シップスがダサいと言われる理由とは?おすすめできる人・できない人【評判】

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SHIPS(シップス)は、ビームスやユナイテッドアローズと並ぶ、日本の「セレクトショップ御三家」の一つです。

そのルーツは1952年の「三浦商店」まで遡り 、品のあるクリーンなスタイルを提案し、多くの大人から長年支持されてきました。   

しかし、ネットやSNSでは、シップスはダサい、もしかして時代遅れ?といった、不安になるような声も見かけます。

そこでこの記事では、なぜシップスがダサいと言われることがあるのか、SNSやYouTubeの情報を基にその理由を探っていきます。

実際の評判や口コミ、おすすめできる人・できない人の特徴も解説します。

シップスの服が欲しいけれど、世間の評価が気になって不安だ、という人はぜひ参考にしてください。

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目次

SHIPS(シップス)とは?

SHIPS(シップス)は、1950年代に上野のアメ横で「三浦商店」として始まったのがルーツです 。1970年代からセレクトショップとして本格的にスタートし、日本のトラッドスタイルを引っ張ってきた存在です。   

ブランドの核となる考え方は「Stylish Standard(スタイリッシュ・スタンダード)」です。これは、流行を追いかけるのではなく、上質でトラッドなアイテムを現代風に解釈し、定番として提案し続けるという哲学です。

この考え方に基づき、銀座に本店を構え 、質の高いオリジナル商品の開発に力を入れつつ、世界中からこだわりのアイテムをセレクトしています。   

今のSHIPSは、ブランドラインが多様化しているのも大きな特徴です。

  • SHIPS(メインライン):ブランドの中核です。上質なオリジナル商品と、こだわって選んだセレクトアイテムを扱います。
  • SHIPS Primary Navy Label(シップス プライマリー ネイビー レーベル) :メインラインよりもさらに上質で、本質的な「品」を追求する、大人のためのハイエンドラインです。   
  • SHIPS any(シップス エニィ) :2020年に始まった、ネット通販を主力とするライン。「”any”one, “any”time, “any”where(誰でも、いつでも、どこでも)」をコンセプトに、買いやすい価格帯のカジュアルウェアを、ファミリー層向けに展開しています 。   

「銀座のトラッド」であるメインラインと、「郊外のファミリーウェア」であるSHIPS any。

この異なる客層に向けた路線が「SHIPS」という一つの看板で共存している点が、最近のブランドイメージを考える上でとても重要です。

SHIPS(シップス)がダサいと言われている理由

確かな歴史と実績を持つシップスが、なぜダサいと言われることがあるのでしょうか。

SNSやYouTubeのレビューを分析すると、他のセレクトショップにはない、シップス特有の理由が見えてきました。

理由1:良くも悪くも「コンサバ」で「無難」なスタイルが中心だから

シップスの最大の魅力であり、同時に弱点とも言えるのが、その品のあるきれいめなスタイルです。

SNSやレビューでは、コンサバすぎるのは自分らしくない 、といった声に見られるように、そのスタイルは保守的、あるいは無難と評されます。   

これは、ブランドのルーツであるアイビー・リーグのスタイル  に忠実な証拠でもあります。ポロシャツ、チノパン、ブレザーといった、いわばファッションの模範解答のようなアイテムが今も強みです。   

しかし、今のファッショントレンドは、オーバーサイズやストリート、Y2K(2000年代)リバイバルといった、少し「攻めた」スタイルが中心です。

SNSをよく使う10代・20代から見れば、シップスの模範解答のような服装は、個性がなく退屈で、地味に映ってしまうようです。

この「無難」さは、裏を返せば野暮ったい、センスがないと受け取られがちです。特にファッションで個性を出したい層にとって、シップスのコンサバな服はダサい、という評価になってしまいます。

理由2:「おじさんっぽい」「時代遅れ」と感じる年齢層のミスマッチ

シップスは公式には20代〜40代という、幅広い層をターゲットにしています 。   

しかし、先ほどの「コンサバ」「トラッド」という特徴  は、現実には30代後半から40代以上の、落ち着いた大人の層に最も強く響くものです。   

X(旧Twitter)やYouTubeのコメントでは、シップスはお父さんやおじさんが着ているイメージ、新入社員が着るなら品があっていいけど、学生が着ると古臭い、といった声が目立ちます。

これは、ブランドの主力商品が、こだわりのビジネススーツ  や高品質なニット  など、若者が日常的に手を出すにはテイストも価格も「大人すぎる」ためです。   

結果として、ターゲット層の下限である20代  がブランドを見た時、そこにいるのは自分の親世代です。   

それが、時代遅れ、おじさんくさい、といった拒否反応になり、ダサいという言葉で表れているのかもしれません。

理由3:廉価ライン「SHIPS any」の存在が「安っぽい」イメージを助長

ダサいという評価には、安っぽいというニュアンスが含まれることもあります。

この点で、2020年に始まった「SHIPS any」  の存在は無視できません。   

「any」はファミリー層をターゲットにし、ネット通販を主力とする戦略  のため、価格帯はメインラインよりかなり抑えられています。この戦略自体は成功し、新しい顧客層をつかんでいます。   

