西海岸のカルチャーを反映したデザインで、アメカジファンから根強い人気を誇るスタンダードカリフォルニア。
ヴィンテージ感あふれるベーシックなアイテムが魅力ですが、一部ではダサい、時代遅れといった声も聞かれます。
そこでこの記事では、スタンダードカリフォルニアがダサいと言われる理由から、実際の評判、どんな人におすすめなのかまでを詳しく解説します。
スタカリのアイテムが欲しいけど、周りの目が気になる…と不安な人は、ぜひ参考にしてください。
スタンダードカリフォルニアとは?
スタンダードカリフォルニアは、2003年に東京の恵比寿で生まれたセレクトショップであり、そのオリジナルブランドです 。ファンの間では「スタカリ」の愛称で親しまれています。
もともとは質の高い古着を扱う古着屋としてスタートしました 。
流行に左右されないベーシックなデザインが中心で、古き良きアメリカのサーフィンやスケートボードといったカルチャーを、現代のファッションに落とし込んでいるのが特徴です 。
スタンダードカリフォルニアがダサいと言われている理由
多くのファンに愛されている一方で、スタンダードカリフォルニアがダサいと言われてしまうのはなぜでしょうか。その理由を具体的に見ていきましょう。
定番のアメカジスタイルが時代遅れに見える
スタンダードカリフォルニアの魅力は、流行に流されず、いつでも着られるスタンダードなアイテムを作り続けていることです 。
しかし、ファッションのトレンドを重視する人からすると、この変わらないスタイルが弱点に見えることがあります。
毎年のように流行が変わる中で、スタカリが提案するクラシックなTシャツやネルシャツは、良くも悪くもいつも通り。
この変わらないスタイルが、ファンにとってはいつでも安心して着られるという信頼につながっています。
ただ、常に新しいファッションを追いかけたい人からすると、少し物足りなく感じてしまうのかもしれません。
その結果、代わり映えしない、古臭いといった印象を持たれ、時代遅れだと言われてしまうようです。
キムタク着用のイメージが強すぎる
スタンダードカリフォルニアの人気を語る上で、木村拓哉さんの存在は外せません 。
彼がメディアで着たアイテムはすぐに売り切れるなど、その影響力は絶大です 。
このおかげでブランドの知名度は一気に上がりましたが、同時に強力なイメージが定着しました。
その結果、スタンダードカリフォルニアといえば木村拓哉さんが着る服、というイメージがかなり強く定着してしまいました。
このイメージが、人によっては自分のファッションに取り入れにくいと感じる原因になっています。
自分が着ていると、周りからキムタクの真似をしていると思われるのではないか、という心配が生まれるからです。
ファッションで自分らしさを出したい人にとって、誰かの真似だと思われるのは避けたいもの。
この強すぎるイメージが、かえって一部の人からセンスがないと見なされることにつながっています。
40代以上のファンが多く「おじさんのブランド」に見える
スタンダードカリフォルニアは2003年の立ち上げから20年以上続くブランドです 。
当時20代や30代だったファンも、今では40代から50代になり、ブランドと一緒に歳を重ねてきました 。
この年齢層の高いファン層が、若い世代からはおじさんのブランドというイメージを持たれる一因になっています。
落ち着いたアメカジスタイルは、若者の目には父親が休日に着る服のように映ってしまうことも。
ファッションは世代を象徴するものでもあるため、若い世代がおじさん向けというイメージのあるブランドを避けるのは自然なことかもしれません。
この世代間のイメージの違いが、野暮ったい、自分たちが着るには少し古い、という評価につながっているようです。
ロゴデザインと価格のバランスが悪い
スタンダードカリフォルニアの服は、決して安くありません。Tシャツは1万円前後、スウェットは2万円を超えるものもあります 。
この価格は、上質な素材や丁寧な国内生産にこだわっているからこそ。
しかし、ブランドの背景を知らない人からすると、シンプルなロゴTシャツに1万円以上を出すのは高いと感じてしまうでしょう。
特に、多くのデザインは「STANDARD CALIFORNIA」というロゴが大きくプリントされたもの。
