セレクトショップのフリークスストアは、アメカジをベースにしたゆったりした服や、魅力的なアウトドアブランドのセレクトで人気です 。
でも、その人気の一方で、一部の人からはダサいとか、もう終わった、なんて声も聞こえてきます。
フリークスストアの服が欲しいけど、ダサいと思われていないか不安な人もいるかもしれません。
この記事では、フリークスストアがダサいと言われる理由を、SNSやYouTubeの声をもとに探っていきます。評判や口コミから、フリークスストアがどんな人におすすめで、どんな人には合わないのかも解説します。
フリークスストアとは?
フリークスストアは、株式会社デイトナ・インターナショナルが運営するセレクトショップです 。
1986年に創業し、アメリカの豊かさとワクワク・ドキドキを日本に伝えたい、という想いからスタートしたそうです 。
積極的に楽しむ生活体験者、つまりフリークとして、豊かなライフスタイルの楽しみ方を提案しています 。この考え方は、親会社であるデイトナ・インターナショナルの企業理念にも反映されています 。
フリークスストアの特徴は、ただの服屋ではない点です。
パタゴニアやザ・ノースフェイス、チャンピオンといった王道のアメカジ・アウトドアブランドのセレクトアイテムから、買いやすい価格のオリジナルアイテムまで幅広く扱っています 。
さらに、アウトドアグッズやインテリア雑貨も豊富です 。
最近は、得意な空間デザインを活かして、住宅メーカーとリノベーション事業を行ったり、ギャラリーや撮影スタジオの運営まで手掛けたりしており、アメリカンカルチャーそのものを提案するブランドになっています 。
ターゲット層は10代から30代と比較的幅広く 、アメカジファッションの入り口として多くの人に支持されています。しかし、この幅広さが、ダサいと言われる理由の一つにもなっているようです。
フリークスストアがダサいと言われている理由
人気がある一方で、なぜフリークスストアはダサいとか、野暮ったいと言われてしまうのでしょうか。それには、フリークスストア特有の理由があるようです。
福袋でわかった、オリジナルアイテムの安っぽさ
フリークスストアの評価を左右しているのが、オリジナルアイテムの品質のバラツキです。その様子がはっきりと出てしまったのが、2024年のWEB限定福袋でした。
あるYouTuberが、1万4千円ほどの福袋を開封した動画で、その中身に本気でこれで良いのか…と疑問を投げかけていました 。
彼のレビューは、フリークスストアが安っぽいと言われる具体的な理由を示しています。
例えば、中に入っていたポリエステル100%のニット。ポリエステルは洗濯機で洗えるのが魅力のはずが、なぜか手洗い推奨になっていました 。これは、安っぽい作りのニットで、洗濯に耐えられないのではないか、と指摘しています 。
スウェットも、フリークスストアの店頭で見るような厚みはなく、薄手でちょっと安っぽい生地感だったようです 。
最もわかりやすかったのが、クライミングパンツ風のアイテムです。クライミングパンツの特徴である股部分のマチ(ガゼットクロッチ)がありませんでした 。
さらに、前開きやベルトループも最低限という簡素な作り。元のデザインにあった機能的な部分を省略して、かなりコストを削減したように見受けられました 。
アウターも、真冬には着られない薄手のものだったようです 。
結果として、このYouTuberはこの福袋を5点満点中2点と評価し、ユニクロやGUのほうが安くて品質が高い、と結論付けています 。
このように、福袋という形で、ブランドのオリジナルアイテムが安っぽいという印象を与えてしまったことは、質が悪い、値段に合っていないというイメージを広める大きな原因になったようです。
大学生のイメージが強く、大人が着るには恥ずかしい
フリークスストアがダサいと言われる最大の理由の一つが、大学生が着ているイメージかもしれません 。
フリークスストアは、アメカジの入門編としてちょうどいい環境です。王道のセレクトブランドが並び、それらと見比べながら、より安いオリジナルアイテムでトレンドのスタイルを試せます 。
