バケットハットがダサいと言われる理由とは?おすすめできる人・できない人【評判】

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ストリートスタイルの定番として人気のバケットハット(通称:バケハ)。最近では大人のきれいめなコーディネートに合わせる人も増えています。

デザインの幅も広く取り入れやすそうですが、一部では「バケットハットはダサい」「流行が過ぎて時代遅れ」といった厳しい声もあるようです。

「欲しいけど、今さら被るのは恥ずかしいかも…」「自分に似合わなかったらどうしよう」と、購入をためらっている人もいるかもしれません。

そこで本記事では、SNSやYouTubeでの個人の発信といったリアルな声をリサーチし、バケットハットがダサいと言われる具体的な理由を分析します。

さらに、本当に似合う人・似合わない人の特徴から、失敗しない選び方まで詳しく解説します。「バケハが欲しいけど、もしかしてダサい?」と不安な人はぜひ参考にしてください。

目次

バケットハットとは?

バケットハットとは、その名の通りバケツをひっくり返したような形状が特徴の帽子です 。   

トップ(頭頂部)が平らで台形のフォルムをしており、下向きに傾斜した短いツバが360度付いているのが基本的なデザインです 。   

もともとはアイルランドの農家や漁師が雨除けなどに使用していた実用的な帽子でしたが、1980年代から90年代にかけて、ヒップホップカルチャーやストリートファッションのアイコンとして世界的に流行しました。英国の帽子ブランドであるKANGOL(カンゴール)のバケットハットは、その象徴的なアイテムの一つです 。   

近年では、K-POPアイドルやインフルエンサーが着用したことで再び世界的な大ブームとなりました。

現在では、ストリート系やカジュアルスタイルだけでなく、きれいめなジャケットやコートスタイルの「外し」アイテムとしても活用されています 。   

また、素材も多様化しており、定番のコットン以外にも、秋冬にはボアやレザー、ニット素材なども登場し、ファッションの定番アイテムとして定着しつつあります 。   

ちなみに、似た形状のメトロハットとしばしば混同されますが、両者には明確な違いがあります。バケットハットのトップが平らな台形であるのに対し、メトロハットはトップが丸みを帯びた釣鐘型をしています 。   

バケットハットが似合う・似合わないを分ける最大の要因は、このトップが平らであるという構造に隠されています。

バケットハットがダサいと言われている理由

これほどまでに定番化したアイテムが、なぜ一部でダサい、野暮ったい、センスがないと評価されてしまうのでしょうか。SNSやYouTubeでの調査から見えてきた、バケットハット特有の3つの大きな理由を解説します。

一大ブームが落ち着き「今さら感」や「時代遅れ」に映るから

バケットハットは、2020年前後をピークに、特に韓国ファッション発のトレンドとして爆発的な大流行を見せました。

しかし、YouTubeでファッション解説を行う専門家も、流行は落ち着いてきている、と分析している通り、その熱狂的なブームは沈静化しつつあります 。   

このブームの沈静化こそが、ネガティブな印象を生む最大の心理的要因かもしれません。

流行の最盛期を過ぎたことで、今から買うのは流行に乗り遅れた人みたいで恥ずかしい、まだ被ってるの?と思われそうで不安、といった今さら感や、終わったアイテムという印象が生まれています 。   

流行が落ち着いた結果、起こっているのは二極化です。

なんとなくで被っていた層が離脱し、現在バケットハットを被っているのは、自分のスタイルとして確立している本当のおしゃれ上級者か、トレンドの終焉に気づいていない人、のどちらかに見えやすくなりました。

このため、これから挑戦しようとする人は、自分が後者に見えてしまったらどうしよう、という不安を感じやすく、これがダサいという自己評価につながってしまうのです 。   

「顔型」との相性がシビアで、似合わない人が無理をしているように見えるから

バケットハットがダサいと言われる最大の物理的な理由が、この似合わない問題です。

特に、角ばった輪郭(ベース型)や、顔の横幅が目立つ輪郭の人が被ると、その特徴を悪目立ちさせてしまう傾向が指摘されています 。   

なぜ、これらの顔型で失敗しやすいのでしょうか。

バケットハットは構造上、トップが平らで、ツバが水平方向に広がるように設計されています 。   

顔のエラや頬骨が張っている人(顔の横幅が広い人)が、自分の顔の幅よりも狭いクラウン(頭頂部)のハットを被ると、帽子が頭にしっかり収まらず、乗っているだけの状態に見えてしまいます 。   

