オーバーオールがダサいと言われる理由とは?おすすめできる人・できない人【評判】

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ワークウェアとしての出自を持ちながら、今やファッションの定番アイテムとしても愛されているオーバーオール。そのリラックスしたシルエットと、インナー次第で表情を変えるカジュアル感が魅力です。

しかし、SNSやYouTubeなどを見ると、一部ではオーバーオールはダサい、子供っぽくて恥ずかしい 、着こなしが時代遅れで野暮ったいといったネガティブな評価もあるようです。   

そこで本記事では、オーバーオールがダサいと言われる具体的な理由と、実際の評判・口コミをリサーチ。その上で、アイテムの特性に基づき、おすすめできる人・できない人を解説します。「オーバーオールが欲しいけど、もしかしてダサい?」と不安な人はぜひ参考にしてください。

目次

オーバーオールとは?

オーバーオールとは一般的に、胸当て(ビブ)とサスペンダー(吊り紐)が一体化したパンツのことです。

そのルーツは19世紀後半にまで遡り、労働者のための保護服、つまり作業着として普及したのが始まりと言われています 。当初は機能性や耐久性が最優先されていました。   

よく似たアイテムにサロペットがありますが、少し傾向が違うようです。オーバーオールは、デニムやコーデュロイ、ヒッコリーといった厚手で丈夫な生地で作られ、背中側も布で覆われている(背当てがある)ワークテイストの強いデザインが多いのが特徴です 。   

対照的にサロペットは、現代のファッションでは、より薄手の生地(リネンやポリエステルなど)で作られたり、背中がクロスした細い紐だけだったり、Vネックでドレッシーなデザインだったりと、より女性的で上品なニュアンスを持つアイテムを指すことが多いようです 。   

オーバーオールの歴史は、単なる作業着に留まりません。1960年代にはヒッピーカルチャーの象徴として 、また1980年代にはポップスターが着用したことで 、ファッションアイテムとしての地位を確立しました。   

このように、オーバーオールは作業着としての武骨さと、ファッション性という二つの顔を持っています。そして、ダサいと言われてしまう理由の多くは、この特徴から来ているのかもしれません。

オーバーオールがダサいと言われている理由

定番アイテムのオーバーオールが、なぜダサい、時代遅れと評されてしまうのでしょうか。SNSやYouTubeの生の声を見てみると、理由はいくつかあるようです。

これらは個人の感想だけでなく、アイテムが元々持っている特徴にも関係しています。

子供っぽく見えてしまうから

オーバーオールがダサいと言われる最大の理由は、子供っぽさにあるようです 。   

SNS上では、いい大人が着るには恥ずかしい、幼く見えてしまうといった声が多く見られました。

これは、オーバーオールが子供服の定番デザインとして広く普及していることに関係しています 。多くの人が子供が着る服というイメージを持っているため、大人が着ると若作りしているように見え、ネガティブな印象につながりやすいのかもしれません。   

特に、インナーにカラフルな柄物や発色の良いTシャツを合わせたり、全体を明るい色でまとめすぎたりすると、その子供っぽさがさらに強まってしまいます 。   

スタイルが悪く見えて野暮ったいから

スタイルが悪く見える、寸胴に見えるといったシルエットへの不満も多いようです 。   

オーバーオールは構造上、ウエストのくびれを完全に隠してしまいます。そのため、女性的なS字ラインは失われ、体全体がメリハリのない野暮ったいシルエットになりがちです。

特に注意したいのが、お腹周りやヒップラインを隠す「体型カバー」目的で、あえてゆったりしたオーバーサイズを選ぶことです。この、体型カバーのためのオーバーオールという考え方自体が、今や時代遅れの着こなしと見なされているようです 。   

単に太って見えるだけでなく、服に着られているようなだらしない印象を与えてしまいます。

さらに、胸当て(ビブ)の位置が下がりすぎ、鎖骨から遠くお腹に近くなると、極端に胴が長く足が短く見えてしまいます。この重心の崩れが、シルエットを野暮ったく見せる大きな原因になっています 。   

着こなしが古臭く、時代遅れに見えるから

古臭い、流行おくれといったイメージも根強くあるようです 。   

オーバーオールは90年代のストリートファッションなどで大流行した背景があるため、当時を知る人からは、今さら?終わったアイテム、といった冷めた目で見られることもあります。

当時の流行(例えば、ピチピチのインナーや、逆にダボダボすぎるトップス)を引きずったような「今っぽさ」のない着こなしをしていると、一気に昔の人という印象を与えてしまいます 。定番アイテムだからこそ、着こなしのアップデートを怠ると、すぐに時代遅れと思われてしまうのかもしれません。   

本気の作業着に見えてしまうから

もともとが作業着なので 、お洒落に着こなそうとしても、本気の作業着にしか見えない問題もあるようです 。   

SNSでは、おしゃれのつもりで着ていったら「今日、日雇いバイト?」と聞かれて恥ずかしかった、という声も見られました。

これは特に、素材感やディテールに関係します。洗いのかかっていない硬い生デニム、濃紺すぎるインディゴブルー、ハンマーループやツールポケットといった本格的なワークディテールが過度に施されているもの。