そのため、ファッションに興味を持ち始めた大学生がフリークスストアで全身を揃える、ということがよく起こります。その結果、フリークスストアのアイテム、特にロゴスウェットや定番アウターは、大学生の制服のようになっています。
このイメージがダサいという評価につながるのは、それがファッション初心者が着るブランド、という認識を生むからです。
20代後半や30代の大人が、いつまでも大学生の制服のような服を着ていると、若作りしている、センスが子供っぽい、といったネガティブな視線にさらされるリスクがあります。
これは服のデザインが悪いというより、その服が持つイメージによるものです。フリークスストアは入門編として成功した結果、大人が着るには恥ずかしいという印象も持ってしまったのでしょう。
人気で周りと被るので、終わった感がある
大学生御用達のイメージとも関係しますが、人気がありすぎることも、かえってダサいと呼ばれる理由になっています 。
フリークスストアは、セレクトショップとしてのセンスが良く、オリジナルアイテムを作る力も高いです。その結果、セレクト品もオリジナル品も、よくヒットします。
しかし、ファッションではヒットしすぎることも考えものです。
個性や違いを大切にしたい人にとって、街を歩けば必ず見かける、周りと被るアイテムは避けたいものです。
フリークスストアのロゴスウェットや人気のアウター、大ヒットしたカーゴパンツ などは、あまりにも多くの人が着ているため、またあの服だ、という感じがしてしまいます。
この状態は、トレンドに敏感な人たちから、もう終わった、時代遅れだという評価をされる原因になります。どれだけデザインが良くても、みんなが着ている服になった瞬間、ファッションとしての新鮮さは失われてしまうのかもしれません。
フリークスストアの評判・口コミ
フリークスストアの評価は、これまで見てきたダサいと言われる理由と、それをひっくり返すような素晴らしい点が混ざっています。買うべきアイテムと、避けるべきアイテムがはっきり分かれているようです。
良い口コミ
- ワイドストレートカーゴパンツが本当に一軍。シルエットも生地感も良くて、これを超えるものにまだ出会えていない
- 1万円以下のアラン編みニットカーディガンは、編み地が本格的でまさに神アイテム
- パタゴニアやノースフェイスなど、人気ブランドの定番品が揃っているので、セレクトショップとして信頼できる
- 全骨格優勝シリーズが画期的。骨格ナチュラルでも似合うTシャツなど、理論的に服を選べるのが嬉しい
- 服だけでなく、家のリノベーションやインテリア雑貨まで提案していて、ライフスタイル全体に一貫したアメカジの美学を感じる
悪い口コミ
- 2024年の福袋の中身がひどかった。ペラペラで安っぽく、ユニクロやGUのほうがマシ
- 福袋に入っていたパンツが、クライミングパンツなのにマチがないなど、作りが雑。明らかなコストカットでがっかり
- 大学生のイメージが強すぎて、30歳前後で着ていると若作りしているようで恥ずかしい
- とにかく街中で周りと被る。ロゴスウェットや人気のアウターは、誰か一人は着ているのを見かける
- オリジナルアイテムの品質にバラツキがありすぎる。良いものは良いが、悪いものはとことん安っぽい
フリークスストアがおすすめな人
フリークスストアの特性を考えると、次のような人にはおすすめです。
アメカジやアウトドアスタイルの入門として
大学生に人気と書きましたが、それは裏を返せば、アメカジの教科書としてとても優秀だということです 。
店内には、パタゴニアやノースフェイスといった本物の定番ブランドが並び 、その隣に、それらのテイストを取り入れたフリークスストアのオリジナルアイテムが並んでいます。
本物と、トレンドを取り入れたオリジナルを実際に見比べながら、アメカジの基本を学べる場所はそうありません。何から揃えれば良いかわからない初心者にとって、フリークスストアは心強い存在です。
当たりアイテムを賢く買いたい人
