ヴァーグウォッチがダサいと言われる理由とは?おすすめできる人・できない人【評判】

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ヴァーグウォッチ(Vague Watch Co.)は、ヴィンテージ風のデザインが人気の日本の時計ブランドです 。コンセプトは「アンティークウォッチの雰囲気を手軽に」 。   

しかし、いざ買おうかと調べてみると「ヴァーグウォッチ ダサい」という言葉が目に入ります。ほかにも「安っぽい」「時代遅れ」「恥ずかしい」といった、ネガティブな声もゼロではありません 。   

「デザインは好きだけど、買ってからダサいと思われないか」と不安な人もいるかもしれません。

そこでこの記事では、ヴァーグウォッチがなぜダサいと言われてしまうのか、その理由をSNSや海外の評価  も踏まえて解説します。そのうえで、おすすめできる人・できない人をはっきり分けて紹介します。   

目次

ヴァーグウォッチとは?

ヴァーグウォッチは、もともとアンティーク時計を専門に扱ってきたヨシダトレードカンパニーという会社が立ち上げたオリジナルブランドです 。   

長年の経験を活かし、「アンティーク時計の雰囲気を、もっと手軽に楽しんでほしい」という想いから生まれました 。   

一番の特徴は、あえて古く見せる「エイジング加工」です 。大手国内メーカーでは難しいような細かな作り込みにこだわりがあり、時計屋というよりも、セレクトショップなどで「服屋が提案する時計」として人気を集めてきました 。   

時計でありながら、ファッションのアクセサリー感覚で着けられるブランドと言えます。

ヴァーグウォッチがダサいと言われている理由

デザイン性が評価される一方で、なぜ「ダサい」という声が上がってしまうのでしょうか。それには、ヴァーグウォッチの少し特殊な立ち位置が関係しているようです。

有名時計の「オマージュ」だから

ヴァーグウォッチへの批判として最も多いのが、そのデザインが有名時計の「オマージュ」であることです 。   

たとえば、代表モデルの「BLKSUB(ブラックサブ)」 は、ロレックスのヴィンテージ・サブマリーナー(特にミルサブ) にそっくりですし、角形の「Carré(カレ)」 はカルティエのタンクを思わせます 。   

この「オマージュ」という手法は、時計好きの間で昔から賛否が分かれるテーマです。もちろん、ブランドロゴは違うので法的な「偽物」とは異なります 。   

しかし、デザインという一番大事な部分を借りていることに変わりはなく、海外の著名な時計レビュアーからは「ファッションブランドが作る”偽”ヴィンテージロレックス!LAME(ダサい)!」と、かなり手厳しく批判されたこともあります 。   

時計をステータスや職人技の象徴と考える人たちにとって、デザインの「上辺だけ」を真似た時計は、オリジナリティに欠ける安易なものに見えてしまうのです。

その結果、「本物を買えない人の時計」「時計に詳しい人の前で着けるのは恥ずかしい」と感じる人が出てきて、ダサいという評価に繋がっているようです。

質感が「安っぽい」と思われる

次に、安っぽいという評価です。

ただ、実際の購入者のレビューを見ると少し面白いことがわかります。「質感は予想より遥かに良かった」 と満足する声がある一方で、同じ人が「細かなチープ感を感じる」 ともコメントしているのです。   

これはつまり、ヴィンテージ風の「雰囲気作り」は価格以上によくできているけれど、細かな部分の仕上げや時計の中身(ムーブメント)自体は、価格相応だということです。

中身はクオーツ式(電池式) か、信頼性の高い日本製の自動巻き  が多く、実用上はまったく問題ありません。   

ですが、見た目が「ヴィンテージロレックス」だと、中身もすごいのではないかと無意識に期待してしまいます。その期待とのギャップが「安っぽい」という感覚を生むのかもしれません 。   