これらは本物ではありますが、ファッション性が薄れ、本気度が増してしまいます。

結果として、それが意図した「外し」でなく、単にそれしか持っていなかったように見えてしまい、安っぽい 、つまりファッションに無頓着な印象を与えてしまう危険があります。   

致命的なトイレの問題

見た目の問題だけでなく、純粋な機能性として、トイレが大変すぎるという声も多いです 。試着室では気づきにくい落とし穴かもしれません。   

オーバーオールを着用していると、トイレ(特に個室)の際、まずアウターを脱ぎ、次に肩紐を両方外し、上半身部分を脱ぎ、ようやく腰まで下ろす、という非常に面倒な手順を踏む必要があります 。冬場などは、ほぼ裸に近い状態になることに強い抵抗を感じる人もいます。   

さらに、多くの経験者が語るのが、下ろした裾がトイレの床にベったりと付いてしまうという、現実的な不衛生さの問題です 。   

この機能的な不便さ、不快感、不衛生さが、デザインは好きだったけど、もう着ないと決める致命的な理由になっているようです。

オーバーオールの評判・口コミ

実際にオーバーオールを買った人や、着ている人はどう感じているのでしょうか。SNSやレビューサイトの生の声を、良い点と悪い点にわけてみました。

良い口コミ

  • インナーを変えるだけで雰囲気がガラッと変わるから、コーデが意外と楽。Tシャツならカジュアル、ブラウスなら甘めに振れる    
  • お腹周りの締め付けがゼロで、ヒップラインも完全に隠せるのが最高。このリラックス感は他のボトムスでは味わえない    
  • デニムは子供っぽくなる気がして、思い切って白やリネン素材を選んだら大正解。一気に大人っぽく清潔感が出た    
  • LeeやUngridの古着っぽい絶妙な色落ち加工がたまらない。これ一枚羽織るだけで「わかってる感」が出る    
  • 秋冬にアウターを羽織った時の重ね着バランスが、普通のパンツスタイルより断然可愛く仕上がる    

悪い口コミ

  • とにかくトイレが面倒すぎる。特に冬場はアウターも脱ぐ必要があって地獄。もう二度と履かない    
  • 外出先の公衆トイレで、裾が汚い床にベったりと付くのが不衛生で耐えられない。構造的欠陥だと思う    
  • 着ていったら家族に「今日の服、ダサいね」「マリオみたい」とストレートに言われて恥ずかしかった    
  • 試着した瞬間、鏡に映った自分に絶句。想像の10倍は太って見えた。この寸胴シルエットは私には無理    
  • ネットのセールで安いのを買ったら、生地がペラペラで本当に安っぽい作業着だった。外には着ていけない    

オーバーオールがおすすめな人

これまでの流れで、オーバーオールは着る人を選ぶアイテムだと感じたかもしれません。

オーバーオールの特性を活かせる、おすすめな人を3つのポイントでわけてみました。

上級の着こなしを楽しめる人

オーバーオールは、それだけでコーデが完成する楽な服ではありません。むしろ、インナーや小物、ヘアメイクでどう味付けするかが問われる、着る人のセンスが問われる上級者向けのアイテムです。

子供っぽい という最大の欠点を逆手に取り、あえてインナーにシアートップス や繊細なレースのブラウス を合わせて色気を足したり、作業着感を中和するために足元に華奢なヒール やドレッシーな革靴 を合わせたりする。   

こうした高度なスタイリングを楽しめる、ファッション中級者から上級者の人には、とても魅力的なアイテムと言えるでしょう。

古着やワークウェアの背景を愛せる人

作業着感 や古臭さ といった点を、そのまま「味」や「本格的」な魅力として受け入れられる人です。   

アイテムの歴史的背景 、デニム特有の経年変化 、あえての野暮ったさや武骨さを、本物の魅力として理解し、自分のスタイルに落とし込める人。   

そうした本物志向の人にとって、オーバーオールは流行を超えた相棒になるかもしれません。

リラックス感を重視する人

お腹や腰回りの締め付けがないリラックス感は、オーバーオールならではの魅力です 。   

ただし、体型カバーを一番の目的にすると、時代遅れの野暮ったい着こなしになりがちです 。   

あくまでリラックス感を求めつつ、寸胴に見えることを理解した上で、アクセサリー や髪型 、メイクなどでだらしなく見えないようお洒落にも気を配れる人。このバランスが取れる人にはおすすめです。   

オーバーオールがおすすめできない人

どんなアイテムでも、合わないと思う人は一定数います。

オーバーオールをおすすめできない人は、以下のような人です。

服の脱ぎ着の楽さや利便性を求める人

やはり、あのトイレ問題は無視できません 。これはセンスで解決できる問題ではないです。   

服の脱ぎ着の手間を非効率、ストレスと感じる人、外出が多い人、衛生面を気にする人にとって、オーバーオールは不便な服に感じるでしょう。

利便性を重視する人には、はっきりおすすめできません。

きれいめ・上品な服装が求められる人

アイテムの基本はカジュアルなワークウェアです 。もちろん、着こなしで上品に見せることはできます 。   

しかし、それはあくまでカジュアルアイテムを上品に着こなしているという範囲です。

ビジネスカジュアルや、TPOが求められる保護者会、上質なレストランでの会食など、本質的な上品さが求められる場面には不向きです。日常的にきれいめな服装を求められる環境の人には、着ていく場所が限られてしまうかもしれません。

