パッチワークデニムがダサいと言われる理由とは?おすすめできる人・できない人【評判】

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異なる生地を縫い合わせて作られるパッチワークデニムは、独特なデザインでファッション好きに人気のアイテムです。

しかし、その個性的な見た目から、一部ではダサい、着こなしが難しいという声も聞かれます。たしかにコーディネートの主役になるほどの存在感なので、一歩間違えると野暮ったい印象になることも。

そこで本記事では、パッチワークデニムがダサいと言われる理由と、おすすめできる人・できない人を解説します。

パッチワークデニムが欲しいけど、もしかしてダサい?と不安な人はぜひ参考にしてください。

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目次

パッチワークデニムとは?

パッチワークデニムは、その名の通り、色や素材が違うデニム生地などを継ぎはぎして作られたデニムのことです 。  

もともとは、19世紀アメリカの労働者が、破れた作業着を補修するために布を当てたのが始まりです 。高価だった衣服を長く使うための、実用的な知恵でした。  

やがて時代は進み、1970年代にはヒッピーやパンクといった若者文化の中で、自己表現の手段として流行します。既製品のジーンズをわざと破り、好きな布を縫い付けて個性を主張したのです 。  

この考え方は、日本のBORO(襤褸)という文化にも通じます。

昔、布が貴重だった東北地方などでは、麻布などを何度も継ぎはぎし、刺し子で補強しながら、一枚の服を世代を超えて大切に使っていました 。  

このBOROの、時間と人の手が生み出す独特の風合いは海外でも高く評価され、ルイ・ヴィトンやコム デ ギャルソンといった有名ブランドのデザインにも影響を与えています 。  

このようにパッチワークデニムは、単なるデザインジーンズではなく、労働者の知恵や若者たちの魂、そして日本の伝統的な美意識までが詰まった、奥深いアイテムなのです。

パッチワークデニムがダサいと言われている理由

豊かな背景を持つパッチワークデニムですが、なぜダサいと感じられてしまうことがあるのでしょうか。その理由を具体的に見ていきましょう。

デザインがごちゃごちゃして見えるから

パッチワークデニムが避けられる一番の理由は、見た目の情報量の多さかもしれません。

様々な色や柄、質感の生地が組み合わさることで、全体がごちゃごちゃしてまとまりなく見えてしまうことがあります 。  

特に、色のコントラストが強すぎたり、パッチの配置がバラバラすぎたりすると、落ち着きのない印象を与えがちです。

センス良く見えるものと雑然と見えるものの差は、デザインに意図が感じられるかどうか。優れたデザインは、全体の色のトーンが統一されていたり、パッチの配置にリズムがあったりと、計算された美しさがあります。

子供っぽい印象を与えやすいから

パッチワークという言葉には、どこか手芸や工作のような、可愛らしい響きがあります。

そのため、使われている生地の色や柄によっては、子供っぽい印象を与えてしまうことも。

例えば、赤や黄色といった明るい色のパッチや、チェックや花柄といった可愛らしい柄が多いと、大人が着るには少し幼く見える可能性があります 。  

また、パステルカラーのような淡い色合いも、組み合わせによっては全体がぼんやりとした雰囲気になり、洗練されたイメージからは遠ざかってしまうかもしれません 。  

着こなしの難易度が高く、野暮ったく見えがちだから

パッチワークデニムは、それ自体がコーディネートの主役になるほど個性が強いアイテムです。

この特徴を理解せずに他のアイテムを合わせると、頑張りすぎ、センスがないといった印象になりがちです。

おしゃれの基本は、主役を決めたら他はシンプルにまとめること。

パッチワークデニムを穿くなら、この基本がとても重要です。BLACKPINKのジスのようなファッションアイコンも、個性的なパッチワークデニムには、ごくシンプルな無地のTシャツなどを合わせています 。  