フリークスストアは安っぽい福袋 を作ってしまう一方で、一部のオリジナルアイテムは神アイテムと呼ばれるほど評価されています 。
大切なのは、福袋や安すぎるWEB限定品には手を出さず、SNSやレビューで当たりと評価される特定のアイテムを狙うことです。
後で紹介するカーゴパンツ やアラン編みニット など、これを超えるものはないとまで言われる名作があります。これらのアイテムのコストパフォーマンスは、他と比べても非常に高いです。
情報収集をしっかりして、賢く買うことができる人にとって、フリークスストアは宝の山かもしれません。
自分の体型に合う服を理論的に選びたい女性
フリークスストアは、ただトレンドを追うだけでなく、最近は骨格診断に基づいた理論的な服作りにも力を入れています 。
全骨格優勝シリーズは、骨格診断士が監修し、悩みをチャームポイントに変える服をコンセプトに開発されました 。
例えば、骨格ストレート向けには、ハリのある素材とウエストが締まったシルエット 。骨格ナチュラル向けには、凹凸感のある素材とゆったりしたシルエット など、体型をきれいに見せる工夫がされています。
アメカジは好きだけど、体型的に野暮ったく見えてしまうと悩んでいた人にとって、こうした理論的な服は試してみる価値がありそうです。
フリークスストアがおすすめできない人
一方で、フリークスストアの特性が合わない人もいます。
服の素材感や縫製を重視する人
2024年の福袋 で見られたように、フリークスストアのオリジナルアイテムには、品質にバラツキがあります。
特に安価なラインナップやWEB限定品には、安っぽい素材感や、作りが雑なものが混じっているのは事実のようです。
すべての服に一定以上の素材と縫製を求める人にとって、この品質のバラツキはストレスになるかもしれません。良いものと悪いものを見分ける自信がない限り、手を出さないほうが無難でしょう。
大学生っぽいイメージを避けたい大人
フリークスストアの、大学生が着るブランドというイメージは、かなり強いです 。
服のデザインが良くても、フリークスストアのロゴが入った袋を持っているだけで、大学生っぽいと思われる可能性はあります。
子供っぽい、若作りしていると見られることを何よりも避けたい、落ち着いた大人のイメージを守りたい20代後半以降の人にとっては、このブランドイメージはリスクになるかもしれません。
人とかぶるのが嫌な人
フリークスストアの親会社の理念には、思いを世界に共有しよう、という一節があります 。これは、良いものを多くの人に広めたいというブランドの姿勢そのものです。
その結果、ヒット商品はどうしても周りと被る ことになります。
ファッションの価値を、他人と違うことや個性的なところに置いている人にとって、フリークスストアの戦略は、根本的に合わないと言えます。
フリークスストアのおすすめポイント
ダサいと言われることもありますが、フリークスストアには他にはない魅力的なポイントもあります。
セレクトショップとしてのブランドの豊富さ
フリークスストアの原点であり、最大の強みは、セレクトショップとしてのセレクトの確かさです 。
パタゴニア、ノースフェイス、チャンピオンといったアメカジ・アウトドア界の定番をはじめ、ドクターマーチン や、新しい注目ブランドまで、そのセレクトは常に的確です。
とりあえずフリークスストアに行けば、今のアメカジの定番とトレンドがわかる、という信頼感があります。このセレクトの確かさは、服選びに迷った時の道しるべになります。
一部のオリジナルアイテムのコスパの高さ
品質にバラツキがあると指摘されるオリジナルアイテムですが、当たりのアイテムに関しては、素晴らしいコストパフォーマンスを発揮します。
福袋 のような安かろう悪かろうのアイテムとは正反対の、こだわり抜いたアイテムが、驚くような価格で売られています。
雑誌でも、1万円以下で買える神アイテムとして、フィッシャーマンニット由来のアラン編みカーディガン(¥7,900)などが紹介されています 。
この宝探しのような感覚が、フリークスストアのオリジナルアイテムを選ぶ楽しさでもあるでしょう。