これが一部の人からは、ただブランド名が書いてある服を着ているだけ、と見られてしまい、センスがないという批判につながることがあります。
例えば、定番のヘビーウェイトTシャツは、何度も洗ってもヨレにくい丈夫な生地をオリジナルで開発するなど、目に見えない部分に価値があります 。
しかし、その価値は一見しただけでは伝わりにくいため、デザインと価格のギャップから厳しい評価を受けてしまうことがあるのです。
スタンダードカリフォルニアの評判・口コミ
実際にスタンダードカリフォルニアを着ている人はどう感じているのでしょうか。SNSなどから良い口コミと悪い口コミを集めてみました。
良い口コミ
- 生地がとにかくタフで、何年も着続けても首元がヨレたりしない
- ヘビーウェイトTシャツはドライな着心地で、夏でも快適に過ごせる
- ヴィンテージウォッシュ加工の色落ち具合が絶妙で、買ったその日からこなれた雰囲気で着られる
- 日本人の体型を考慮したシルエットになっていて、野暮ったく見えないのが良い
- 流行り廃りのないデザインなので、いつの時代も安心してコーディネートに取り入れられる
- 一見シンプルだが、素材やディテールへのこだわりが感じられ、所有する満足感が高い
- 着込むほどに体に馴染み、自分だけの一着に育っていく感覚が楽しい
悪い口コミ
- シンプルなロゴTシャツに1万円以上は、正直言って高すぎる
- デザインが毎年ほとんど同じで、新鮮味がないし古臭く感じる
- 木村拓哉さんのイメージが強すぎて、ファン以外が着るのは少し気恥ずかしい
- 全体的にアメカジ好きのおじさんが好むデザインで、若者向けではない
- ロゴの主張が激しいアイテムが多く、コーディネートの幅が狭まる
- 価格が高い割に、デザインにひねりがなく、センスがあるように見えない
スタンダードカリフォルニアがおすすめな人
ブランドの特徴や評判から、スタンダードカリフォルニアは次のような人におすすめです。
流行に左右されない定番服が好きな人
毎シーズンのトレンドを追いかけるのではなく、自分だけの定番スタイルを作りたい人にとって、スタンダードカリフォルニアは最高の選択肢になります。
ブランドが提供するのは、一時的な流行ではなく、何年経っても着続けられる普遍的なデザインです 。
長く愛用できる、とっておきの普段着を探している人にぴったりです。
質の高い服を長く着続けたい人
良いものを長く使いたい、という価値観を持つ人にもおすすめです。
スタンダードカリフォルニアの服は、着るほどに味が出て、自分の体に馴染んでいく経年変化を楽しめるように作られています 。
デニムの色落ちやTシャツの風合いの変化など、時間をかけて自分だけの一着を育てる過程を楽しめる人なら、価格以上の価値を感じられるはずです。
90年代以降のアメリカ文化が好きな人
スタンダードカリフォルニアの服は、ただの洋服ではなく、カリフォルニアのライフスタイルそのものを表現しています 。
サーフィンやスケートボード、古き良きアメリカのカルチャーが好きな人なら、ブランドの世界観にきっと共感できるでしょう。
ファッションを通して自分の好きなカルチャーを表現したい人にとって、これ以上ないブランドです。
スタンダードカリフォルニアがおすすめできない人
一方で、スタンダードカリフォルニアが合わない人もいます。
最新のトレンドを追いかけたい人
ファッションの楽しみが、最新の流行をいち早く取り入れることにある人には、スタンダードカリフォルニアのスタイルは合わないかもしれません。
ブランドの軸はあくまで変わらないアメカジスタイル。
常に新しい刺激を求める人にとっては、物足りなく感じてしまう可能性が高いです。
コストパフォーマンスを重視する人
服を選ぶ基準が、いかに安く手に入れるかという点にある場合、スタンダードカリフォルニアの価格は高く感じられるでしょう。
品質や耐久性といった長期的な視点よりも、まずは価格を重視する人には、他の選択肢のほうが向いているかもしれません。
人と被らない個性的な服が欲しい人
スタンダードカリフォルニアは、その普遍的なデザインから多くの人に愛用されています。
そのため、誰とも被らない個性的な服で自分を表現したい人にとっては、少し物足りなく感じるかもしれません。
より個性的で、少し変わったデザインを求めるなら、他のブランドを探すほうが良いでしょう。
