スタイリストやフォトグラファーとして活躍する熊谷隆志氏が手がけるWIND AND SEA(ウィンダンシー)。
2018年のブランド設立以来、大胆なロゴデザインとリラックス感のあるシルエットが特徴のストリートウェアとして、多くのファンを魅了しています 。
多くの著名人が愛用していることもあり、新作が発売されるたびに即完売することも珍しくありません 。
しかし、その人気の一方で、一部からはウィンダンシーはダサい、時代遅れではないか、という声も聞かれます。
そこで本記事では、ウィンダンシーがダサいと言われる理由を深掘りし、実際の評判や口コミを交えながら、おすすめできる人・できない人を解説します。
ウィンダンシーのアイテムが欲しいけど、センスがないと思われないか不安、と感じている人は、ぜひ参考にしてください。
WIND AND SEAとは?
WIND AND SEAは、1990年代から日本のファッションシーンを牽引してきたスタイリスト、熊谷隆志氏がクリエイティブディレクターを務める東京発のストリートブランドです 。
元々はアメリカのヴィンテージ古着や小物を扱うセレクトショップでしたが、2018年にオリジナルブランドとして本格的に始動しました 。
ブランドの根底にあるのは、純粋に作りたいものを作るというコンセプト 。
しかし、それは単なる自己満足ではなく、顧客や市場の反応を柔軟に取り入れながら、現代的なストリートスタイルへと昇華させています。
そのデザインの源流には、インターネットが普及する以前、ストリートがカルチャーの発信地であった90年代への強いリスペクトがあります 。
ブランド名は、熊谷氏がかつて訪れたカリフォルニア州サンディエゴのサーフポイント、Windansea Beachでの体験に由来しており、その名が示す通り、サーフカルチャーの自由でリラックスした雰囲気もブランドの重要な要素です 。
WIND AND SEAの魅力は、単なるアパレルブランドの枠を超え、熊谷氏自身のライフスタイルやセンスが色濃く反映されている点にあるのかもしれません。
WIND AND SEAがダサいと言われている理由
高い人気を誇るWIND AND SEAですが、一部でダサいイメージがあるのはなぜでしょうか。SNSやYouTubeでの声を元に、その理由を探っていきます。
主張の強いロゴデザインが時代遅れに感じるから
WIND AND SEAの最も象徴的なデザインは、Tシャツやフーディーの胸元にSEA、背面にWIND ANDと大きく配置されたロゴです 。
これはブランドのアイデンティティを明確に打ち出すデザインであり、ロゴそのものが主張となる90年代のストリートブランドへのオマージュでもあります 。
しかし、最近のファッショントレンドは、ブランドを前面に押し出さないシンプルなスタイルも主流です。
落ち着いたスタイルを好む層から見ると、WIND AND SEAの直接的なロゴデザインは、少し野暮ったい、あるいは若者向けすぎると感じられてしまうようです。
ロゴに頼りすぎているように見え、デザインに深みがないという厳しい意見も見受けられます。
芸能人が着ているとミーハーに見えるから
WIND AND SEAの知名度を大きく高めた理由のひとつが、多くの著名人の着用です。
木村拓哉さんをはじめ、三浦翔平さん、新木優子さんといったファッションアイコンたちが愛用したことで、ブランドの人気は不動のものとなりました 。
この影響力はブランドの成功に貢献しましたが、同時にミーハーなブランドという印象を生み出す原因にもなっています。
つまり、アイテムのデザイン性や背景を理解して選んでいるのではなく、ただ流行っているから、好きな芸能人が着ているからという理由だけで着ている、と見なされてしまうことがあるのです。
ファッションにおいて自分自身のスタイルを持つことを重視する人にとって、このような流行を追いかける姿勢はセンスがないと映ることがあります。
90年代スタイルの模倣に見えてしまうから
ブランド自身が公言している通り、WIND AND SEAのデザインは90年代のストリートカルチャーに深く根ざしています 。
フォントの選び方、ロゴの配置、ゆったりとしたシルエットなど、その多くが当時の空気感を再現しています。
この点は、その時代をリアルタイムで体験した世代や、当時のカルチャーに憧れを持つ若者にとっては大きな魅力です。