その結果、顔の一番広い部分(エラや頬骨)と、帽子のツバのラインがほぼ同じ高さで揃ってしまい、視覚的に横のラインが強調されます。これにより、顔がより大きく、より四角く見えてしまうのです。

これが、SNSなどでキノコみたい、顔がデカく見える、と揶揄される状態の正体です。

バケットハットがダサいのではなく、自分の顔の幅と、帽子のクラウンの幅の比率が合っていない  ことが、絶望的に野暮ったい印象を生み出しているのです。   

素材やデザインが「安っぽい」または「気合が入りすぎ」に見えるから

バケットハットはブームになったことで、ファストファッションブランドや通販サイトで、非常に安価な商品が大量に出回りました。

しかし、購入者レビューでも、思ったよりペラペラでレイン用?と思うくらい 、生地も蒸れないようで薄手 、と指摘されるように、ハリのない安価な素材はすぐに型崩れを起こします。   

ハリのないペラペラな素材  は、バケツ型という本来のきれいな台形フォルムを維持できません。   

頭の形をそのまま拾ってしまい、まるで使い古した日除け帽や、所帯じみた帽子のような、疲れた印象を与えてしまいます。これが安っぽい見た目に直結します。

逆に、この安っぽさを避けようとして、ハイブランドの総柄ロゴ  や、光沢の強すぎるエコレザー 、派手な柄物  を選ぶと、今度は頑張りすぎ、気合が入りすぎ、ているように見え、コーディネート全体から浮いてしまう危険性があります。   

バケットハットは素材感とデザインのさじ加減が非常に難しく、安易に選ぶと安っぽいか、恥ずかしいかのどちらかに転びやすい、上級者向けの側面も持っているのです。

バケットハットの評判・口コミ

実際にバケットハットを購入したり、試着したりした人たちはどう感じているのでしょうか。SNSや通販サイトのレビューから、アイテム特有の良い点と悪い点をピックアップしました。

良い口コミ

  • 深く被れるので、小顔効果がすごい。顔周りがスッキリ見える  
  • ツバが全方向にあって、日除けやUV対策として非常に実用的  
  • すっぴん隠しや寝癖隠しに便利で、ちょっとした外出着に最適  
  • トレンチコートなど、きれいめな服装の外しとして使うとおしゃれ  
  • ゴルフやアウトドアで、日除けとファッション性を両立できる 
  • 夏はコットン、冬はボアやコーデュロイと素材で季節感を出せるのが良い  ・キャップと違ってサングラスのツルと干渉しないのが快適    

悪い口コミ

  • 試着したら全然似合わなかった。家族にも変と言われ買うのをやめた  
  • 通販で買ったら、写真と違って素材がペラペラで安っぽかった  
  • 頭が大きくてサイズが合わない。帽子が浮いてしまい、余計に頭が大きく見える  
  • ブームが過ぎた感じがして、今さら被って外出するのが少し恥ずかしい  
  • ツバが深すぎて視界が悪い。歩いていると襟足やアウターの襟にツバが当たって帽子がズレる  
  • 一度洗濯したら型崩れして、みすぼらしくなってしまった   

バケットハットがおすすめな人

では、どのような人がバケットハットのダサいという評価を回避し、その魅力を最大限に引き出せるのでしょうか。

顔の面長感や縦のラインを和らげたい人

バケットハットが最も似合うとされるのが面長の人です 。   

面長の人は、顔の縦幅が長いのが特徴です。バケットハットはトップが平らで高さが出ないため、顔の長さをそれ以上強調することがありません 。   

さらに、水平に広がるツバが視覚的に横のラインを加えてくれるため、顔の縦横比のバランスが整い、顔全体の印象が非常に良くなります。

ただし、面長の人でもツバが広すぎたり、目深に被りすぎたり  すると、顔の大部分が隠れてしまい、かえってバランスが悪く見えることもあります。ツバの広さや被り方  のバランスは重要です。   

