ウェットスーツのような素材と、船で使うロープを持ち手にしたユニークなデザインが特徴のステートオブエスケープ。
軽くてたくさん入ることから、荷物が多くなりがちな女性を中心にとても人気です。
しかし、その人気の一方で、ダサい、もう時代遅れだ、といった声も一部であるようです。
そこでこの記事では、ステートオブエスケープがダサいと言われる理由をSNSなどの口コミを元に調査。心からおすすめできる人、できない人を詳しく解説していきます。
ステートオブエスケープのバッグが欲しいけど、周りの目が気になる、と不安な人はぜひ参考にしてください。
ステートオブエスケープとは?
ステートオブエスケープは、2013年にオーストラリアで生まれたハンドメイドのバッグブランドです 。
美しくて使いやすい、何でも運べるバッグを作る、という考えを大切にしています 。
一番の特徴は、ダイビングのウェットスーツにも使われるネオプレンという素材をバッグ本体に使っていること 。
この素材のおかげで、驚くほど軽くて丈夫なバッグが実現しました。持ち手にはヨットで使われるセーリングロープが使われており、これもブランドの顔となっています 。
軽くて丈夫なうえに、小さく折りたためて水洗いもできる、という非常に高い機能性が多くの人に評価されています。
普段使いはもちろん、ママバッグや旅行用としても人気があり、幅広い場面で活躍する定番ブランドになりました 。
ステートオブエスケープがダサいと言われている理由
これほど人気のあるステートオブエスケープですが、なぜダサい、時代遅れといった声が聞こえてくるのでしょうか。
その背景には、ブランド特有のデザインや、人気が出すぎたことによる現象が関係しているようです。
みんなが持っているから
ステートオブエスケープがダサいと言われる一番の理由が、持っている人が多すぎることかもしれません。
一時期、雑誌やSNSで頻繁に取り上げられ、街を歩けば必ず見かけるほどの人気アイテムになりました 。
この爆発的な人気が、かえって個性的ではない、量産型といったイメージを生んでしまったようです。
どんなにおしゃれなアイテムでも、多くの人が持ち始めるとトレンドのピークを過ぎた、もう終わったと感じられやすくなります。
特に、他の人と同じものを持ちたくない人にとっては、ステートオブエスケープは少し前の流行という印象になっているのかもしれません。
また、機能性の高さからママバッグとして広く使われるようになったことも、特定のイメージを強くしました 。
もちろん、母親が使うこと自体は何も悪くありません。
ただ、独身の女性などが持つ場合、ママさん御用達というイメージが自分のファッションに合わないと感じることがあるようです。
その結果、どこか野暮ったい印象になることを心配して、避ける人がいるのかもしれません。
素材が安っぽく見えるから
ステートオブエスケープの特徴であるネオプレン素材も、好みが分かれるポイントです 。
軽くて洗えるという機能面でのメリットは大きいですが、見た目が安っぽいと感じる人も少なくないようです。
ネオプレンはもともと工業製品などに使われる機能的な素材。レザーや上質な布が持つ高級感とは少し違います。
バッグの価格が4万円から7万円前後することを考えると、値段に見合う高級感が感じられない、という意見が出るのも自然なことでしょう。
また、素材がとても柔らかいため、中身が少ないとバッグの形が崩れてくたっと見えてしまいます 。
このラフな形が、人によってはだらしなく見えたり、きちんと感がないと感じられたりするようです。
ロープの持ち手が服装に合わないから
もう一つの特徴であるセーリングロープの持ち手も、ダサいという印象を与えることがあるようです。
太くて存在感のあるロープはユニークですが、見た目はかなりカジュアルでスポーティーです 。
Tシャツにデニムのようなラフな服装には合いますが、きれいめなワンピースやジャケットスタイルには合わせにくいかもしれません 。
コーディネートによってはバッグだけが浮いてしまい、全体のバランスが悪く見えてしまうことも。
さらに、このロープハンドルは実用面でも気になる点があるようです。
口コミでは、荷物をたくさん入れると肩に食い込んで痛い、という声が多く見られました 。