しかし、SNSなどの口コミを見ると、WEB限定のキーホルダーを買ったら驚くほど安っぽかった、リングがおもちゃみたいで使うのが恥ずかしい 、というような、厳しいレビューが見つかります。   

消費者は「SHIPS」と「SHIPS any」を厳密には区別しません。

「SHIPS」の看板で「おもちゃみたい」  な商品を一度経験すると、シップスもこの程度か、終わった、というブランド全体への失望感につながります。これが、安っぽい、ダサいというイメージを生んでしまうのです。   

本来のSHIPSは、こだわりのスーツ  や「質が良い」と評されるニット  が売りだったはずです。   

しかし、「any」ライン  の拡大が、SHIPSが築いてきた上質というイメージを薄め、「安っぽい」というネガティブな評価を助長している面は否めません。   

SHIPS(シップス)の評判・口コミ

SNSやレビューサイトから、シップス特有の良い口コミと悪い口コミを整理しました。

良い口コミ

悪い口コミ

SHIPS(シップス)がおすすめな人

これまでの分析を踏まえ、シップスはどのような人におすすめなのかを解説します。

流行よりも「品」と「質」を重視する30代〜40代以上の大人

SNSでダサいと評する層は、主にトレンドの最先端を追いかける若者たちです。

逆に言えば、シップスは「トレンドからの脱却」を目指す大人の男性・女性に最適です。

一時的に消費される服ではなく、質の良いニット  や、しっかりした生地  のように、素材と縫製に裏打ちされた「本物」を求める30代以上の大人。   

こういった人にとって、シップスのコンサバさ  は「信頼できる品質」の証となります。   

オン・オフ兼用で使える「きれいめカジュアル」を求める人

シップスの「無難」さは、裏を返せば「圧倒的な汎用性の高さ」を意味します。

例えば、シップスのシャツやスラックスは、平日はジャケットを羽織ってビジネスシーン  で使い、休日はニットやスニーカーと合わせてカジュアルダウンできます。   

「私服の制服化」を目指す人や、仕事と休日の服装をうまく両立させたい人にとって、シップスのきれいめなアイテムは心強い味方になるでしょう。

こだわりの「別注アイテム」で差をつけたいセレクトショップ好き

シップスの真価は、オリジナル商品だけでなく「別注(コラボレーション)」  にもあります。   

特筆すべきは、そのセレクト眼です。G.H.BASSのローファー  やQUODDYのモカシン  など、流行り廃りのない「本物のトラッド」ブランドとの別注を長年繰り返しています 。   

これらのアイテムは、トレンドに詳しいというより「服の歴史に詳しい」ことを示す、玄人好みの逸品です。

他人とは被らない、本質的な部分で差をつけたいファッション上級者にこそおすすめです。

SHIPS(シップス)がおすすめできない人

一方で、次のようなタイプの人には、シップスはダサい、物足りないと感じられる可能性が高いです。

常に最先端のトレンドや「攻めた」デザインを追いかけたい人

シップスがダサい、時代遅れと言われる最大の理由がこれです。

シップスの哲学は、あくまで「Stylish Standard(スタイリッシュ・スタンダード)」  です。   

もしあなたが、韓国ファッションやストリートウェア、あるいは奇抜な色使いや極端なシルエットの服を求めているなら、シップスのお店に行っても、退屈で古臭いと感じるだけかもしれません。

