スウェーデン生まれのアウトドアブランド、フェールラーベン。
愛らしいキツネのロゴと、四角いカンケンバッグが有名ですよね。街中でもよく見かける人気ブランドですが、一部ではダサいという声もあるようです。
この記事では、フェールラーベンがダサいと言われる理由や、どんな人におすすめなのかを解説します。購入を迷っている人は、ぜひ参考にしてみてください。
フェールラーベンとは?
フェールラーベンは、1960年にスウェーデンで生まれたアウトドアブランドです 。
ブランドの名前は、スウェーデン語で北極キツネを意味しています 。厳しい自然を生き抜く北極キツネのように、丈夫で長持ちする製品を作りたいという思いが込められているそうです。
その品質の高さからスウェーデン王室にも認められており、信頼できるブランドとして知られています 。流行を追いかけるのではなく、世代を超えて長く使えるものづくりを大切にしているのが特徴です 。
代表的なカンケンバッグは、もともとスウェーデンの子供たちのために作られたスクールバッグでした 。見た目だけでなく、実用的な目的からデザインが生まれているんですね。
フェールラーベンがダサいと言われている理由
多くの人に愛されているフェールラーベンですが、なぜダサいと言われてしまうのでしょうか。その理由をいくつか探ってみました。
一大ブームが過ぎ「時代遅れ」に感じるから
カンケンバッグが時代遅れに感じられるのは、過去に大ブームがあったからかもしれません。
2010年代頃、カンケンバッグはファッションアイテムとしてとても流行し、多くの人が持っていました 。
ブームが落ち着くと、どうしても一昔前のアイテムという印象がついてしまいます。SNSでも「昔流行ってたけど、今になって欲しくなった」という声が見られるように、過去のトレンドというイメージが強いようです 。
デザイン自体は昔からほとんど変わっていませんが、流行の波によって時代遅れだと感じられてしまうのかもしれません。
四角いデザインが「子供っぽい」「野暮ったい」印象を与えるから
カンケンバッグの特徴といえば、四角い形ですよね。
このデザインが、人によっては子供っぽく見えたり、少し野暮ったいと感じられたりすることがあるようです 。
もともとはスウェーデンの子供たちのためのスクールバッグとして作られたものなので、合理的でシンプルな形をしています 。
ただ、他のファッションバッグと比べると、その素朴さが垢抜けない印象につながるのかもしれません。
肩紐が細く「安っぽく」見え、機能性も低いから
カンケンバッグでよく指摘されるのが、肩紐の問題です。
標準モデルの肩紐はクッションがなく細いため、機能性に疑問を持つ声が多くあります 。
実際に「重い荷物を入れると肩が痛い」といった口コミは少なくありません 。ノートパソコンなどを持ち運ぶ人には、少しつらいかもしれませんね。
また、このシンプルな肩紐が、値段のわりに安っぽく見えると感じる人もいるようです 。
フェールラーベンの評判・口コミ
実際にフェールラーベンを使っている人はどう感じているのでしょうか。良い口コミと悪い口コミを集めてみました。
良い口コミ
・とにかく丈夫で長持ちします。10年以上使っても壊れないという声もあり、長く使える安心感が魅力のようです 。
・流行に左右されないデザインなので、何年経っても古く感じません 。
・四角い形は見た目以上にたくさん物が入ります。A4サイズの書類やパソコンもすっきり収まるのが便利です 。
・色の種類がとても豊富で、自分好みの色を選べるのが楽しいという意見が多くありました 。
・バッグ自体がとても軽いので、マザーズバッグとして使っている人も多いようです 。
・環境に配慮したものづくりをしているブランドの姿勢に共感できます 。
・口が大きく開くので、荷物の出し入れがしやすいです 。
悪い口コミ
・重い荷物を入れると、細い肩紐が肩に食い込んで痛くなります 。
・新品のうちは生地が硬くて、特にファスナーが開け閉めしにくいと感じることがあります 。
・バッグの中に仕切りやポケットが少ないので、小物の整理がしにくいです 。
・両サイドのポケットは小さめで、水筒やペットボトルが入らないことがあります 。
・黒など濃い色は、使っているうちに擦れて白っぽくなることがあるようです 。
・バッグの値段を考えると、肩紐の作りが少し安っぽく感じられます 。
フェールラーベンがおすすめな人
ダサいという意見もありますが、フェールラーベンは特定の人にとっては最高のブランドになります。どんな人におすすめできるか見ていきましょう。
流行に左右されず、一つのものを長く愛用したい人
フェールラーベンの魅力は、なんといっても丈夫で長く使えることでしょう 。
流行を追いかけるよりも、気に入ったものをずっと使い続けたい。そんな人には最高のブランドかもしれません。
使い込むほどに味が出て、自分だけのバッグに育っていく楽しみもあります 。
デザインの背景にあるストーリーや哲学を重視する人
製品の裏側にある物語やブランドの考え方に価値を感じる人にとって、フェールラーベンはとても魅力的に映るはずです。
子供たちの健康を考えて作られたという話や、自然環境を大切にする姿勢は、ただのモノ以上の価値を感じさせてくれます 。