たくさん入るのが魅力なのに、たくさん入れると持ち手が痛くなる、というのは少し残念なポイントです。
中身が丸見えでだらしなく見えるから
定番モデルであるEscapeトートは、バッグの口を閉じるファスナーやボタンがありません 。
内側にも仕切りやポケットがほとんどなく、大きな袋のようなシンプルな作りです。
物を気軽に放り込める便利さはありますが、バッグの中がごちゃごちゃになりやすいという欠点も。
鍵やスマホが底の方にいってしまい、探すのに苦労するという声も多いようです。
この使いにくさは、見た目の印象にも影響します。
バッグの口がいつも開いているので、整理されていない中身が周りから見えてしまうのです 。
乱雑なバッグの中身は、持ち主がだらしない人という印象を与えてしまうかもしれません。
ステートオブエスケープの評判・口コミ
SNSや通販サイトで見られた、リアルな評判や口コミをまとめました。
良い口コミ
- とにかく軽くて大容量。ママバッグやジム、一泊旅行に最適で荷物が多い人には手放せない
- 汚れたら洗濯機で丸洗いできるのが本当に便利。白でも汚れを気にせず使える
- ネオプレン素材が柔らかく、くたっとした形が可愛い。体にフィットする感じが良い
- カラーが豊富で、好みの色が見つかる。コーディネートのアクセントにもなる
- サイドのボタンを留めると形がコンパクトに変わるので、荷物の量に合わせて調整できる
悪い口コミ
- 荷物をたくさん入れるとロープの持ち手が肩や腕に食い込んで痛い
- 開封時のゴムのような独特の匂いが強く、干してもなかなか消えない
- 内ポケットがないので、バッグの中がごちゃごちゃになって物が見つからない
- ファスナーがなく中身が丸見えなので、人混みでは防犯面が心配
- 持っている人が多すぎて、友人と被ったり街中で見かけたりするのが少し恥ずかしい
ステートオブエスケープがおすすめな人
これまでの特徴や評判を考えると、ステートオブエスケープは次のような人におすすめです。
手入れの手間を省きたい人
ステートオブエスケープの最大の魅力は、洗濯機で丸洗いできる手軽さです 。
レザーバッグのように手入れをしたり、汚れを気にしたりするストレスから解放されたい人には、ぴったりの選択肢でしょう。
気兼ねなく日常使いできるタフさは、忙しい毎日にマッチします。
荷物が多いママ
ママバッグの決定版と言われるように、子供を持つ母親にとって非常に頼りになる存在です 。
おむつ、着替え、おもちゃなど、かさばる荷物をたくさん収納できる大容量と本体の軽さは、他のバッグにはない大きなメリット。
公園で汚れても、家に帰って洗濯機に入れるだけ。この安心感は子育て中の大きな味方になります。
ジムや旅行などアクティブな趣味を持つ人
ジムやヨガ、週末の小旅行といったアクティブな場面でも、ステートオブエスケープは活躍します 。
汗をかいたウェアなどを気兼ねなく入れられ、使った後はバッグごと洗えるので衛生的です。
また、柔らかい素材なのでコンパクトに折りたたむことができ、旅行のサブバッグとしても便利です。
ステートオブエスケープがおすすめできない人
一方で、その特徴から次のような人にはあまりおすすめできないかもしれません。
ファッションで他の人と被りたくない人
ステートオブエスケープは、良くも悪くも定番アイテムです。
そのため、ファッションで個性を大事にしたい人にとっては、魅力的に映らないかもしれません 。
街中で同じバッグを持っている人に出会う可能性が非常に高く、それを恥ずかしいと感じるタイプの人には向いていないでしょう。
仕事できちんとした印象を重視する人
ネオプレン素材とロープハンドルのカジュアルな雰囲気は、ビジネスシーンにはあまり合いません。
スーツやジャケットが求められる職場で使うと、少し浮いてしまう可能性があります 。
仕事でもプライベートでも使える万能なバッグを探している人には、他の選択肢の方が良いかもしれません。
バッグの中を常に整理しておきたい人
定番モデルには仕切りやポケットが一切ないため、几帳面な人にとってはストレスの原因になる可能性があります 。
ポーチなどを使って自分で整理する必要があり、それが面倒だと感じる人には使いにくいでしょう。
ステートオブエスケープのおすすめポイント
