モーリス・ラクロアは、スイスの伝統を受け継ぐ時計ブランドです。
特にアイコンシリーズは、洗練されたデザインと高いコストパフォーマンスで人気を集めています。
しかし、一部ではダサいという声もあるようです。
この記事では、モーリス・ラクロアがダサいと言われる理由と、どんな人におすすめできるのかを解説します。
購入を迷っている人は、ぜひ参考にしてください。
モーリスラクロアとは?
モーリス・ラクロアは、1975年にスイスで生まれた比較的新しい時計ブランドです 。
しかしそのルーツは古く、スイスの伝統的な時計作りの技術をしっかりと受け継いでいます 。
ブランドが大切にしているのは、価格以上の価値を感じられること 。
実際に手に取ったときの仕上げの美しさや質感の高さを重視しています。
その代表作が、2016年に登場したアイコンシリーズです 。
また、手頃なモデルだけでなく、四角い歯車で時を刻むような、ユニークで高度な技術を持つマスターピースという高級ラインも展開しています 。
モーリスラクロアがダサいと言われている理由
品質とコストパフォーマンスで評価の高いモーリス・ラクロアですが、なぜダサいと言われてしまうのでしょうか。
その背景には、デザインの見た目や価格、ブランドの知名度といった、いくつかの理由があるようです。
有名ブランドにデザインが似ているから
モーリス・ラクロアがダサいと言われる一番の理由は、アイコンのデザインが有名ブランドの時計に似ているという点です 。
特にオーデマ・ピゲのロイヤルオークにそっくりだという声が多く、パクリっぽい、真似しているみたいで恥ずかしいと感じる人もいるようです。
このラグジュアリースポーツウォッチというジャンルは、もともとデザインの流行が似通う傾向があります 。
アイコンのデザインも、実は自社で1990年代に人気だったカリプソというモデルがベースになっています 。
それでも、パッと見た印象が似ているため、センスがない、野暮ったいというイメージにつながっているのかもしれません。
価格が中途半端に感じるから
主力モデルのアイコンは20万円台から30万円台で、高級時計の中では比較的手に入れやすい価格帯です 。
この価格設定が、一部の人からは中途半端で安っぽいという印象を持たれてしまう原因になっています 。
モーリス・ラクロアは、時計の心臓部であるムーブメントに汎用品を採用することでコストを抑え、その分をケースやブレスレットといった外装の仕上げにお金をかけています 。
この工夫が、専門家も認める価格以上のクオリティを生んでいます 。
しかし、高級時計は高価で自社製ムーブメントであるべき、という考え方を持つ人からは、本格的ではないと見られてしまうことがあるようです。
知名度が低いから
モーリス・ラクロアは、ロレックスやオメガと比べると、日本での知名度はまだ高くありません 。
そのため、時計に詳しくない人から「それどこの時計?」と聞かれるのが気まずい、と感じる人もいるようです 。
誰もが知る有名ブランドの時計は、分かりやすいステータスになります。
一方でモーリス・ラクロアは、ブランド名よりも時計そのものの良さを知っている人が選ぶ、通好みのブランドと言えるでしょう。
ケースサイズが大きいから
モーリス・ラクロアの時計には、40mmを超える大きめのモデルがいくつかあります 。
手首が細い人が大きい時計を着けると、時計だけが目立ってしまい、バランスが悪く見えることがあります 。
ただ、最近では市場の声に応えて、日本人にも合いやすい39mmのモデルが登場し、非常に高い評価を得ています 。
そのため、サイズが大きくてダサいというイメージは、過去のものになりつつあります。
モーリス・ラクロアの評判・口コミ
SNSやレビューサイトで見られる、リアルな声を集めてみました。
良い口コミ
- この値段でこの仕上げはすごい。ブレスレットの作りは高級時計にも負けていない 。
- 文字盤の飾りがキラキラしてきれいで、見ていて飽きない 。
- 200m防水なのに裏側がスケルトンで、中の機械が見えるのが良い 。
- 工具なしでベルト交換できるのがすごく便利 。
- 仕事でもプライベートでも、どんな服装にも合わせやすい 。
悪い口コミ
- 革ベルトが勝手に外れることがあって、時計を落としそうで危ない 。
- ベルトの不具合を修理に出しても、異常なしで返ってくることがあるらしい 。
- 時計によっては時間のズレが大きい個体もあるようだ 。
- パワーリザーブが38時間と少し短い。週末に外すと月曜には止まっている 。
- 夜光塗料が暗くて、夜は見えにくい 。
モーリス・ラクロアがおすすめな人
これまでの内容から、モーリス・ラクロアはどんな人におすすめできるのか、3つのポイントでわけてみました。