スタンダードカリフォルニアのおすすめポイント
スタンダードカリフォルニアが長く愛される理由、そしてその価格に見合う価値はどこにあるのでしょうか。3つのおすすめポイントを紹介します。
ヴィンテージを知り尽くした本物のディテール
スタンダードカリフォルニアは、もともと古着屋としてスタートした経験から、ヴィンテージの服に対する深い知識を持っています 。
そのため、作られるアイテムはただ昔のデザインを真似ただけではありません。
ヴィンテージ特有の生地の風合いや縫い方などを徹底的に研究し、現代のスタイルに自然に馴染むように作られています。
デニムのリアルな色落ち加工や、スウェットの素材感など、細かい部分へのこだわりが本物です 。
着るほどに体に馴染む、タフで高品質な素材
ブランドの顔とも言えるヘビーウェイトTシャツは、丈夫でありながらドライな着心地を実現したオリジナルの生地を使っています 。
このタフな生地は、何度も洗濯してもへこたれず、着るたびに柔らかく体に馴染んでいきます 。
また、アウターには軍用に開発された高機能な中綿プリマロフトや、丈夫なコーデュラナイロンといった最新素材も使い、クラシックな見た目と現代的な機能性を両立させています 。
カルチャーを共有するブランドとの魅力的なコラボ
スタンダードカリフォルニアは、VANSやChampion、Dickiesといった、同じアメリカのカルチャーに根ざしたブランドと定期的にコラボレーションしています 。
これらのコラボは、お互いのブランドの歴史や哲学を尊重し合い、双方のファンが納得する特別なアイテムを生み出しています 。
定番のスタイルを守りながらも、常に新鮮な魅力を提供し続けることで、ブランドは時代遅れになることなく、その存在感を保ち続けているのです。
スタンダードカリフォルニアのおすすめアイテム
これからスタンダードカリフォルニアを試してみたい人へ、まず手に入れてほしい代表的なアイテムを3つ紹介します。
SD Heavyweight Pocket T:ブランドの哲学を体現する一枚
まさにブランドの顔と言えるアイテムです。
一見すると普通のポケットTシャツですが、その丈夫な生地と絶妙なシルエットには、スタンダードカリフォルニアのこだわりが詰まっています 。
新品はもちろん、何年も着古して色褪せた状態もまた格別です 。
このTシャツを着てみることで、ブランドが大切にしている品質と、長く使う楽しみを実感できるでしょう。
SD 5P Denim Pants:ヴィンテージを知り尽くした美しいシルエット
古着を知り尽くしたブランドだからこそ作れる、本格的なデニムパンツです。
ヴィンテージデニムを元にしながらも、現代の日本人の体型に合うようにシルエットが調整されています 。
特に、リアルな色落ちを再現したヴィンテージウォッシュモデルは、買ったその日から長年穿き込んだような自然な風合いを楽しめます 。
アメカジスタイルの基本となるアイテムだからこそ、その品質の高さが光ります。
コラボレーションアイテム:ブランドの世界観を広げる特別な逸品
VANSのスニーカーやChampionのスウェットなど、定期的に発売されるコラボアイテムは常に注目の的です 。
これらのアイテムは、スタンダードカリフォルニアというフィルターを通して、パートナーブランドの新たな魅力を引き出したものばかり。
限定生産で希少性も高いため、ファンでなくてもチェックする価値があります。
まとめ
スタンダードカリフォルニアがダサいと言われるのは、その変わらないというブランドの姿勢が、トレンドを重視する現代のファッション観と合わないことがあるからです。
定番のアメカジスタイル、特定の著名人のイメージ、そして価格の高さが、一部からは時代遅れやセンスがないと見られてしまうのです。
しかし、その評価はあくまで一面的なもの。
ブランドの本当の価値は、見た目のデザインだけでなく、品質へのこだわりと、長く着続けることで生まれる愛着にあります。
流行に流されず、自分だけのスタイルを大切にしたい人、そして一つの服を長く育てていきたい人にとって、スタンダードカリフォルニアは最高の選択肢の一つです。
最終的にその服がダサいかどうかを決めるのは、他人の評価ではなく、あなた自身の価値観なのです。