ドラマで流行りすぎて「時代遅れ」感がある

ヴァーグウォッチは「服屋が提案する時計」 として、ファッション感度の高い層に支持されてきました。   

その知名度が爆発的に上がったきっかけは、人気ドラマ『99.9-刑事専門弁護士-』で、主演の松本潤さんが着用したこと 。   

これで一気に多くの人が買い求めましたが、ファッションの世界では、流行りすぎたアイテムはブームが去ると「あの時流行ったもの」というレッテルを貼られがちです。

当時のブームを知っている人からは、数年が経った今、かえって「時代遅れ」や「終わった」という、ミーハーなイメージで見られてしまう側面があるようです。

ヴァーグウォッチの評判・口コミ

SNSやECサイトから、特徴的な口コミをまとめました。

良い口コミ

  • 価格帯を考えれば、質感は予想より遥かに良かった    
  • 本物のアンティークは高価で気を使うが、これなら普段使いにちょうどいい    
  • 文字盤のレトロ感とエクステンションベルトの装着感が非常に気に入った    
  • 手首が細い(当方手首周り15cm)が、Coussinの32mmのサイズ感が自然で良い    
  • 本物のヴィンテージダイバーズ(ミルサブ)は高すぎて(25万ドルとか)買えないが、この価格なら最高の普段使いの時計だ    
  • アンティークウォッチの趣を手軽に味わえるのが魅力    
  • エイジング加工のおかげで、見慣れたダイバーズデザインでも独自性を感じる    

悪い口コミ

  • ファッションブランドが「偽の」ヴィンテージロレックスを作っている!LAME(ダサい)!    
  • (ドラマ着用モデルについて)ベルトが使用によりかなり劣化している    
  • 期待が大きすぎたせいか、細かな部分にチープ感(安っぽさ)を感じた    
  • (オマージュ時計全般の批判として)クオーツムーブメントの価値なんて10ドル程度だ    
  • 結局はロレックスやカルティエの「象徴的なデザインを盗んで」いる    
  • 本物の時計愛好家の前で着けるのは少し「恥ずかしい」と感じてしまう    

ヴァーグウォッチがおすすめな人

これらの理由や評判を踏まえて、ヴァーグウォッチは次のような人に強くおすすめできます。

ヴィンテージの「雰囲気」を手軽に楽しみたい人

本物のヴィンテージウォッチは、状態の良いものだと数百万円することも珍しくありません 。おまけにデリケートなので、日常使いではかなり気を使います 。   

ヴァーグウォッチは、そうした「本物」の持つ雰囲気を、現代の技術で、実用的な価格で気兼ねなく楽しみたい人にとって、最高の選択肢になります。

手首が細く、小ぶりな時計が好きな人

これは非常に実用的なおすすめポイントです。

現代の時計は40mmを超える大きなケースが主流ですが、ヴァーグウォッチが手本にしているのは、もっと昔の時計です。

そのため、「Coussin(クッション)」 や「Vabble(ヴァブル)」 のような32mm径のモデルや、小ぶりな「Diver’s Son(ダイバーズサン)」 など、クラシックなサイズのモデルが豊富に揃っています。   