コストパフォーマンスを重視する人
ブランド名や周りの評価より、製品そのものの価値を重視する人には最高の選択肢です。
支払った金額以上の満足感を、時計を眺めるたびに感じたい。
そんな賢い考え方の人にぴったりです。
時計好きだけど人とかぶりたくない人
定番の有名ブランドは持っているから、次は少し通好みの時計が欲しい。
そんな人にもモーリス・ラクロアはおすすめです。
時計好きが見れば「良い時計を知っているな」と一目置かれる、そんな満足感が得られます 。
オンオフ問わず使える一本が欲しい人
仕事でも休日でも、服装を選ばず使える実用的な時計を探している人にもおすすめです。
スーツに合う上品さを持ちながら、防水性能も高いので、アクティブな場面でも安心して使えます 。
ベルトを簡単に交換できるので、一本でいろいろな表情を楽しめるのも魅力です 。
モーリス・ラクロアがおすすめできない人
どんなブランドでも、合わないと思う人は一定数存在します。
モーリス・ラクロアをおすすめできない人は以下のような人です。
ステータスや知名度を重視する人
時計に求めるものが、周りからの評価や分かりやすいステータスである場合、モーリス・ラクロアは少し物足りないかもしれません。
一目で誰もが分かる高級ブランドの安心感を求めるなら、他のブランドを検討したほうが良いでしょう 。
他にはない独自のデザインを求める人
アイコンのデザインは、ラグジュアリースポーツウォッチという確立されたジャンルの中にあるため、他の有名モデルを思い起こさせるかもしれません 。
完全にオリジナルで、唯一無二のデザインに強くこだわる人には、少し物足りなく感じる可能性があります。
品質トラブルの可能性が気になる人
全体的に品質は高いですが、ベルトの不具合など、一部でネガティブな口コミも見られます 。
どのブランドでも起こりうることですが、少しでも不安を感じる人や、完璧なアフターサービスを最優先する人には、向いていないかもしれません。
モーリス・ラクロアのおすすめポイント
ここで、モーリス・ラクロアの魅力を確認しておきましょう。
おすすめポイントは3つです。
価格以上の美しい仕上げ
モーリス・ラクロアの一番の魅力は、なんといっても価格以上の価値を感じられる点です 。
ケースやブレスレットの丁寧な仕上げ、高級感のある文字盤の飾りなど、同価格帯の他の時計とは一線を画す品質を持っています 。
このクオリティの高さが、所有する喜びを日々感じさせてくれます。
独創的なマスターピースの技術力
アイコンのイメージが強いですが、モーリス・ラクロアはマスターピースというコレクションで高い技術力を示しています。
四角い歯車で時を刻む時計や、秒針が不思議な動きをする時計など、他では見られないユニークなモデルを開発しています 。
これは、モーリス・ラクロアが流行を追うだけでなく、確かな技術力を持ったブランドであることの証明です。
日常で便利な使いやすさ
デザインだけでなく、日常での使いやすさが考えられているのも魅力です。
工具なしで簡単にベルトを交換できるシステムは、その日の気分や服装に合わせて時計の雰囲気を変えたいときに非常に便利です 。
200mという高い防水性能も、毎日気兼ねなく使える安心感につながります 。
モーリス・ラクロアのおすすめアイテム
数あるコレクションの中から、特におすすめのモデルを3つ紹介します。
アイコン オートマティック
モーリス・ラクロアを知るなら、まずはこのモデルから。
ブランドの顔であり、価格以上の価値を最も感じられる一本です。
特に39mmのサイズは多くの日本人の腕に馴染みやすく、初めてのモーリス・ラクロアに最適です 。
ポントス
アイコンのデザインが少し派手だと感じる人には、ポントスがおすすめです。
流行に左右されない、落ち着いたクラシックなデザインが特徴で、長く愛用できます 。
ビジネスシーンで活躍するデイデイトモデルや、本格的なダイバーズウォッチなど、実用的なラインナップが揃っています 。
マスターピース
時計の機械の美しさや、ユニークな仕組みを楽しみたい人には、マスターピースコレクションがおすすめです。
ブランドの技術と芸術性が詰まった、まさに芸術品のような時計です。
時計の心臓部を文字盤側に見せるデザインや、秒針が直線的に動くモデルなど、見る人を楽しませる仕掛けが満載です 。
まとめ
モーリス・ラクロアがダサいと言われるのは、デザインの類似性や価格帯、知名度の低さが原因のようです。
しかし、それはブランド戦略の裏返しでもあります。
モーリス・ラクロアは、外見の品質にコストを集中させることで、価格以上の満足感を実現しています。
他人の評価より自分の価値観を大切にする人にとって、モーリス・ラクロアはダサいどころか、非常に賢い選択と言えるでしょう。