手軽に小顔効果やUV対策を両立したい人

ファッション性よりも機能性を重視する人には、バケットハットは最適な選択肢の一つです。

口コミでも多く見られるように 、360度あるツバが顔全体に影を作り、物理的に顔を小さく見せてくれます。これは小顔に見せたいというニーズに直結します 。   

また、ツバが広めのものを選べば、顔だけでなく首の後ろまで日差しを遮ることができるため、日焼け対策としても非常に優秀です 。   

髪型がセットできていない日でも、深く被れば  ごまかせるという手軽さも、多忙な現代人にとっては大きな魅力です。   

ストリート系や韓国ファッションが好きな人

アイテムのルーツであるヒップホップやストリートカルチャー 、そして近年のトレンドを牽引した韓国ファッション  と親和性が高いスタイルを好む人です。   

これらのファッションジャンルにおいて、バケットハットは流行り物ではなく定番の構成要素として扱われます。

そのため、今さら感や時代遅れといった世間の評価を気にする必要がありません。

自分のファッションスタイルに確固たる軸があり、バケットハットをトレンドアイテムとしてではなく、自分のスタイルに必要な部品としてコーディネートに組み込める人は、ダサいとは言われないでしょう。

バケットハットがおすすめできない人

逆に、購入を慎重に検討すべき人、またはダサく見えてしまうリスクが高い人の特徴を、失敗例に基づいて具体的に解説します。

エラが張っているまたは顔の横幅が気になる人

これはダサいと言われる理由で分析した、最大のミスマッチです。

角ばった輪郭  や、顔の横幅が目立つ  人は、最も失敗しやすいタイプと言えます。   

顔の横幅が広い人が、それより狭いクラウンの帽子を被ると、顔の幅が強調されてしまいます 。   

ツバが顔の最も広い部分で水平に広がるため、視線がそこに集中し、顔の大きさやエラの張りを隠すどころか、かえって目立たせてしまうのです。

もしこのタイプの人が挑戦する場合は、クラウンの幅が自分の頭や顔の幅よりも広いもの、そしてツバが水平ではなく下向きに深く傾斜しているもの(視線を縦に逃がすデザイン)を慎重に選ぶ必要があります。

頭が大きく、自分に合うサイズを見つけられない人

顔型だけでなく頭のサイズも非常に重要です。特に、安価なバケットハットはフリーサイズ展開が多く、これがミスマッチを生む温床となっています。

YouTubeの専門家も指摘しているように 、頭が大きい人がコンパクトな作りの帽子(例えば、安価で人気のNewhattanなど)を被ると、帽子が頭にちょこんと乗っただけの状態になります。   

このアンバランスさが、滑稽な印象を与えてしまいます。

このサイズが合っていない状態は、安っぽいと並んで最もセンスがないと見られる原因の一つです。帽子が小さすぎると、バランス感覚の欠如が露呈し、ダサいを通り越して恥ずかしい見た目になりがちです。

流行の終わりや人目が極端に気になる人

これは物理的な特徴ではなく、心理的な側面です。

ダサい、時代遅れ、終わった、といった他人の評価に非常に敏感な人は、バケットハットの着用をおすすめできません。

バケットハットは、そもそも帽子慣れしていないと、被ること自体に気恥ずかしさを感じやすいアイテムです 。   

「これ、似合ってるかな…」「変に思われてないかな…」という自信のなさ  は、姿勢や雰囲気として現れ、帽子に被られている感につながります。   

ファッションは自信を持って着こなすことが最も重要であり 、不安を感じながら被っていると、たとえ物理的に似合っていても、どこか野暮ったく見えてしまうのです。   

バケットハットのおすすめポイント

リスクもありますが、バケットハットにはそれを補って余りある魅力があります。購入を迷っている人の背中を押す、アイテム固有の強みを紹介します。

選ぶ素材次第で、365日コーディネートに取り入れられる

バケットハットの最大の強みは素材の多様性です。

定番のコットンツイル  はオールシーズン使えますが、それだけではありません。   

夏は通気性の良いリネンや、涼しげなフリンジ加工のもの 。秋冬はコーデュロイ、フェルト、ウールニット 、そしてボア  やレザー  を選ぶことで、簡単に季節感を演出できます。   

帽子一つでコーディネート全体の季節感をアップデートできるため、非常にコストパフォーマンスの高いアクセサリーと言えます。流行遅れ感を回避する上でも、季節に合った素材を選ぶことは非常に有効な手段です。