着痩せやスタイルアップを期待する人

オーバーオールは、基本的に着痩せするアイテムではありません 。   

むしろ、ウエストのくびれを隠し、寸胴に見せるため、スタイルを悪く見せるリスクの方が高い服です。

世の中には、着るだけでスタイルが良く見える服もたくさんあります。服を着るだけでスタイルが良く見えることを期待する人にとっては、期待外れに終わる可能性が高いです。

オーバーオールのおすすめポイント

ここで、オーバーオールの魅力を確認しておきましょう。

ダサいという評価を避けるための、着こなしのポイントにもなります。

インナー次第で印象が変わる着回し力

オーバーオールは、インナーが主役になる服と考えると分かりやすいかもしれません。子供っぽいという懸念も、インナーの選び方で変えられます 。   

例えば、定番の白Tシャツでシンプルにまとめるのはもちろん 、透け感のあるシアートップスを合わせれば一気にトレンド感と色気が加わります 。   

フェミニンなフリルブラウスで甘辛く 、あるいはパリッとしたシャツでクリーンな印象にする など、インナー次第で印象を大きく変えられるのが強みです。   

素材選びで作業着感をなくす

安っぽい作業着 や、本気の作業着 に見える問題は、素材選びでかなり解決できます。   

大人が着るなら、思い切ってデニム以外を選ぶのもおすすめです。

例えば、程よいハリ感のあるツイル素材 、春夏に映えるリネン(麻)、秋冬に活躍するコーデュロイ 、さらには光沢のあるサテン生地 などです。   

これらの素材は、デニム特有のワーク感や子供っぽさを和らげてくれ、ファッションとして選んでいることが伝わりやすくなります。

アウターとの重ね着が楽しめる

一枚で着ると寸胴に 見えがちなシルエットも、アウターを羽織ることで印象が変わります 。   

オーバーオールは、実は秋冬の重ね着で活躍するアイテムです。

例えば、ロングシャツやロングカーディガンを羽織れば、縦のライン(Iライン)が強調され、スッキリとした印象を与えられます 。また、テーラードジャケット や、レザージャケット のように、あえてきれいめなアウターを重ねることで、洗練された着こなしになります。   

オーバーオールのおすすめアイテム

ダサいという不安を払拭し、大人の着こなしを実現するために、具体的なアイテムを3つ紹介します。

アニエスベー(agnès b.)のサテンサロペット

大人がきれいめに着こなす入門編としておすすめです。ランキングでも人気のアニエスベー は、サテン生地のサロペットなどを展開しています 。   

デニム特有の作業着感や子供っぽさがなく、光沢のある素材が上品な印象を与えてくれます。胸当てが小さくVネックに近いデザインのものなら、寸胴にも見えにくく、インナー次第でドレッシーに着こなすことも可能です 。   

アングリッド(Ungrid)のヴィンテージ風デニム

本物志向で「こなれ感」を出したい人には、アングリッドのアイテムが向いています 。   

良い口コミでも「古着っぽい絶妙な色落ち加工がたまらない」と評価されているように、計算された自然な風合いや、洗いこむことによる独特の色落ちの変化が魅力です 。   

一見するとカジュアルですが、ヒールや上質なバッグと合わせることで、深みのある大人のスタイルが完成します 。   

ディッキーズ(Dickies)の裾ドロストオーバーオール

トレンド感と機能性を両立したいなら、ディッキーズのアイテムも良い選択肢です。

例えば「裾ドロストオーバーオール」は、裾を絞ってシルエットを変えられるのが特徴です 。   

裾を引きずる心配がないため、小柄な人でもバランスが取りやすいのが嬉しいポイントです 。ワークウェアの王道ブランドでありながら、現代的な着こなしにも対応できるデザイン性が魅力です。   

まとめ

オーバーオールがダサい、子供っぽい、時代遅れ と言われるのには、作業着としての背景 や、寸胴に見えやすいシルエット など、アイテム固有の理由があるようです。   

さらに、SNSで多くの共感を集める、見過ごせないトイレの問題 もあります。   

しかし、これらの懸念点の多くは、着こなしの工夫によって克服可能です。子供っぽさは、シアートップス やブラウス といった大人のインナーで中和できます。作業着感 は、デニムを避け、リネン やコーデュロイ といった素材選びで回避できます。   

最終的に、オーバーオールは着る人を選ぶアイテムです。本記事で解説したおすすめできる人・できない人の基準をご自身のスタイルやライフスタイル(特にトイレの不便さをどれだけ許容できるか)と照らし合わせ、納得のいく選択をしてみてください。

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