ファッションに「個性」や「遊び心」を強く求める20代

シップスの服は「調和」を重んじます。良く言えば上品 、悪く言えば地味です。   

20代の若者が求める「自分らしさ」の表現や、エッジの効いた「遊び心」は、シップスの得意分野ではありません。

周りからお洒落だねと注目されたい人よりも、育ちが良さそうだね、と思われたい人向けのブランドです。

自己表現の手段としては、物足りなく感じる可能性が高いです。

コストパフォーマンス(価格対デザイン)を最重要視する人

シップスは、価格帯において少し中途半端な立ち位置にいます。

安っぽいと酷評されるWEB限定品  がある一方で、高品質ですが高価なビジネススーツ  も混在しています。   

「安さ」だけを求めるならファストファッションの方が優秀ですし、「デザインの奇抜さ」を求めるなら他のブランドの方が優れています。

シップスの価格は、あくまで「品質」と「トラッドな世界観」への対価です。

その価値観に共感できない場合、なぜこの無難な服がこんなに高いのか、とコストパフォーマンスの悪さだけが目についてしまうでしょう。

SHIPS(シップス)のおすすめポイント

ネガティブな評価がある一方で、シップスが長年一流であり続ける理由、つまりおすすめのポイントを3つ紹介します。

伝統と品質に裏打ちされた、オリジナルの「スーツ」と「ニット」

安っぽい  という評価を真っ向から覆すのが、メインラインのオリジナル商品です。   

特に、ブランドがこだわりを注ぐビジネススーツ  は、セレクトショップ随一の品質とも評されています。   

公式動画  で語られているように、インポート生地に頼るだけでなく、型紙から縫製まで「黄金比」を追求したシルエットは、日本人男性を最も美しく見せるように設計されています。   

また、質の良いニット  という口コミが示す通り、ニットウェアも定番の人気商品です。   

素材の良さ、デザインの普遍性は、シップスが「トラッド」  を深く理解している証拠です。   

他ブランドの魅力を引き出す、玄人好みの「別注(コラボ)」

シップスのバイヤー(仕入れ担当者)の「目利き」は、他のセレクトショップと一線を画します。

単に流行りのブランドとコラボするのではなく、シップスの「トラッド」という軸に沿ったブランドを選び抜いています 。   

例えば、G.H.BASS  やNew Era 、QUODDY  など、アメリカの伝統的なブランドとの別注は、まさに「本物」を知る大人のためのアイテムです。   

これらの別注品は、シップスが時代遅れなのではなく、「時代を超越したスタンダード」を提案していることの証明です。

家族で楽しめる「SHIPS any」による、幅広い層へのリーチ

ブランドイメージを薄めた、と批判的に分析した「SHIPS any」  ですが、これは同時に大きな強みでもあります。   

「any」はファミリー層という新しい顧客層の開拓に成功しています 。親子でリンクコーデを楽しむなど、これまでのシップスではできなかった新しい価値を提供しています。   

スマホが操作できるグローブ  のように、機能的で優れたアイテムも存在します。   

本家シップスの「品」のエッセンスを、より買いやすい価格で体験できる入門編として、ブランド全体の裾野を広げる重要な役割を担っています。

SHIPS(シップス)のおすすめアイテム

ダサいという評価を回避し、シップスの魅力を最大限に楽しむためのおすすめアイテムを紹介します。

【定番】オリジナルスーツ (Lassher Mills / Loro Pianaなど)

シップスのこだわりが最も詰まったアイテムです 。   

特に「Lassher Mills(ラッシャーミルズ)」のウールモヘアスーツなどは、英国の伝統的な生地を使いつつ、現代的なシルエットに落とし込んでいます。

これは、ダサいという評価とは無縁の、ビジネスマンの「戦闘服」として、まず最初に検討すべきアイテムです。

【別注】G.H.BASS(ジーエイチバス) 別注ローファー

シップスの「トラッド魂」を象徴するアイテムです 。   

アメリカの老舗G.H.BASSの定番「LOGAN(ローガン)」を、上質なレザーや特別なカラーリングで別注しています。

ジーンズにもスラックスにも合う万能性は、まさに「Stylish Standard」です。これをダサいと感じる人は、そもそもトラッドスタイルが好みではないのでしょう。

【高品質】オリジナル ハミルトンラムズウール ニット

「質の良いニット」  という口コミを裏付ける、冬の定番アイテムです。   

オーストラリアのハミルトンで育てられた上質な子羊の毛(ラムズウール)を使っており、驚くほど柔らかく、保温性が高いのが特徴です。

デザインはとてもシンプルですが、この「素材の良さ」で勝負する姿勢こそ、シップスが他のショップと一線を画すポイントです。

まとめ

SHIPS(シップス)がダサい、時代遅れと言われる主な理由は、その「コンサバ」  で「無難」なスタイルが今のトレンドと合わないこと。   

そして、「SHIPS any」  という買いやすいラインの登場で「安っぽい」  というイメージが一部で広まったことにあります。   

しかし、これらの評価はブランドの一面に過ぎません。

その本質は、こだわりのスーツ  や高品質なニット  に代表される「高品質なオリジナル商品」と、G.H.BASS  の別注などに見られる「玄人好みのセレクト眼」  にあります。   

もしあなたが、トレンドの最先端や個性的なデザインを求めるならば、シップスはダサいと感じるかもしれません。

しかし、流行に左右されない「品」と「質」を求め、長く愛用できる「本物」のトラッドスタイルを探しているなら、シップスは今でも最高の選択肢の一つです。

大切なのは、ブランドの多面的な特徴を理解し、「SHIPS any」の安価なアイテムではなく、メインラインのオリジナル品やこだわりの別注品を選ぶことでしょう。

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