もし、このデニムにさらに柄物のシャツや派手なアウターを合わせると、アイテム同士が喧嘩してしまい、まとまりのない野暮ったいスタイリングになってしまいます。

シルエットやサイズ感が合っていないと時代遅れに見えるから

ファッションで最も重要な要素の一つが、シルエットとサイズ感です。

これはどんな服にも言えることですが、デザイン性の高いパッチワークデニムでは特に重要になります。パッチワークという装飾が、デニムの形の欠点をより目立たせてしまうからです。

例えば、ひと昔前に流行したような、股上が浅く裾が極端に細いシルエットのデニムだと、それだけで時代遅れな印象を与えてしまいます 。  

また、自分の体型に合っていない大きすぎるサイズも、だらしなく見えるだけでなく、パッチワークの柄が間延びしてデザインの良さが活かせません 。  

パッチワークデニムを選ぶときは、まずデザインの前に、ベースとなるデニムの形を冷静に見ることが大切です。

パッチワークデニムの評判・口コミ

実際にパッチワークデニムを愛用している人は、どう感じているのでしょうか。SNSなどからリアルな声を集めてみました。

良い口コミ

  • 他にはないデザインで、コーデの主役になってくれる
  • シンプルな白Tシャツと合わせるだけで、おしゃれな雰囲気になる
  • ヴィンテージのリメイク品は一点物だから、自分だけの特別感があって愛着が湧く
  • 履き込むほどに生地の風合いが変化して、自分だけの色落ちを育てる楽しみがある
  • 古着が好きなので、服が持つ歴史や背景を感じられるのが魅力

悪い口コミ

  • 色の組み合わせによっては、ごちゃごちゃしてまとまりがない印象になる
  • 個性が強すぎて合わせる服が限られ、結局あまり履かなくなった
  • 安いものだとパッチの付け方が雑で、大人が着るには厳しい感じがする
  • 自分には似合わなかったのか、服に着られている感じがして落ち着かなかった
  • 一時的なトレンドアイテムだと思われそうで、長く愛用できるか不安

パッチワークデニムがおすすめな人

ここまでの内容を踏まえ、パッチワークデニムがどんな人におすすめかを見ていきましょう。

古着や職人技の風合いが好きな人

パッチワークデニムの魅力は、人の手の温もりが感じられる点にあります。

新品の服が持つ均一的な美しさとは違う、使い込まれた風合いや職人のこだわりが好きな人には、たまらないアイテムでしょう 。  

特に、日本のBORO文化のように、モノが持つ物語や歴史を大切にする人なら、一つの作品として深く愛せるはずです。

コーディネートの主役になるアイテムが欲しい人

普段の服装はシンプルだけど、何か一つ、存在感のあるアイテムで個性を出したい。

そんな考え方の人にとって、パッチワークデニムは理想的なアイテムです。

いつもの「Tシャツ+デニム」のスタイルに物足りなさを感じているなら、デニムをパッチワークに変えるだけで、全体の印象が劇的に変わります 。  

他の人とは違う、自分だけの個性を表現したい人

流行は気になるけど、他の人と同じ格好はしたくない。

そんな自己表現へのこだわりが強い人にも、パッチワークデニムはぴったりです。

特に古着をリメイクして作られたものは、世界に一本だけのデザイン 。誰かの真似ではない、自分だけのスタイルを確立したい人にとって、最高の表現ツールになります。  

パッチワークデニムがおすすめできない人

一方で、その強い個性から、あまり向いていない人もいます。

着回しやすさを重視する人

持っている服は、どれを組み合わせても着られるようにしたい。

そんなミニマルな考え方の人には、パッチワークデニムはあまりおすすめできません。

デザイン性が高いため、どうしてもコーディネートの幅は限られてしまいます。着回し力を最優先するなら、普通のインディゴデニムやブラックデニムの方が活躍するでしょう。

朝の服選びに時間をかけたくない人

シンプルなトップスを合わせるだけ、とは言っても、そのトップスの色や素材感がデニムの雰囲気と合っているか、少し考える必要があります。

何も考えずに手に取れる普通のデニムに比べれば、少しだけ手間がかかります。

朝は1分でも惜しい、服選びに時間をかけたくないという人にとっては、少しだけ面倒に感じられるかもしれません。

きれいめやコンサバなスタイルが中心の人

パッチワークデニムのルーツは、作業着やカウンターカルチャーにあります。

そのため、本質的にはカジュアルで、どこか rebellious な雰囲気を持つアイテムです。

もちろん、きれいめなブラウスなどと合わせる上級者向けの着こなしもありますが 、普段のスタイルがジャケットやスラックス中心の人にとっては、手持ちの服に馴染ませるのが難しいかもしれません。  