一方で、一部の批評的な視点からは、当時のスタイルの単なる模倣であり、現代における新しい価値や独創性を提示できていない、と評価されることもあります。
過去のデザインをなぞっているだけで、革新性に欠けるという見方です。
WIND AND SEAの評判・口コミ
ここでは、SNSなどで見られるWIND AND SEAに関するリアルな声を集めてみました。
良い口コミ
- 背中にWIND、胸にSEAというロゴの配置がシンプルでかっこいい 。
- フーディーやスウェットは生地が肉厚でしっかりしており、長く愛用できそう 。
- 様々なブランドとのコラボレーションが頻繁に行われ、いつも新鮮で飽きない 。
- サイズ感がゆったりしていて着心地が良く、リラックスして着られるのが魅力 。
- ユニセックスなデザインなので、パートナーと共有できるのが嬉しい。
悪い口コミ
- デカデカとしたロゴが少し恥ずかしく、年齢を重ねると着づらくなってきた。
- デザイナーの世代もあってか、どこか若者文化に憧れる大人向けのブランドという印象が拭えない。
- Tシャツ一枚にしては値段が高すぎる気がする。
- 人気がありすぎて街で同じ服を着ている人をよく見かける。
- コラボアイテムばかりが目立って、ブランド本体の魅力が少し分かりづらい。
WIND AND SEAがおすすめな人
ここまでの流れでWIND AND SEAは少し着る人を選ぶように感じたかもしれませんが、もちろん多くの人に似合う魅力があります。WIND AND SEAがおすすめな人を3つのポイントでわけてみました。
90年代のストリートカルチャーやサーフスタイルが好きな人
WIND AND SEAは、単なる流行りの90年代風ブランドではありません。
クリエイティブディレクターの熊谷隆志氏は、まさにその時代を第一線で作り上げてきた人物の一人です 。
そのため、アイテムに込められたディテールや空気感には、本物だけが持つ説得力があります。
当時のカルチャーを愛し、そのスタイルを自身のライフスタイルとして取り入れたい人にとって、WIND AND SEAは最高の選択肢となるでしょう。
コーディネートの主役になるロゴアイテムが欲しい人
WIND AND SEAのアイテム、特にロゴTシャツやフーディーは、それ一枚でコーディネートが完成するほどの強い存在感を放ちます 。
シンプルなデニムやカーゴパンツに合わせるだけで、旬なストリートスタイルが完成します 。
服装にあまり時間をかけられないけれど、手軽におしゃれに見せたい人には、非常に心強い味方です。
憧れの著名人と同じスタイルを楽しみたい人
木村拓哉さんをはじめとする多くの著名人のファンにとって、彼らと同じアイテムを身につけることは、ファッションを楽しむ上での大きなモチベーションになります 。
WIND AND SEAを着用することは、憧れの対象とスタイルを共有する方法の一つです。
この場合、周囲からミーハーと見られるかどうかは問題ではなく、純粋にファンとしてファッションを楽しむというポジティブな行為と言えるでしょう。
WIND AND SEAがおすすめできない人
どんなブランドでも、合わないと思う人は一定数存在します。WIND AND SEAをおすすめできないのは、以下のような人です。
シンプルで落ち着いたファッションを好む人
ブランドロゴは控えめに、上質な素材や洗練されたシルエットで個性を表現したいという、ミニマルなスタイルを好む人には、WIND AND SEAのデザインは少し派手に感じられるかもしれません。
ブランドの価値が大胆なロゴに集約されているため、静かで落ち着いた印象を好む人にとっては、その主張の強さがトゥーマッチに感じられてしまう可能性が高いです。
流行に左右されず長く着られる服を探している人
WIND AND SEAの魅力は、90年代リバイバルという現代の大きなトレンドと強く結びついています 。
これは今の時代を象徴するスタイルであると同時に、数年後には「あの頃の流行り」として見られるリスクもはらんでいます。
一過性のトレンドとは距離を置き、10年後も色褪せない普遍的なアイテムを求めている人には、よりベーシックなデザインのブランドが合っているかもしれません。
他人と被らない個性的なファッションがしたい人