ネガティブな意見もありますが、それを上回る独自の魅力があるのも事実です。
他にはないネオプレン素材
安っぽいと言われることもあるネオプレン素材ですが、これは他のブランドにはない個性です。
レザーにはない、クッション性のある柔らかな手触りとモダンな雰囲気は、これまでのバッグにはない魅力を持っています。
手入れが簡単という機能性は、まさに使いやすさを重視する現代のニーズに合っていると言えるでしょう。
驚きの軽さと収納力
大きなトートバッグなのに、持った瞬間に驚くほど軽い。
これがステートオブエスケープの大きな魅力の一つです 。
重いバッグで肩こりに悩んでいた人にとっては、非常に快適に感じられるでしょう。
この軽さのおかげで、たくさんの荷物を入れても負担が少なく、毎日を快適にしてくれます。
気分が上がる豊富なカラー
ステートオブエスケープは、カラーバリエーションの豊富さも魅力です。
黒やグレーといった定番色から、コーディネートの主役になるような鮮やかな色まで、幅広い選択肢が用意されています 。
自分のスタイルに合わせて色を選べる楽しさも、多くの人に愛される理由の一つです。
ステートオブエスケープのおすすめアイテム
ダサいと言われる理由の多くは、定番のトートバッグEscapeに向けられたものです。
しかし、ステートオブエスケープには、これらの欠点をカバーした様々なモデルがあります。
定番の弱点を克服した「Prequel」
Prequel(プリクエル)は、定番トートの弱点だった防犯面を解消したモデルです。
バッグの口にファスナーが付いているので、中身が見えたり物が落ちたりする心配がありません 。
よりかっちりとした形で、取り外し可能なショルダーストラップも付いているため、きれいめの服装にも合わせやすくなっています。
アクティブな日に最適な「Festival」
Festival(フェスティバル)は、両手を自由にしたい人にぴったりのコンパクトな斜めがけバッグです。
こちらもファスナー付きで、公園へのお出かけや自転車での移動など、身軽に行動したい場面で活躍します 。
貴重品とスマホなど、必要最低限の荷物を持ち運ぶのに最適です。
A4サイズ対応の「Flying Solo」
Flying Solo(フライングソロ)は、定番のEscapeとコンパクトなモデルの中間に位置する、絶妙なサイズ感が魅力です。
A4サイズの書類やノートパソコンも入るので、カジュアルな服装がOKな職場なら通勤バッグとしても使えます 。
大きすぎないため、バランスの取れたコーディネートが可能です。
モデル名 | 主な特徴 | おすすめの用途 | 注意点 |
Escape | ブランドの象徴。圧倒的な大容量。 | マザーズバッグ、週末旅行、ジム | ファスナーなし、内ポケットなし、持ち手が痛くなりやすい |
Prequel | ファスナー付きで安心。洗練されたフォルム。 | 通勤、きれいめカジュアル、セキュリティ重視の人 | Escapeよりは容量が小さい |
Festival | コンパクトなクロスボディ。両手が自由になる。 | 公園、自転車、近所への外出、旅行のサブバッグ | 長財布やペットボトルは厳しい場合も |
Flying Solo | A4収納可能。大きすぎず小さすぎない絶妙サイズ。 | カジュアルな通勤、習い事、普段使い | ファスナーなしのモデルが多い |
まとめ
ステートオブエスケープがダサいと言われる背景には、人気が出すぎたことによる飽和感や、素材が持つカジュアルさ、一部モデルの機能的な欠点など、はっきりとした理由があるようです。
しかし、丸洗いできる手軽さや、驚くほどの軽さと収納力は、荷物が多くなりがちなママやアクティブな趣味を持つ人にとって、他には代えがたい価値があります。
最終的にステートオブエスケープが自分に合うかどうかは、ライフスタイルとバッグに何を求めるかによって決まります。
もし購入を考えているなら、定番のEscape以外のモデルにも目を向けてみてください。
PrequelやFestivalのように、定番モデルの欠点を補ったアイテムを選ぶことで、ブランドの魅力を最大限に感じられるはずです。
大切なのは、ブランドがダサいかではなく、どのモデルが自分の生活に合うかという視点で選ぶことでしょう。