服屋の枠を超えた事業展開
フリークスストアのユニークな点は、服という枠を超えたライフスタイル提案にあります 。
前にも触れましたが、フリークスストアは住宅メーカーと組み、得意な空間デザインを活かしたリノベーション事業や住宅プロデュースを行っています 。
また、渋谷の旗艦店にはギャラリー兼ポップアップスペースを作り 、富士山の麓にはBBQも可能な撮影スタジオを運営しています 。
これらは、フリークスストアが単なる服屋ではなく、アメリカンカルチャーという体験を売るブランドであることの証です。この深いブランド哲学は、他のセレクトショップにはない強力な魅力になっています。
フリークスストアのおすすめアイテム
ダサいという評価をくつがえす、フリークスストアの買うべきおすすめアイテムを紹介します。これらこそ、安っぽい、子供っぽいとは対極にある、ブランドの実力が発揮された名作です。
ワイドストレート カーゴパンツ
フリークスストアのオリジナルアイテムの中で、最も当たりと言われるアイテムの一つが、ワイドストレート カーゴパンツです 。
これは、福袋に入っていたパンツ とはまったく違います。
公式オンラインストアのレビューでは、あるユーザーが、今では一軍として大活躍している、これを超えるアイテムは出てこなかった、と絶賛しています 。
他のユーザーからも、シャカシャカした肌触りで夏でも冬でも使える、裾の絞りでシルエットを変えられる、履き心地がとにかく良い、といった具体的な評価が集まっています 。
まさにフリークスストアの実力が詰まった、買う価値のある一本です。
アラン編みニットカーディガン
福袋の安っぽいニット でがっかりした人にこそ試してほしいのが、1万円以下(¥7,900)で買えるアラン編みニットカーディガンです 。
北欧の漁師が着ていたフィッシャーマンニットがベースで、縄状の編み目が特徴です 。この立体感が、一枚羽織るだけで主役級の存在感を放ちます。
保温性にも優れており 、この品質が1万円以下で手に入るのは、まさに神アイテムと呼ぶにふさわしいコストパフォーマンスです 。
全骨格優勝シリーズ
アメカジは野暮ったく見えそうで不安、という人に、フリークスストアが出した理論的な回答が、全骨格優勝シリーズです 。
これは、骨格診断士が監修し、骨格ナチュラル、ストレート、ウェーブといったタイプ別に、似合うように工夫を凝らしたシリーズです 。
例えば、骨格ストレートの人には、デコルテをすっきり見せるネックラインとハリのある素材 。骨格ナチュラルの人には、肩幅をカバーする袖の形と凹凸感のある素材 が提案されています。
なんとなくではなく、理論的に自分に似合う服を選べる。これはフリークスストアのダサいイメージを覆す、洗練された試みです。
まとめ
フリークスストアがダサいと言われる理由には、大きく二つの背景があるようです。
一つは、大学生御用達のイメージ が強く、人気アイテムが周りと被る ことで、子供っぽい、終わったという印象が生まれていること。
もう一つは、オリジナルアイテムの品質にバラツキがある点です。2024年の福袋 のように安っぽいものがある一方で、カーゴパンツ やアランニット のような神アイテムも存在します。
フリークスストアは、選び方次第で良くも悪くもなるブランドと言えます。
ダサいという評価を避けて、賢く利用する鍵は買い方にあります。
- 品質のリスクが高い安価な福袋や、正体不明のWEB限定オリジナル品は避ける。
- セレクトショップとしての強みである、パタゴニアなどの定番ブランド を買う。
- SNSやレビューで評価が確立された、ワイドストレート カーゴパンツ やアラン編みニット など、特定の神アイテムを狙う。
- 全骨格優勝シリーズ のように、明確なコンセプトと工夫が凝らされたアイテムを選ぶ。
フリークスストアは、何も考えずに買うとダサいという罠にはまりやすいブランドです。しかし、その特性を理解し、情報を持って選ぶことができる人にとっては、これ以上なく面白く、コストパフォーマンスに優れたブランドと言えるでしょう。