絶大な人気と知名度があるため、WIND AND SEAは街中で着用者を見かける機会が非常に多いブランドです。
特に人気の定番モデルやコラボアイテムは、多くの人が所有しています。
自分のスタイルは誰とも被らない唯一無二のものでありたい、という強いこだわりを持つ人にとって、このブランドのアイテムは避けた方が良いかもしれません。
WIND AND SEAのおすすめポイント
ここで、WIND AND SEAの魅力をあらためて確認しておきましょう。おすすめポイントは3つです。
話題性のある多彩なコラボレーション
WIND AND SEAの大きな特徴は、そのコラボレーションの幅広さです。
HYSTERIC GLAMOURやNEIGHBORHOODといったストリートの重鎮から、Yohji Yamamotoのようなハイファッション、NANGAなどのアウトドアブランドまで、ジャンルを問わない多様なパートナーシップを展開しています 。
この戦略により、ブランドは常に新鮮な話題を提供し、新たな顧客層を獲得し続けています。
熊谷隆志氏のセンスが反映された世界観
WIND AND SEAのアイテムを手にすることは、単に服を買う以上の意味を持つかもしれません。
それは、熊谷隆志という一人のクリエイターが培ってきたファッション、写真、サーフィンといったカルチャー全般にわたるセンス、その世界観の一部を共有することです 。
トレンドだけを追いかけて作られたブランドにはない、深い文化的背景がWIND AND SEAのアイテムに特別な価値を与えています。
計算されたシルエットと着心地の良さ
ロゴデザインに注目が集まりがちですが、WIND AND SEAは製品そのものの品質にも定評があります。
実際に着用したユーザーからは、フーディーの肉厚でしっかりとした生地感や 、Tシャツの快適な着心地を評価する声が多く聞かれます 。
シルエットも、現代のファッションに合うように計算されたリラックスフィットになっており、着るだけでこなれた雰囲気を演出してくれます。
WIND AND SEAのおすすめアイテム
これからWIND AND SEAを試してみたいという人に向けて、まずチェックすべき代表的なアイテムを3つ紹介します。
ブランドの象徴「SEA S/S T-shirt」
フロントにSEA、バックにWIND ANDのロゴがプリントされたこのTシャツは、ブランドの哲学を最も純粋な形で表現した、まさに名刺代わりの一枚です 。
様々なカラーバリエーションでリリースされており、ブランドの世界観を体感するための最初の一着として最適です。
質の高さが魅力の「SEA Hoodie」
Tシャツと並ぶ定番アイテムであるフーディーも、非常に人気が高い一着です。
多くのレビューで言及されているように、その魅力は肉厚でタフな生地と、ゆったりとしながらもだらしなく見えない絶妙なシルエットにあります 。
ロゴの主張と品質の高さが両立しており、秋冬のストリートスタイルにおいて長く活躍してくれるでしょう。
ブランドの新たな一面が見えるコラボアイテム
WIND AND SEAの真骨頂とも言えるのが、多彩なコラボレーションアイテムです。
例えば、国産ダウンメーカーNANGAとのアウターは本格的な機能性を備え 、HYSTERIC GLAMOURとのデニムはロックテイストが加わります 。
CASETiFYとのスマートフォンケースのような小物も人気で 、ウェア以外からブランドの世界観に触れるのもおすすめです。
まとめ
WIND AND SEAがダサいと言われるのは、その最大の特徴である大胆なロゴ、90年代へのオマージュ、著名人による人気といった要素が、見る人の価値観によって評価が大きく分かれるからのようです。
主張の強いロゴデザインは、ある人にとっては自信の表明であり、別の人にとっては洗練さに欠ける記号になります。
結局のところ、WIND AND SEAがダサいかどうかに絶対的な答えはありません。
あなたのスタイルが、90年代のカルチャーに共鳴し、コーディネートの主役になるアイテムを求めるのであれば、このブランドは最高のパートナーになるでしょう。
逆に、ミニマルなスタイルを愛し、流行とは一線を画した普遍性や、誰とも被らない個性を追求するのであれば、他の選択肢を探すのが良いかもしれません。
この記事が、あなたが自分自身のスタイルと向き合い、納得のいく判断を下すための一助となれば幸いです。