パッチワークデニムのおすすめポイント

パッチワークデニムを選ぶことで得られる、特別な価値や楽しみをご紹介します。

アートのような存在感と歴史的背景

丁寧に作られたパッチワークデニムは、もはや単なる服ではなく、身に纏うアートのようです。

アメリカの労働者の歴史から、日本のBOROの精神まで、一枚のデニムには豊かな物語が詰まっています 。  

それを理解して身につけることで、日々のファッションがより深いものに感じられるはずです。

経年変化を楽しみ、自分だけの一本に育てる喜び

デニム好きにとっての楽しみの一つが、経年変化です。

パッチワークデニムは、その楽しみを何倍にもしてくれます。

ベースの生地とパッチの生地はそれぞれ違うため、洗濯や着用を繰り返すうちに、一枚一枚が違う表情で色落ちしていきます 。  

時間をかけて自分だけの色落ち模様を完成させていくのは、パッチワークデニムならではの醍醐味です。

環境に配慮した一面も

特に古着を再利用したリメイク品のパッチワークデニムは、環境への配慮という側面も持っています。

廃棄されるはずだった服に、デザインという新たな価値を与えて蘇らせるアップサイクルの考え方は、環境問題とファッションの楽しみを両立させるアプローチです 。  

パッチワークデニムのおすすめアイテム

一口にパッチワークデニムと言っても、デザインは様々です。ここでは、スタイル別におすすめのアイテムをご紹介します。

【入門編】さりげないデザインで普段着に馴染むブランド

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いきなり全面パッチワークはハードルが高い、と感じる方には、デザインをさりげなく取り入れたアイテムがおすすめです。

例えば、デニム全体の色は統一しつつ、部分的に違う生地を組み合わせたものや、ポケットや裾だけにパッチワークを施したものなど。

SHIPSなどのセレクトショップが展開するオリジナルブランドでは、ベーシックなシルエットをベースに、脇線に濃い色のデニムを残してラインパンツ風に見せるなど、個性的でも大人っぽいデザインが見つかります 。  

【本格派】存在感抜群のデザイナーズブランド

パッチワークデニムをデザイン性の高いアイテムとして知らしめた代表格が、JUNYA WATANABE COMME des GARÇONS MANです。

特にLevi’sとのコラボレーションは伝説的。ヴィンテージのリーバイスを解体し、ツイードやコーデュロイといった異素材と大胆に組み合わせる技術は圧巻です 。  

複雑でありながら計算され尽くしたデザインは、まさに唯一無二の存在感。決して安くはありませんが、一生モノの価値がある一本です 。  

【一点物】古着リメイクが生み出す唯一無二のブランド

誰とも被らない、自分だけのものが欲しいなら、古着をベースにしたリメイクブランドが最適です。

rebear by Johnbullのように、自社の過去の製品や古着を再構築するブランドや 、Grapefruit Moonのような古着屋が手がけるオリジナルのリメイク品は、一つとして同じものがありません 。  

作り手のセンスと古着が持つ偶然性が生み出す一本は、まさに運命の出会い。宝物を探すような感覚で選ぶ楽しみがあります。

まとめ

パッチワークデニムがダサいか、おしゃれかは、アイテムそのもので決まるわけではありません。

その分かれ道は、品質、シルエット、着こなし方の3つの要素で決まります。

質の高いデザインを選び、自分の体型に合った現代的なシルエットを見極め、デニムを主役として引き立てるシンプルな着こなしを心がける。

この3つのポイントを押さえれば、パッチワークデニムはあなたの個性を語る、最高のパートナーになってくれるはずです。豊かな物語を秘めたこのアイテムを、ぜひ自信を持って楽しんでみてください。

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