カジュアルから「きれいめコーデの外し」まで使える振り幅の広さ

バケットハット=ストリート系、というイメージは、もはや過去のものです。大人の女性こそ、その外しのテクニックとして活用できます 。   

ファッションスナップ  では、トレンチコートやチェスターコート、ジャケットスタイル、ニットのタイトスカートといった、あえてきれいめな服装にバケットハットを合わせるスタイルが数多く見られます。   

カチッとした服装にあえてカジュアルなバケットハット(特にレザーやフェルトなど品のある素材) を加えることで、全体の印象が堅苦しくならず、抜け感やこなれ感が生まれます。   

この振り幅の広さこそ、おしゃれ上級者がバケットハットを手放さない理由です。

【初心者向け】黒の無地がもたらす圧倒的な取り入れやすさ

もし初心者がバケットハットに挑戦し、失敗したくないのであれば、選ぶべきは黒の無地一択です。

帽子の専門家もYouTubeで、絶対に黒を選んでください、黒を選んで失敗することって本当にない、と断言しています 。   

黒を選ぶべき理由は3つあります。

  1. 安っぽく見えない: 黒は素材の安っぽさ(ペラペラ感)を視覚的に隠してくれます。
  2. 万能性: どんな色の服とも喧嘩せず、コーディネート全体を引き締める効果があります。
  3. 悪目立ちしない: ロゴや柄物は気合が入りすぎて見えますが 、黒の無地なら悪目立ちせず、自然にファッションに馴染みます。   

まずは安牌で黒  を選び、まずは帽子慣れ  すること。これが失敗を避ける最短ルートです。   

バケットハットのおすすめアイテム

では、具体的にどのようなアイテムを選べばダサいを回避できるのでしょうか。リサーチに基づき、目的別におすすめのブランドや種類を紹介します。

【定番】ストリートの王道「KANGOL(カンゴール)」

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バケットハットの歴史を語る上で欠かせない、英国発のブランドです 。   

定番のWashed Bucketは、洗いのかかったコットン素材で、新品の状態からこなれ感があるのが特徴です 。   

カンガルーのロゴが象徴的ですが、ストリートファッションやヒップホップカルチャーが好きな人にとっては、これ以上ない王道の選択肢となります。ブランドの背景やストーリーを重視する人におすすめです。

【初心者・サイズ不安な人向け】「NEW ERA(ニューエラ)」

キャップで有名なニューエラですが、バケットハットも非常に優秀です。

最大の魅力はサイズ展開の豊富さにあります。多くのバケットハットがフリーサイズなのに対し、ニューエラはS/MからL/XLなど、細かくサイズが分かれています 。   

これは、頭が大きくて似合わない  という最悪の失敗を回避できることを意味します。   

専門家も、安価なバケットハットはコンパクトすぎるため、頭が大きい人や顔の幅が気になる人はニューエラを選ぶべきだと推奨しています。デザインもシンプルで、初心者が安牌の黒  を選ぶのに最適です。   

【上級者・モード派】素材で差がつく「ハイブランド&きれいめ素材」

安っぽさを絶対に避けたい、大人の選択肢です。

CELINE(セリーヌ)のトリオンフロゴ  や、MARNI(マルニ)の独特な色使い  など、素材の高級感とデザイン性で、安価なものと一線を画すことができます。   

しかし、ハイブランドでなくとも、エコレザー 、フェルト 、ウールニット  など、きれいめなコーディネート  にも馴染む素材にこだわることで、ストリート感を中和し、洗練された大人のバケットハットスタイルを確立できます。   

まとめ

バケットハットがダサいと言われる背景には、(1) 爆発的ブームが落ち着いたことによる今さら感、(2) 顔の横幅と帽子の幅の致命的なミスマッチ 、(3) ペラペラな素材による安っぽさ 、という明確な理由が存在します。   

しかし、流行は終わったわけではなく、落ち着いて定番化  したのが現状です。   

ダサいという評価は、アイテムそのものではなく、選び方と着こなし方によって決まります。

バケットハットで失敗しないために最も重要なのは、自分の顔型(特に横幅)に合ったクラウンの幅  を選ぶこと、安っぽく見えない、ハリのある素材  を選ぶこと、そして初心者は安牌な黒  を選ぶことです。   

これらのポイントを押さえれば、バケットハットはあなたのコーディネートを格上げする強力な味方になります。

他人の目を気にしすぎず 、自分に似合う一点を見つけて、自信を持って  取り入れてみてください。   

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