないロマンがあります。特にカシオなどの時計メーカーが作るモデルは、細部まで作り込まれており、所有欲を満たしてくれます。メカメカしい見た目をファッションのアクセントとして楽しめる人には最適です。
スマホを取り出すのが面倒な人
意外かもしれませんが、実用性を求める人にもおすすめできます。
満員電車の中や、荷物で手が塞がっている時、会議中など、スマホを取り出しにくいシチュエーションは多々あります。そんな時に指元を見るだけで時間がわかるのは非常に便利です。腕時計特有の手首の圧迫感が苦手な人にとっても、快適な代替案となります。
人と違う個性を出したい人
普通の腕時計や指輪では物足りないと感じている人におすすめです。
まだ着用している人が少ないため、身につけているだけで注目を集められます。個性的なファッションを好む人や、話題作りをしたい営業職の人など、コミュニケーションのフックとして活用したい人に向いています。指輪の重ね付けなどで、自分なりのスタイルを構築できる人なら、ダサいと言われることはまずありません。
リングウォッチがおすすめできない人
逆に、購入を避けた方が無難な人もいます。以下のようなタイプの人にはおすすめできません。
視認性を最優先する人
パッと見て瞬時に正確な時間を把握したい人には不向きです。
どんなにデザインが良くても、文字盤は極小サイズです。老眼の傾向がある人や、視力が弱い人にとっては、時間を確認するたびにストレスを感じることになります。実用的な時計としての機能を第一に求めるなら、スマートウォッチや通常の腕時計を選んだ方が幸せになれます。
保守的なファッションを好む人
ベーシックで目立たない服装を好む人には、リングウォッチはノイズになる可能性があります。
アイテム自体の主張が強いため、さりげないおしゃれを目指す場合には難易度が高いアイテムです。TPOを過度に気にする環境や、堅いビジネスシーンでは、おふざけアイテムと見なされる危険性もあるため、避けた方が良いでしょう。
メンテナンスを面倒に感じる人
使い捨てではなく長く使いたいけれど、手間はかけたくないという人にはおすすめできません。
多くのリングウォッチは防水性能が低く、手洗いのたびに外すなどの配慮が必要です。また、電池交換も特殊な工具が必要だったり、対応してくれる店が限られたりします。メンテナンスフリーで気楽に使いたい人には不便に感じることが多いでしょう。
リングウォッチのおすすめポイント
ここで、リングウォッチの持つ独自の魅力を整理しておきましょう。おすすめポイントは3つです。
アイスブレイクになる話題性
リングウォッチ最大のおすすめポイントは、コミュニケーションツールとしての優秀さです。
名刺交換の時や、レジでお金を払う時など、指元は意外と見られています。それ時計ですか?と聞かれることが多く、そこから会話が弾むことがあります。初対面の人との距離を縮めるきっかけとして、これほど有効なアクセサリーはなかなかありません。
身体的な開放感
腕時計の締め付けや重さから解放されるのも大きなメリットです。
夏場に腕時計の下に汗をかいたり、パソコン作業中にバックルが当たって邪魔になったりする経験は誰にでもあるでしょう。リングウォッチなら手首はフリーになります。身軽さを維持しながら時間も確認できる、新しいライフスタイルを提供してくれます。
コレクションとしての楽しさ
小さなボディに技術やデザインが詰まっているため、収集する楽しさがあります。
色違いで揃えたり、その日の気分で付け替えたりと、ジュエリー感覚で楽しめます。価格帯も手頃なものから高級ラインまで幅広いため、少しずつお気に入りを増やしていく喜びがあります。特に生産数が限られているモデルも多く、宝探しのようなワクワク感も魅力の一つです。
リングウォッチのおすすめアイテム
最後に、ダサいと思われない、品質とデザインに優れたおすすめのリングウォッチを紹介します。
カシオ CRW-001シリーズ
現在、最も間違いのない選択肢と言えるのがカシオのリングウォッチです。
時計事業50周年を記念して作られたこのモデルは、カプセルトイとは一線を画します。メタルインジェクション成型によるフルメタルのケース、本物の時計と同じ製造工程で作られたガラス接着など、妥協のない作り込みがされています。安っぽさは皆無で、大人がつけるに相応しいガジェットとしての品格があります。人気すぎて入手困難なのが唯一の難点ですが、見つけたら即買いすべきアイテムです。
リルサークルなどのデザインブランド
アクセサリーブランドが手がけるリングウォッチは、ファッションへの馴染みが抜群です。
例えばリルサークルなどは、北欧デザインを意識したミニマルな外観が特徴です。時計であることを主張しすぎず、ゴールドやシルバーのバングルと合わせても違和感がありません。女性の指にも馴染みやすく、きれいめなコーディネートにも合わせやすいため、初めてのリングウォッチとしてもおすすめです。
ヴィンテージのセイコーやシチズン
人とかぶりたくないなら、昭和レトロなヴィンテージ品を探すのも手です。
かつて日本の時計メーカーが技術を競っていた時代のリングウォッチは、宝飾品のような美しさがあります。カットガラスが使われていたり、手巻き式だったりと、現行品にはない温かみがあります。メンテナンスには気を使いますが、アンティークジュエリーとして身につければ、センスのある人として一目置かれること間違いありません。
まとめ
リングウォッチがダサいと言われる主な理由は、おもちゃのような見た目や、唐突なコーディネートによるものです。しかし、選び方と合わせ方さえ間違えなければ、決してダサいアイテムではありません。
むしろ、カシオのような本格的なメーカーの参入により、ガジェットとしての価値やファッションアイテムとしての地位は向上しています。スマホ依存から少し距離を置きたい人や、会話のネタが欲しい人にとっては、非常に実用的で楽しい相棒となるでしょう。
安価なプラスチック製を避けて、金属の質感がしっかりしたものを選ぶこと。そして、自信を持って楽しんで身につけること。これがダサいと言わせないための最大の秘訣です。