手首が細くて、今どきの時計が「大きすぎる」と感じていた人に、このサイズ感は完璧にフィットするはずです。

時計を「アクセサリー感覚」で使い分けたい人

ヴァーグウォッチは、そもそも「服屋が提案する時計」 です。その本質は、時計の形をしたファッションアクセサリーに近いかもしれません 。   

2万円台から7万円台という価格帯  は、その日の服装や靴、カバンを選ぶのと同じ感覚で、時計を使い分けることを可能にします。   

時計に「一生モノ」や「資産価値」を求めるのではなく、ファッションを完成させるためのアイテムとして楽しみたい人に最適です。

ヴァーグウォッチがおすすめできない人

一方で、下のような価値観を持つ人には、ヴァーグウォッチは「ダサい」と感じられてしまう可能性が高く、おすすめできません。

時計のデザインに「オリジナリティ」を求める人

もしあなたが、デザインにおける「独創性」を何よりも大切にするなら、ヴァーグウォッチの製品は受け入れ難いでしょう。

デザインの根本を、過去の名作に「借りている」 のは事実です。それを「LAME(ダサい)」 と感じるのであれば、満足感は得られないので、やめたほうが良いです。   

時計に「ステータス」を求める人

時計を、自分の社会的地位や成功を示す「ステータスシンボル」として着けたい人にも、ヴァーグウォッチは真逆のアイテムです。

オマージュウォッチは、時計愛好家の間で「本物を買えない人のためのもの」 という見方が根強くあります。   

もしあなたが、他人(特に時計に詳しい人)からの「評価」をとても気にするタイプなら、この時計を着けることは「恥ずかしい」という感情に繋がりかねません。

中身の機械や「資産価値」を気にする人

ヴァーグウォッチは、時計の「中身」であるムーブメントの性能を追求したり、将来的な「資産価値」を期待したりする時計ではありません。

多くは実用的なクオーツ(電池式) や、汎用的な日本製自動巻きムーブメント  を使っています。そこに時計好きが語るようなロマンや希少性は、あまりないのです 。   

あくまで「消費財」としてのファッションアイテムであり、投資の対象にはなりません。

ヴァーグウォッチのおすすめポイント

ヴァーグウォッチが他のブランドと違う、優れたポイントを紹介します。

他にはない「エイジング加工」

ヴァーグウォッチの最大のオリジナリティは、皮肉なことに「古く」見せる加工技術にあります。

これは、ただデザインをコピーする他のブランドにはない、ヴァーグウォッチの真骨頂です。

「大手国内時計メーカーでは実現する事のできない」 と謳われる通り、ケースや文字盤に施された「エイジング加工」は、職人の手作業によるもの 。まるで何十年も使い込まれたかのような、リアルな「歴史」を時計に与えてくれます。   

価格以上の「雰囲気」

前述のとおり、「細かなチープ感」 を指摘する声はあります。しかし、それはあくまで数百万、数千万円する「本物」と比較した場合です。   

同価格帯の他のファッションウォッチと比べれば、その質感は群を抜いています。

「質感は予想より遥かに良かった」 というレビューに代表されるように、ステンレスの重厚感やこだわりのベルトなど、価格以上の満足感を提供していることは間違いありません。   

ファッションブランドとの多彩なコラボ

ヴァーグウォッチが「服屋の時計」として信頼されている証拠に、数々のコラボレーションが挙げられます。

レザーシューズブランドの「Makers(メイカーズ)」 や、「TAKAHIROMIYASHITA The SoloIst.」、「HIGHSNOBIETY」 といった最先端のファッションブランドやメディアと協業していることからも、ヴァーグウォッチが「ファッション業界」で確かな地位を築いていることがわかります。   

ヴァーグウォッチのおすすめアイテム

Coussin (クッション) – クラシックな角型モデル

1920年代の防水時計をモチーフにした、丸みのあるスクエアケースが特徴です 。   

ケース径が32mmと非常に小ぶりで、アンティークウォッチの雰囲気を最も色濃く感じさせます 。ロレックスやカルティエといった「超有名」なオマージュ元とは少し異なる、玄人好みのデザインであり、「コピー感」を気にせず身に着けやすいモデルです。   

BLKSUB (ブラックサブ) – 定番のダイバーズ

ヴァーグウォッチの「旗艦モデル」とも言える、代表的な時計です 。   

ヴィンテージ・サブマリーナーという、あまりにも有名なデザインをベースにしているため 、「ダサい」と批判する人々の恰好の的となるモデルでもあります。   

しかし、それと同時に、エイジング加工されたそのルックスは、最もアイコニックで魅力的です。この時計をどう捉えるかは、まさに購入者の価値観が試される時計と言えるでしょう。

2EYES (ツーアイズ) – ドラマ『99.9』着用モデル

ドラマ『99.9』で着用されたクロノグラフモデルです 。ブラックIPメッキのミニマルな印象のモデルなど、バリエーションがあります 。   

ヴァーグウォッチの知名度を押し上げた立役者であり、デザイン自体もシンプルで使いやすいため、入門モデルとしても人気です。

ただし、ブームから時間が経っているため、今選ぶと「ミーハー」や「時代遅れ」と見られるリスクもゼロではない、という側面も持ち合わせています。

まとめ

ヴァーグウォッチが「ダサい」と言われるのは、その時計を「何と比べるか」によって、評価が真っ二つに分かれるからです。

時計の独創性やムーブメントの希少性、ステータスを重視する「時計愛好家」の視点から見れば、ヴァーグウォッチは「LAME!(ダサい)」 と呼ばれても仕方のない、「恥ずかしい」コピー品に見えるかもしれません。   

しかし、ファッションの一部として、ヴィンテージの「雰囲気」や「スタイル」を重視する視点から見れば、評価は一変します。

本物では数十万、数百万円する憧れのデザイン  を、本物さながらのエイジング加工  と信頼できる品質  で、数万円という手の届く価格で提供してくれる。これは、非常に「賢く」「スタイリッシュ」な選択です。   

ヴァーグウォッチがダサいかどうかは、他人の評価を気にするか、自分のスタイルを貫くか、という価値観の問いに他なりません。

もしあなたが時計に「ステータス」ではなく「スタイル」を求めるのであれば、ヴァーグウォッチは最高の相棒になるはずです。

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この記事を書いた人

ファッションや時計・シューズなどビンテージから最新のアイテムまで自分が好きと思うアイテムをコレクトしている。自身も心配性であり、これって「ダサいのかな?」と不安を感じてしまう方に向けて安心してもらえるよう日々情報を発信している。

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