シンプルで実用的な北欧デザインを好む人
フェールラーベンのデザインは、無駄な飾りをなくし、機能性を重視した北欧デザインそのものです 。
そのシンプルで実用的な美しさが好きな人なら、カンケンの四角い形も野暮ったいどころか、完成されたデザインに見えるでしょう。
フェールラーベンがおすすめできない人
一方で、フェールラーベンが合わない人もいます。購入してから後悔しないように、おすすめできない人の特徴も確認しておきましょう。
最先端のファッショントレンドを重視する人
いつもファッションの流行を追いかけていたい人には、フェールラーベンは少し物足りないかもしれません。
ブランド自体がトレンドに流されないものづくりを大切にしているので、最新の流行とは少し違うところに価値があります 。
クラシックなデザインを楽しめる人向けのブランドと言えそうです。
重い荷物を毎日運び、高度な背負い心地を求める人
重いノートパソコンやたくさんの教科書を毎日持ち運ぶ人には、定番のカンケンバッグはあまり向いていないかもしれません。
クッションのない細い肩紐は、やはり肩への負担が大きいです 。
そうした使い方を考えているなら、他のアウトドアブランドのリュックや、後で紹介するフェールラーベンの高機能モデルを検討したほうが良いでしょう。
小物を整理する多くのポケットや仕切りを必要とする人
カンケンバッグの中は、とてもシンプルな作りになっています 。
充電ケーブルやイヤホン、化粧品などを細かく分けて収納したい人にとっては、少し不便に感じる可能性があります。
バッグインバッグを使えば解決できますが、リュック自体に高い収納機能を求める人には物足りないでしょう。
フェールラーベンのおすすめポイント
フェールラーベンの本当の魅力は、見た目だけではありません。ブランドが誇る素晴らしいポイントを紹介します。
G-1000素材がもたらす圧倒的な耐久性と経年変化の楽しみ
フェールラーベンの製品の多くには、G-1000という独自の丈夫な生地が使われています 。
ポリエステルとコットンを混ぜて作られていて、とても頑丈です 。
さらに、グリーンランドワックスという専用のワックスを塗ることで、水を弾きやすくすることもできます 。
自分で手入れをしながら、道具を育てていくような楽しみがあるのも魅力ですね 。
世代を超えて受け継がれるタイムレスなデザイン
フェールラーベンの製品は、何十年もデザインが変わらないものがたくさんあります 。
これは、一時的な流行に左右されず、普遍的なデザインを追求しているからです。
そのため、親から子へ、世代を超えて受け継いでいくことができます 。親子でお揃いのカンケンバッグを持っている人もよく見かけますよね 。
自然を愛するブランドならではのサステナビリティへの貢献
フェールラーベンを選ぶことは、環境に優しい選択をすることにもつながります。
ブランドは昔から、自然を大切にし、環境への負担を減らす努力を続けてきました 。
リサイクル素材を使ったり、有害な化学物質を使わないようにしたりと、その取り組みは様々です 。
丈夫で長持ちするものを作ること自体が、一番の環境貢献だという考え方も素敵ですね 。
フェールラーベンのおすすめアイテム
フェールラーベンにはカンケンバッグ以外にも、たくさんの魅力的なアイテムがあります。特におすすめの3つをピックアップしました。
Kånken(カンケン):ブランドの象徴であり、すべての始まり
やはりフェールラーベンといえば、カンケンは外せません 。
ブランドの顔ともいえるシンプルで愛らしいデザインは、多くの人を惹きつけます。
荷物が少ない日の普段使いや、ファッションのアクセントとして使うのにぴったりです。色の種類やサイズが豊富なのも嬉しいポイントですね 。
Raven 28(ラーベン28):日常使いに最適な機能性と洗練されたデザイン
カンケンのデザインは好きだけど、もう少し機能が欲しい。そんな人にぴったりなのが、このラーベンシリーズです 。
特に28Lのモデルは、クッションの効いた快適な肩紐や、パソコン専用の収納スペース、小物を整理しやすいポケットなど、通勤や通学で毎日使う人のための工夫が満載です 。
丈夫なG-1000素材でできているので、長く安心して使えます。
Keb Jacket(ケブジャケット):アウトドアで真価を発揮する高機能ウェア
フェールラーベンが本格的なアウトドアブランドであることを証明するのが、ケブジャケットのような高機能なウェアです 。
丈夫なG-1000素材と、動きやすいストレッチ素材を組み合わせて作られています。
服の中が蒸れないように工夫されていたり、ヘルメットをかぶったままでもフードが使えたりと、厳しい自然の中で活動する人のための機能が詰まっています 。
まとめ
フェールラーベンがダサいと言われるのは、過去のブームや独特のデザイン、一部のモデルの機能性が理由のようです。
ですが、それはブランドの一つの側面にすぎません。
流行に左右されないデザインや、驚くほど丈夫な作り、そして自然を大切にするブランドの姿勢にこそ、本当の魅力があります。
最新のトレンドを追いかけたい人には向かないかもしれませんが、一つのものを長く大切に使いたい人にとっては、最高のパートナーになってくれるでしょう。